八幡平の自然 ~アスピーテ日誌~

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11/11「晩秋の森トレッキング」開催しました。

2018-11-13 18:11:28 | イベント

 11月11日晴れ、「晩秋の森トレッキング」

ちょっと冷えますが、昨日の雨はどこへやら。

開会式の様子。

花も紅葉もない晩秋の森でどんな気づきがあるのでしょうか・・・と。

まずは行儀よくスタート!

登りはそんなにないよ、と言ってたのに、この急坂のきついこと。

アスピーテラインができる前、蒸ノ湯温泉に湯治に出かける人たちが馬の背に揺られたり、荷物を背負って通った道です。近年はジープも走ったことでジープ道とも呼ばれていました。もう50年以上も前のことです。

頑張りどころで頑張ってもらって、振り返ると晩秋の景色が眼下に広がっていました。

葉のほとんどが落ちてしまった景色の中、この木は唯一きれいな黄葉を見せてくれています。ドロノキでしょうか。

小鳥たちの鳴き声はするけど、姿は見えず、カメラを構えても留まってくれず・・・

どの方もすっかり”晩秋の森の旅人” ヒュ~”カッコイイ”

ダラダラと続いた長い登りから解放されて、暖かい日差しの給水施設の脇で休憩中。

再び、歩き出し。休憩が効いてか、笑顔の皆さん。

ここはカラマツの森、足元には地表を覆い尽くすほどのカラマツの葉が落ちています。

そして、本日の目的地「よんご沼」に到着。

この名は地図上にその記載はありませんが、八幡平登山のちょうど四合目に当たるからこの名が付いたとか。馬に揺られた湯治客もここでお昼ご飯を食べたかも知れません。

暖かい日差しといっても、手は冷たく外気温は2度か3度ほどと思います。

頭の中では、きれいな逆さ風景が水面に映っているはずでした。しかし、少しばかりの風が期待の眺めを邪魔していました。

 紅葉の景色はさぞかし見事だったでしょうが、すでに晩秋、紅葉はありません。

と、参加者の方が立冬を過ぎたのだから、季節は晩秋ではなく、初冬じゃないかしら・・・

来年からこのイベントの名前を「初冬の森」に変えた方がいいのだろうかと思案しています。

パークボランティアの山さんが何やら解説を、よんご沼にまつわる解説でしょうか?

常温だと・・・イースト菌・・・すっかぐなるがら・・・???

皆さん熱心に耳を傾けているものですから、ついつい出発と言えずにいます。

戻りの行程は少しだけコースを変えて「蛇沢沼」を経由しています。スタッフ田中に参加者の方から、「その帽子はどこで買ったの」と褒められていました。

「蛇沢沼」は広葉樹にかこまれていますが、沼越しに見える景色はいちめんのカラマツ林です。きっと、ここから眺める紅葉は個性的な景色に違いありません。

晩秋の景色もさることながら、来年の新緑とか紅葉の景色を見たいものだと思いました。

スタッフがさっきあそこで・・・見たよ!と教えてくれたので、どれどれと、ちょっと戻って観察しています。

ありゃ~、これはイワナシの花芽ではないですか。

暖かい日差しの中で春と勘違いしたのでしょうか? 皆さんはこのカン違いの原因についてそれぞれ語って下さいますが、”本当の理由はイワナシのみ知る”でしょうね。

こちらは、落ち葉の中からツルリンドウの実を見つけました。晩秋の撮影会は続きます。

あっここにもいる!とばかりに、撮影会はまだ続いているようです。

うちらは行きましょうか。

 車もめっきり通らなくなったアスピーテラインを移動中。普段は車で通るので、歩いてみる景色は新鮮です。

 間もなく到着と思っていたら参加者の方から、「何かしらあれ!」と、またもや全員で観察。

直径20㎝を越す、大きな「コガネタケ」のようです。あまりのサイズにビックリしています。

何もないよな、と思っていた晩秋の森には、落ち葉の下に石があると歩きにくいとか、ブナの実が凶作の森にクマ棚は無かったとか、カン違いの花芽など、いろいろな気づきがありました。何よりも、分厚く堆積したカサカサの落ち葉の道を歩くことの心地よさに尽きるかもしれません。

降雪前の暖かい日差しの中、楽しく歩くことができました。

    あべ

 


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