大自然の日本庭園、巨木と秘沼をスノーシューでめぐります。春の気配を感じながら、残雪期にしか会えないヒミツの青い沼や、奇木・巨木が待つ森へ出かけてみました。
どんな発見があるのでしょう。
ビジターセンター裏の泥火山は昨年と、ちょっと様子が変わっていました。
トポトポと繰り返される長い活動の中で泥の粒子はいよいよ微細に、時に激しく、そして穏やかに。
小振りなマッドポットが無数に出来ていました。
森の中の沢筋は所々雪の溶けている所もありますが、まだまだ。
一部木道が見えていますが、段差がきつくてとても歩けそうにありません。
躊躇して戻ったウサギの足跡と同様に私たちも大きく迂回して通ります。
ぽっかりと雪が融けた穴を覗くと、温泉施設の小屋がまるごと埋まっていました。
赤川のヒューム管橋もこの通り。
「当日はハシゴだな」と、顔も上げずに打合せ。
人の暮らしとの関わりの中で、この辺りの木々は伐採され、この辺りは一面ダケカンバの若い木々で埋め尽くされていました。
木々はこれから芽吹きますが、ヤドリギの常緑がとても新鮮に感じられます。
あっちに寄ったり、こっちに行ったりの下見ですが、この開けた場所からは遠くの山並みが見えていました。”八甲田連峰”が見えます。細長い鹿角の盆地の向こう、五ノ宮・皮投嶽越しに見えた八甲田連峰はちょっとした感動でした。標高と見る角度がドンピシャだったのでしょうね。
まるで冬のような景色の「よんご沼」に到着しました。
「おれ、これ好きなんだよ~」と某氏。白くとんがったサワグルミの冬芽です。先端のキャンドルのような形が青空にとても映えます。
水面は分厚い雪の下。場所によっては厚い所も薄い所もあるのでしょうが、ついついクセでつついてしまいます。
陽気に誘われ、小鳥たちも活発。
森の中は古木と朽木、変わった形の奇木がたくさん。
これは?あれは?どうして?の疑問符もたくさん。説明の付けようのない疑問に頭の中はやがて飽和状態に。
でも、押さえどころって、訳を知ることではなく、想像してみる事だろうなと思うのです。この森の歴史と私たちの経験値は、ケタ外れに違うのですから。
長沼に行って、折り返して、再び赤川に戻ってきましたが、この森の住人たちの足跡はそこいら一面に。幸か不幸かクマの足跡は見かけませんでした。
赤川の法面に、ここを横断したカモシカが斜面を一気に登り切れずに頑張った跡が付いていました。想像したら可笑しくって・・・
寒くない、どこでも歩ける残雪期の森は面白いです。
あべ
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