八幡平の自然 ~アスピーテ日誌~

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2月28日冬山巡視「茶臼岳コースⅡ」 快晴

2017-02-28 17:31:41 | スキーツアー

2月28日冬山巡視「茶臼岳コース」に行ってきました。八幡平の冬期事務所前の温度計は-10度、高速道路上の温度計は一番低い地点で-14度でした。きりっとシバレて、気が引き締まります。

登り口には注意喚起の看板がありました。

「茶臼岳」の登り口は、バックカントリーの皆さんが多く入るところなのですが、雪崩のリスクなどについて記載されています。

何はともあれ、晴天の景色と同化するため、私たちも出発です。

ボードの皆さんの気持ちよさそうなトレースが一杯。

   

急坂に喘ぎながらも、顔を上げると「岩手山」がドーンと。

まだ2月というのにアウターは着ていません。

急坂を上り切り、旧スキー場のゲレンデはダケカンバが大きくなってきて、元の山に戻ろうとしているかのようです。

雪が少ないので余計に目立っているかもしてません。

   

振り返ると「岩手山」。

と、「テンがウサギを追いかけている!」の声。

ウサギがヒトの踏み跡を使ってテンから逃げて来ます!

一瞬、ヒトの接近に気がついたようで、右側にそれて雪面を駆け抜けていきました。

追うテンも私たちに気がつき、こちらは追跡を明らかに躊躇したかの素振りが感じ取れました。

それでも、ウサギを追いかけていきました。

テンよりもウサギの方が早そうに見えましたが、必死だったのかもしれません。

今ついたばかりのウサギの全力ダッシュの踏み跡。

後ろ足から後ろ足までの間隔をストックで測ると約120㎝ほどでした。

「恵比須森」に到着。

 天気に後押しされて少し早目に「茶臼避難小屋」に到着しました。

いつもながら風が強くて、吹きさらしの避難小屋のまわりは地面が見える所と吹き溜まりの景色ですが、今日は風がありません。

小屋の入口も雪を寄せましたが、雪の量はそれほどでもありません。

食事を摂るには外の方がよかったかもしれませんが、私たちは小屋の中で・・・

昼食の後は「茶臼岳」へ。小屋の中よりも風がないので陽があたると顔に暖かさを感じます。

八幡平三大展望地の「茶臼岳」から360度の眺望を楽しもうと思います。

   

 「茶臼岳」左側の急斜面を横断して山頂へ向かっています。

足元の雪は新雪が少しありますが、山側の足に力を入れて滑り落ちないようにしています。

久しぶりの「茶臼岳」山頂です。

遥か「八幡平」山頂周辺は見渡す限りの樹氷原。

写真中央のやや右側の窪んだあたりが山頂で、レンズをズームすると山頂の指導標と晴天に恵まれた幸運な登山者が二人見えています。

「見返峠」と左側には白鯨のような「畚岳」。

青森県の「岩木山」、「八甲田連峰」、裏岩手縦走路の「諸檜岳」、「嶮岨森」、「大深岳」、「秋田駒ヶ岳」、「源太ヶ岳」、「三ツ石山」、「大松倉山」、「岩手山」、「早池峰」の山々がくっきりと見えていました。

実際の距離よりは随分近く見える「茶臼岳」からの360度の眺望でした。

「茶臼岳」東側の斜面にはバックカントリーの方たちのトレースが一杯ついていました。

気持ちよさそうなトレースとは裏腹に、私たちの山スキーは雪質がコロコロ変わるこの雪面は苦手。

上り返しに備え、シールを外していないこともありますが、何回も雪と戯れました。

それでもこの景色。ここは「旧もみ山山荘」を経由して八幡平に至るコースでした。

当時の装備では悪天候に苦心しただろうなと思いつつ、私たちは晴天に恵まれました。

「茶臼岳」から下って、アスピーテライン上、登山道の「茶臼岳」登り口に到着しました。

国立公園の看板が雪に隠れています。

私たちはここから「旧もみ山山荘」上部のピークを目指し、こんな天気に当った喜びをかみしめながら、一気に登り口の「御在所」のゲートを目指して滑り降ります。

   あべ

 

 

 

 

 


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