5月11日(土)雲一つない青空が広がる中、大沼を舞台に「手作りバードコールで野鳥観察に出かけよう」を開催しました。
この時期の大沼周辺は、残雪の上ならどこでも歩け、まだブナが芽吹いておらず見通しが良いので野鳥観察には最適です。
留鳥に加えて夏鳥が姿を見せ始め、ペアリングの時期に入りました。
まずはバードコール作りから。
粗削りしておいたブナの枝を使い、金具を取り付けて紙やすりで鳥の形に似せて仕上げます。
まずは金具を取り付ける穴を開けます。
ゆっくり、真っ直ぐね。
金具を打ち込みます。
紙やすりで磨き上げて、きれいに仕上げます。
可愛い小鳥が出来るかな?
大きな声では言えませんが、どうやら、この作業は性格が現れるようです・・・
完成したバードコールを手に、野鳥観察に出かけます。
さて、どんな鳥に出会えるかな?
バードコールを鳴らし、鳥の声が近づいてくるのを確認です。
きこえる? ねえ、聞こえる?
姿を見せたのはキツツキの仲間、コゲラ。
この子は、餌探しに夢中になっています。
どこに居るかわかるかな?
ミズナラの木にヒガラが停まっていますよ。
ちょっと見、判らないですけど、そうでなくては自然界では生き延びることが難しくなります。
中央付近に居ますよ。
大沼周辺は、ブナとオオシラビソが混在しているので小鳥たちには最適な環境です。
豊かな餌場であり、安全に身を隠すことのできる環境になります。
ちょっと、場所を移動しましょう。
細ーい枝にエナガが停まりました。
近づきたいけど近づけない・・・
彼らはこちらが距離を詰めると、その分離れていきます。
もどかしいっス。
なんか来たよ。
どこー?
キビタキが姿を見せてくれました。
オスは黒い背中にお腹の黄色が鮮やかな鳥です。
腹が黒い訳ではありませんので、お間違いなく。
鳥はペアリングの際にオスがメスに選んでもらう立場なので、オスが綺麗に着飾っています。
残雪の上に、オオシラビソの枯れ枝の塊を発見。
なんだろ???
中はコケで綺麗に囲われています。
誰の巣かな?
去年のものが、冬の間に雪で木の上から落ちたようです。
クマの足跡発見。
足を滑らせ、ズッコケたみたい・・・
この後クマは、誰にも見られてないか辺りを見回したに違いない・・・
ちょっと、鳥から離れてきたので方向修正しましょう。
大沼の畔に出るとコガモのペアがスイスイ泳いでいきます。
大沼北側のブナ林では、哀愁漂うウグイスの背中を眺めることに。
一体、何を考えているのだろう・・・
わかりません。
そしてビジターセンター前のハクセキレイ。
水浴びで体をきれいに。
からの、歩いて逃げる。
飛べよ、鳥なんだから。
お疲れ様でした。
今回のイベントでは、カラの仲間をはじめ、10種類ほどの鳥を見ることが出来ました。
また、姿は見えなくても声を確認出来たものもあります。
八幡平、大沼周辺には、これからも沢山の鳥たちがやってきます。
ブナの森は、ますます賑やかになることでしょう。
皆さんも、野鳥の観察に出かけてみてはいかがでしょうか。
尚、バードコールは、鳥の営巣が確認された場所では使用しないようにしましょう。
巣を放棄する可能性があります。
くどう
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