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日々思うことをつらつらと

デザイン女子No.1決定戦2013の1次審査結果

2013年02月28日 | インテリア・建築・デザイン
デザイン女子No.1決定戦2013の1次審査結果が発表されました。1次審査をさせてもらいましたが、多様な視点の作品が並び、デザイン女子No.1決定戦ならではの評価軸が生まれそうな予感です。是非、3月13-14日に会場で体感してください。

日程:
2013年3月13日(水)13:30-20:00
作品展示、学生委員企画、シンポジウム

2013年3月14日(木) 09:00-18:30
作品展示、デザイン女子No.1決定戦 2013 ファイナル、表彰式&ティーパーティ

会場:
サーウィンストンホテル 2階 メゾン・ド・オペラ
〒466-0825
愛知県名古屋市昭和区八事本町100-36

審査員長:
赤松佳珠子(CAt パートナー)
審査員:
神谷利徳(神谷デザイン事務所)
大西麻貴(o+h)
村上 心(椙山女学園大学/大学院 教授)

司会:
橋本雅好(椙山女学園大学/大学院 准教授)

http://design-girls-1.com/


Diploma×KYOTO'13

2013年02月25日 | インテリア・建築・デザイン
Diploma×KYOTO'13に行ってきた。これで3年連続。

講評会での評価軸は、提案に感じる新たな可能性に着目する場合と、提案に対して現実的に考える場合があるということを感じた。前者は、深読みになることもあるが、決して、深読みされることが悪いことではない。自分の講評の姿勢は、人々がその空間でどんな場面を想像できるかに着目しているので、前者の要素が強いかな。一方で、一人悶々と考えに考えて生まれてきた造形にも興味がある。

2日間の司会を務めた藤村龍至さんは、Twitterでこんな風にまとめでした。さすがに要約がうまいですね。

「今年のdiplomaKYOTOでの「学生と建築家の意見をぶつける」という企画趣旨は、現代社会での「市民と専門家の関係」を示唆するものだった。前者ではより多くの人々の共感を得るためのメッセージ性が、後者ではそれが今提案されることの意味を語る批評性が重要視された。共感をいくら集めても批評性がなければ「ちっとも新しくない」ということになるし、いくら批評性があっても心の叫びがないと専門家にしか理解されない作品になる。一般性と専門性を兼ね備えるには「共感され」かつ「批評性がある」ことが条件。現実には市民やメディアでは支持されても専門家からの評価が低い(批評性がない)建築家もいるし、専門家からの評価が高くても市民に支持されない(メッセージ性がない)建築家もいる。」

卒業設計で競うことを考えると、どちらかに大きく振れた方が、着目されやすいという気がする。

午前中の2時間30分ですべてを見て回って、具体的に話を聞いてみたいと思ったのは、

【勝手にDiploma×KYOTO'13 24選】015、018、019、024、035、062、064、068、083、084、086、091、099、102、115、120、140、142、156、163、185、187、209、217。

そんでもって、ファイナリスト選ぶとしたら、

【勝手にDiploma×KYOTO'13 8選】015、018、035、062、083、086、091、099。

初日のファイナリスト3名、2日目のファイナリスト4名。2日目のファイナルを聞いていて、押すとしたら、091「風雨巷屋:蔣夢予(立命館大学)」。プレゼンテーションの完成度だけでなく、街並みの保存に対するチャレンジやメッセージ性もあったし、詳細まで考え尽くされていた案でした。3位だったのは残念な気もします。

蔣さんに代表される立命館大学の躍進が印象的でした。去年も感じていて、「立命館イズム」って表現しましたが、荒々しい中での建築愛的なところをビシビシ感じました。同じような形式に収まらないところもいいですね。

各大学の特徴ってのは、色々な要素があると思うけど、ありますね。京都大学、京都校工芸繊維大学は、例年通りの風を感じたし、今回は奈良女子大学の作品に時間をかけて読み解きたいなと思った作品が多かった気がする。競うことだけじゃなく、20大学で200を越える卒業設計が一同に会するのは、すごくいいなと。そういった意味でも初日の講評会みたいな感じで、もっとワークショップ的に密に交流する場を作ればいいのかもしれない。

ということで、デザイン女子No.1決定戦も来月に迫り、色々と参考になりました。また、来年も来たいと思います。

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橋本雅研究室の多様さ

2013年02月23日 | インテリア・建築・デザイン
橋本雅研究室は集まる学生が色々だから、設計が熱い時もあれば、実験・調査バリバリの時もあったりとその時々で違うんだけど、ある程度の傾向は見えてきたと思ってたら、今度の8期生は、今までにない雰囲気。まだまだどうなるかわからないけど、新たな橋本雅研究室のプロトタイプができるんじゃないかなと期待。今は就活が大きな課題だろうけど、乗り越えて、卒業研究や橋本雅研究室活動で個性を出して欲しい。まぁ、就活しないで、もう少しデザインや活動でどっぷり、大学院進学とかでもいいんだけどね。あんまりこじんまりまとまらないように。大学院も2年ぶりに院生が入るので、そちらも期待。研究室に入ってやっと、デザインや様々な活動について、思いややりがいや喜びを覚えたところで、就職して社会に出ることは悪いことではないが、可能性や魅力をそっと置いてしまうのは残念なので、是非もう少し可能性や思いを進めてみてもいいと思う。

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卒業展巡り

2013年02月21日 | インテリア・建築・デザイン
最近は移動の合間に卒業展巡り。名古屋造形大、愛知淑徳大、名市大、名古屋芸術大。各大学とも建築、インテリア、プロダクトがあって、椙山と比べる点が多いので、参考になる。それぞれの大学の特徴が出ていたけど、教育的な特徴な感じがして、年々、個性が埋まってる感じも。学生がもっと個を出していい気がするけどね。そんな中、今年の名古屋芸術大は、例年以上によかったですね。

卒業展巡りで気になった作品たち

◎名古屋造形大
佐藤かおり「堀川映画横丁」
堀川の活用方法としての映画と横丁という案が規模なども含めて可能性を感じた。

◎愛知淑徳大
大橋佳苗「マンションリフォームの実施制作」
リフォームを実践したということもそうだけど、2戸1型の提案というところが魅力的。壁を抜かず、一度外出するところが特徴。

◎名市大
杉浦和馬「記憶の群景」
シンプルな提案なんだけど、ヴォリュームの距離感や、個々のデザインがまとまっていて、うまいなと感じた。

横山小春「ロジで暮らす学生住宅」
ロジの規模と行為との関係性については、結構やられているので、既知感があるけど、流行のシェア生活と絡めて、多様な場面が想像できた。

(名市大は全体的に周辺模型の周辺に力が入っているのはなぜ?)

◎名古屋芸術大
小澤依里「ツナガリつながる」
この作品が一番気になった。多世帯居住を有機的な形状の縁側が結ぶシンプルな提案なんだけど、ツナガリ方や空間提案のアイデアがうまくまとめられている。それと、模型と展示を絡めたアイデアがツボでした。

浅岡秀亮「aiue office」
仕事に思い出を埋め込むアイデアがよくて、素直におもしろいと思える提案。コンペ的だけど、先進オフィスなどでは、実際に取り入れても話題になりそうですね。

加藤千恵「森を想う」
これもアイデアとデザインがマッチしていて、素敵なコンセプトのスツールですね。

名古屋芸術大の作品はすごく共感でき、いいなって素直に思える作品が多かった。日本画、洋画でも、緒方愛子「城」、大冨爾子「rapping/overflowing」、西田知「Garden」など秀作でした。

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吉村靖孝|Re:Public展

2013年02月16日 | インテリア・建築・デザイン
「吉村靖孝|Re:Public展」と講演会に行ってきた。展示は4つのプロジェクトと豊田市のリサーチと提言。1/5模型は、発泡スチロールの原寸法に合わせて決まったとのことだか、空間構成の特徴がよくわかってよかった。講演会を聴いて、Nowhere but Hayama に代表される吉村さん特有のファサードが、オランダの風景を醸し出していたり、視線を大切にしている根源的なことがイメージできたり、「ビヘイヴィアとプロトコル」で読んだだけではわからないところまで理解できた。しかし、どのプロジェクトも空間体験欲を掻き立てるものばかり。吉村さんの講演は初めてだったが、今までにない思考過程でとても興味深い。講演の内容もわかりやすく、人柄と思考が現れてた。「ビヘイヴィアとプロトコル」は大学院の授業で輪読&要約する書籍の候補に入れよう。

椙山の学生も展示お手伝いしてたので、ここで得たことを今後にも活かして欲しい。

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椙山女学園大学生活環境デザイン学科卒業設計講評会 super review 2013

2013年02月11日 | インテリア・建築・デザイン
椙山女学園大学生活環境デザイン学科卒業設計講評会 super review 2013 も多くの方々にご来場いただき、盛り上がりました。講評をしていただいた石上純也さん、岩月美穂さん、大鹿智哉さん、栗原健太郎さん、武藤隆さん、ありがとうございました。学生らの作品に対して、親密に、的確に、ご指摘をいただき、最後には熱い激励をいただいたと思います。

ということで、結果ですが、

1位:永曾あずみ(橋本雅研)
2位:鈴木理咲子(橋本雅研)
3位;兼松 朋恵(戸部研)

おめでとうございます!

1位と2位は僅差で、決める際の話はとても熱かったですね。卒業設計とは何なんだ的で。発表した7名は、講評での指摘をしっかりと再考して、是非別の機会にもチャレンジして欲しい。悔しさもあるだろうし、講評者が変われば、別の評価軸が出てくる。色々と場を経験することはとても大切です。期待しています。

ということで、「 super review 2013」の裏側の話も。

「 super review 2013」は、鈴木理咲子の「 2年前の super review みたいなことを自分たちもやりたいです。」という言葉から始まった。2年前の super review は卒展の企画として学科主催でおこなったけど、今回は学生有志主催。講評者への依頼やスケジュール調整、フライヤーの制作などすべてを学生が率先して実施。俺ら教員3名は協力という形で。wunit design studioも共催ということで、1年生~4年生まで繋がってできた企画です。自分たちがやりたい!ってことを仲間を集めて実施する力が素晴らしいし、次への展開も期待できます。会場にいた1年生~3年生がどう感じ、自分たちが4年生になった時にどう行動するのかも楽しみです。

ということで、司会という役をやらさせてもらいながらも、とても楽しませてもらい、勉強にもなった企画でした。参加していただいた方々、会場にいた皆さまに感謝です。ありがとうございました。

https://www.facebook.com/events/474873005882755/

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研究室活動報告

2013年02月03日 | インテリア・建築・デザイン
五十嵐太郎研究室アーカイブス2005-2012を早速手に入れ読む。内容濃いですね。章ごとの内容や構成もS-memeに通じる遊び心もあったりと。さすが。装丁もおもしろいけど、ピリッてなりそう。紙質に違いのポイントは何なのか気になるところ。それにしても、同時に2冊の編集作業ができる研究室というのがすごいね。

橋本雅研も2007年から研究室活動報告を作っているけど、構成や装丁などを編集するところまでには至っていない。今年7期生が卒業するので、10期生で一度まとめてみたいなと。 今年の4年生が卒業制作で漫画(単なる漫画じゃないけど)をやっているので、書籍編集・装丁の卒業制作もいいなと。1年でというのは、なかなか厳しいかもなので、次期1~3年生で、大学院を考えていたり、書籍編集・装丁に興味ある学生がいたら、是非橋本雅研へ。卒業生で手伝ってくれる方も募集中!

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