雪がようやく融けてかなり忙しくなりました。はるきちオーガニックファーム小林です。
10日前に除雪してたかと思えば、一気に20度へ。ハウス張り、畑の準備もろもろ一気にやってきました。
もう本番向かえているのですが、トラクターの整備しました。自家用車なら業者に任せるけど、トラクターは自分で整備しないとね。エンジンオイル交換して、フィルターとエレメント交換して、グリスを随所に注して。こんな時でないとタイヤの内側とかやらないよね~

苗は比較的順調です。張り終えてるハウスに植えていくだけ。畑が遠いから、もうちょっと天候が落ち着いてからと思うのだけど、ここ数日間は最高20度最低8度くらいで落ち着いてるよねーって油断していると霜にやられるんだ。家庭菜園の人も要注意!ホームセンターで苗買って植えるのはまだ早いよ!
さて、ようやく雪が融けたので、土壌サンプリングして分析してみました。今年から両親の畑も見るので、怒涛の31サンプル。久しぶりにやったら1日半もかかってしまった・・・。ジャパンバイオファームの機械を使用しています。計測はデジタルでやっているので、真剣にやったらもっと早いはず
項目の色は僕が勝手につけました。青は少ない、赤は多い。
▼分析して思うこと
全体:砂地なのでNは残ってない。CECは12-16ぐらい。
美登位ハウス:有機管理8年。P、Ca、Mg過剰。使われてない。そしてpHが年々高くなる。なすとオクラが病気が出て終わることが多い。前年の病原菌が残っていて根が深い作物だと吸ってしまって短命になる。対策としてとうもろこしを導入して4年周期でとうもろこし、キュウリ、ナス、オクラのローテーション。食物残渣はあまり排出していないのも病原菌が住み着く原因なのか。善玉菌が住み着く環境とはどういうものなのか、今一度考えたい。
美登位露地(1-7):有機管理8年。上記ハウスまで行かないけど、同様の傾向が。除草対策でロータリーのかけすぎ(速すぎ?)で硬盤層が15cmと35cmに形成。堆肥をいれる→とうもろこし→南瓜→大豆→大根のローテがなかなか決まらない。いい堆肥がそもそも周辺にない。
北8線10線露地:昨年から管理。計3.8町の畑。それまでは慣行農法の豆類やじゃがいも。昨年は緑肥管理したものの忙しくて表面にマルチしたみたいに雪で押しつぶされている。印象としてはからからなんだけど、土壌の性質で鉄がたくさん。
花畔ハウス:ずっと慣行。面積の7割がトマトを栽培しているハウス。トマトなら育つかもしんないけど、なすとかピーマンならしんどそう。でもほうれん草とか果菜類とかばかり作るハウス。
花畔露地(倉庫前ー防風林):昨年までアスパラを栽培していたので肥沃なのかと思えば、使い切った感じなのか。両親はよくネギはこの畑では育たないというのだが、なるほどミネラル不足なのが良く分かる。
▼今年の対策と傾向
美登位ハウス:N分と菌だけ足してあげて栽培。となると、ぼかしになるのか。極力耕さないで5.4mの間口に3本畝を形成して、そのまま1年過ごしたい。オクラは全マル。ナスは収益性がホントに低いのだけれど、水ナス食べたいから作る。とうもろこしは早だし用なので、7月中に収穫して8月以降は葉物かかぶ。
美登位露地:プロの農家の方にしたら当たり前なんだろうけど、サブソイラーで低速心破。その後ロータリーをゆっくりとかけると。施肥はとうもろこし以外はぼかし主体。とうもろこしは失敗が無いようにきちんと施肥設計どおりに施肥を。肥力のないところは緑肥管理。
北8線10線:北8線は半分緑肥管理して、秋の大根白菜栽培、並びに来年の人参、ジャガイモの畑を作る。最大50馬力と40馬力のトラクター2台と今のマンパワーで7町の畑を管理営農できるのか日々不安を抱えるのだが、その対策として輪作と畑の上で肥料を作る発想。ヘイオーツか何かの種を撒いて、二酸化炭素と太陽光で有機物を作り、モアで刈り取って、ぼかしか堆肥を薄くかけ、土壌に混ぜ込む。ジャガイモの畑なら乳酸発酵した米ぬかのぼかし。昨年緑肥管理して麦マルチみたいになっている半分はこれから起こしてジャガイモと南瓜を栽培する。北10線はミネラルだけ施肥して豆の栽培。
花畔ハウスは多分タッチしない。花畔露地は自分が管理する畑があれば分析に沿ってミネラルの施肥して枝豆の栽培。
土壌の春先の管理に対して、うちの周辺ではサブソイラー→プラウ→ハロー→ロータリーが標準なのですが、北大の相馬先生がプラウはだめだということでひたすらロータリーかけてたら、それはそれで硬盤が出来てしまったので、多分僕の畑は相馬さんの話以前の話で、サブソイラーをかけることで対応したいと思っているのですが、それで除草はどこまで対応できるのだろうか(除草剤はなしで)。皆さんは多年生の牧草とかで困っていませんか?やぶ田さんみたいに畝形成だけで対応できるものなのか、試す勇気はまだない。
