4月28日(月)は連休合間の平日とあって、昨日30人を超えた活動メンバーも今日は10人強と少数。ですが予定通り活動を開始します。
活動の拠点になっているのは14人の生徒が津波の犠牲となった「閖上中学校」。

校門を入ると遺族会が建立した慰霊碑があります、GW期間中とあってか訪れる方も多く、慰霊碑に手を合わせていました。

ところで、私達がこの団体の活動を知ったのは同じ宮城県七ヶ浜町でのボランティア活動で顔見知りになった「Sさん」、七ヶ浜での活動ではグループリーダー的な役割をしている方です。(前回記事の活動写真で青いTシャツを着ている方)
昨年11月、七ヶ浜での活動の朝礼挨拶の時「七ヶ浜で活動が無い日は閖上で捜索活動をしている」と自身の活動を報告され、その後ネットで調べたところ、この団体「STEP」が見付かりました。過去の活動記録を閲覧していると、それまで行方不明者の捜索は警察・消防等その道の専門知識を持った行政機関(関係者)が当然行うものと思っていた活動を、若い人が中心の民間人有志が集まって行動している事に大変驚き、心を揺さぶられました。
しかし実際に活動に参加する事を考え始めた時、ふと、思いついたことがありました。それは、実際に「手掛かり」が見つかった時にしっかりと向き合えるだろうか?その後変にトラウマになったりしないか、ということ。「見付ける」事が目的の活動なのに、実際に見付けた時の事を気にして参加する事を躊躇しているとは自分でも変だな~と思い、参加する・しないと葛藤する日が続きました。ところが最近になり、土地の嵩上げ工事が今年10月頃開始予定にも関わらず、まだ未捜索の側溝が総延長距離の約30%以上とたくさん残されている事を知り、「捜索活動に残された時間は余り無いのでは」、と参加する決断をしました。まあ、私達2人が2日間参加したところで全体からすると微々たる量ではありますが・・・)
又、昨日の活動で『「捜索したけど発見出来なかった」のと「もしかして捜索してない、あそこ(側溝)に行方不明者居るかも知れない」とでは、復興への工事が始まったとしても遺族の方の気持ちには大きな違いがあると』Sさんが話していた事を「かっ飛び奥様」が教えてくれました。
午前の活動が終了し、昼食休憩は閖上中学校の前にある施設「閖上の記憶」を使わせて頂いた、水道やWCもあるのでとてもありがたい。

この施設は、かつてこの地域に住んでいた方の集会場的な役割の他、閖上中学校にある慰霊碑の清掃、お花の整理、千羽鶴などの保管。語り部の会を開催し「語り部」さんが訪れる人々へ向けて、自分の物語や当時の閖上の様子を伝える活動。そして、震災・大津波に関する静止画、動画などの資料展示。等の役割を担っています。中でも閖上小学校の子どもたちが紙粘土で創ったジオラマ3部作はとても心を打たれました。
震災・津波による避難生活で過酷な体験をした子供達の多くは日が経つに連れ心を閉ざし、口をつぐみ、荒っぽい行動を取る様になったといいます。そこで子供たちの心のケアが必要と感じた大人達はまず、今思っている事何でもイイからを言葉に出して話してもらい「表現する事に対する不安を取り除き安心感を与える」取り組みをはじめます。続いて、ジオラマで「震災前のわたしたちの街」を製作、子供達の頭の中にある懐かしい街の風景「記憶」を「記録」として表現してます。

少しづつ思いを表現し始めた子供達、次の第2段階として「あの日おぼえている光景」を紙粘土で表現する事を行いました。生徒が実際に「あの日見た光景」を紙粘土で表現したジオラマも多くが施設内に展示されています。
とても悲しくて、怖い思いをした「あの日の光景」。記憶から思い出して紙粘土で表現した子供達のジオラマ。

「作りおわって少しすっきりした」と感想を書いた子も。
そして、震災・津波を経験した子供達の視線から描いた「未来の私たちの街」のジオラマが完成します。「閖上タワー」は地上500mの高さで最上階にヘリポートがあり、ヘリコプターで非難できる施設。津波で1階がやられたのを教訓にした2階建てのコンビニ、津波を止めるロボット2号を海岸に配置等、そこには明るい未来の街がありました。

*ジオラマ写真の掲載は許可を頂いております。
さて、午後も側溝の捜索活動は続きます。


この日捜索した4丁目の側溝の土砂の中からは人々の生活に使われた品々がたくさん出てきましたが、行方不明者の手掛かりを見付ける事はできませんでした。

28日も活動に参加したメンバーの集合写真(終了時)。


これで、予定していた2日間の活動が終了です。(続く)
よく、「心のケア」が必要。とニュースや新聞で目にしますが、実際「精神がどんな状態に陥った時に、心のケアが必要なの?」と実感が沸かなかったのです。幸いにも自分は今まで運良くその様な「心のケア」が必要になる事態に遭遇する経験をした事がないのか、それとも心が鈍感なのか・・・。
今回、子供たちの作った粘度細工を見て「すごく悲しくて苦しい」気持ちを溜め込んでいたのだな、と少し実感することができました。中でも「少しすっきりした」と感想を書いた子のコメントが印象的でした。
悲しくて、苦しい経験をした子供達に対し、たくましく成長して幸せになって欲しいと願うばかりです。
施設は黄色の建物でしたよね、撮影した写真を見返してみたところそれらしき建物が写っていたので多分あると思います。
来月、閖上に行かれるご予定とのことですが、もし現地で活動しているメンバーが居れば是非声をかけてみて下さい。
日曜日でしたら、朝市もお昼ごろまで開いていますのでおすすめですよ~。
こんにちわ。
はやてこまちさん・奥様、そしてボランティアの方々、ご苦労様。
活動に敬服、ほんとに頭が下がります。
こうして文字通り一つ一つ復興が進んでいくのですね。
子どもたちの気持ちもケアにより、少しずつ積極的になっていく様子にも、
何とも感動しております。
決して元には戻らない、かもしれませんが、少しずつでもこれからも前進していかれるよう
願っております。
中学校の南側にあった老人施設は
どうなっていましたか?
もう取り壊したのでしょうか?
あそこから日和山方面へ戻る時、
細い路地の側溝にタイヤがはまらないように
気を付けた記憶がありますが、
その側溝の中にまでは
思いを馳せなかった~
私はお手伝いできませんが、
6月初めに米国から来る友人を連れて
閖上と相馬に行って来る予定です。
この団体の代表者は小生より若い方だと思います、多分40代前半くらいかな~。
28日の参加者の集合写真(代表の方は不在)で小生を含む後列は年長組み(40代後半~)、前列は20代~40代前半の方の様でした(前列一番右端の方は40代後半~50代かも?)。若い人が率先して参加している姿を見ると「日本の若者、やるじゃ~ん」とうれしい気分になります。
仰るように土砂は固いところが多いですが、それ以上に狭い側溝にピッタリはまったコンクリ片や屋根瓦と土砂がビッシリと詰まったところは描き出すのに一苦労します。「なんだ重いな~」を思ってやっと掻き出したら「消火器」が丸ごと一本出てきた時は驚きました。
子供達が作ったジオラマですが、「あの日おぼえている・・・」の中にはかなりショッキングな場面を描写した作品もありました、「これ、本当に小学校の子供が作ったの?」と信じられないような・・・。
でも、それが作品を作った子供の中にある「あの日見た記憶」の一部なんだと認識させられました。
>3部作の未来の私たちの街のジオラマはなんか救われたような気がします。
小生もこの作品を見て同じ気持ちになりました。
はげおやじさんからの応援、とても心強いです、ありがとうございます。もしかしたら、具体的にお知恵を拝借したり、力をお借りする場面もあるかと思います、その時は遠慮なくご相談させて頂きますね。
昨日11日は沿岸被災地の多くで行方不明者の捜索が行われたニュースを小生も見ました。原発被災地の福島県浜通りでも捜索が行われた様ですが、この地域の復興へむけた取り組みは始まったばかりなので、まだこれからも支援が必要なのではと思っています。
ホントに地道な、人海戦術に頼る活動ですね~。しかも行政は人で不足を理由に全く協力しないのですから・・・。これから梅雨~猛暑の時期を向かえ体力的に厳しい季節になり、活動する人員も減るのではと心配しています。体力には自信ありませんが、出来るだけ我々も協力したいと思っています。
ショックを受けたら「その時考えよう」と思う様にしました、しこたま飲んで酔ってしまえば多分大丈夫かと・・・。
写真の方、差し替えました。このブログにおいては、小生の顔をマスキングする時は東北新幹線・旧型「はやて号」の車両(ブログヘッドにある左側の車両)、かっ飛び奥様の顔をマスキングする際には旧型「こまち号」車両(同じく右側の車両)のイラストを使って統一しています。
文字は「メイリオ」の13pt使ってますよ(11では小さい気がして)
しかも掘り起こした様々な物から手がかりを得る作業、気が遠くなります。
これをボランティア活動で定期的に参加している、はやこまさんご夫婦には本当に頭が下がります。
ご苦労様です。
公民館から閖上中学校に移動する途中多くの人が犠牲になったと、テレビか何かで見たような記憶があります?
子供たちにとってはほんと大きな出来事だったと思います。
3部作の未来の私たちの街のジオラマはなんか救われたような気がします。
何か応援を必要とするような場面があれば、できる
範囲内ではありますが、させていただきますよ。
沼地を搜索のされているのを見ました。
大変な作業ですね、お疲れ様です。
支援活動お疲れ様です。
地道な活動が大切なのですね。
長い道のりになるのでしょが続けることが成果につながるのでしょうね。
確かに被害に遭われた方の証左となるものを見つけた場合は少なからずショックを受けそうに思いますね。
子供たちへの影響が出来るだけ少なくなれは良いですが・・・。
最後の集合写真ですがはやこまさんは何処に・・・オレンジベストかな?
顔のマスキングが中央二人だけ違うのは何か意味でもあるのでしょうか?
関係ないですが投稿文のフォントや大きさは何をお使いでしょう?
「ま」の字に特徴ありますね。