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はるきちオーガニックファームBLOG

北海道石狩市花畔で有機農業を始めて8年目になる4代目です。

にんにくの葉が黄色い。

2012年05月19日 23時43分41秒 | 日記

去年からはじめた畑ににんにくを植えたのだけど、だんだんと葉が黄色くなってきた。何かが少ないか多いかなので、初めての畑だから少ないのかなと思って、普及員に聞いたり土壌分析の結果を改めて見たりしたところ、どうやらpHが低い(5.5)のと、土壌中の鉄分が多い為にリンが鉄と結合してにんにくに吸われていない為みたいです。こういうのって栽培する前に気付きたいもの。両親や周囲の農家に聞いておくべきことでもあるし、あーもー恥ずかしい限り。恥ずかしい恥ずかしい穴があったら・・・

で、解消すべく水溶性の苦土肥料を投入しようと思い、明日します。雨降ってくれないかな?それとも水に溶かしたら速効かな?

 

葉にんにくが販売される時期になりましたが、北海道ではまず見かけない商品。西日本が多いのかな。なんでわざわざにんにくになるものを葉にんにくにして売るのか疑問だったんだけど、ひょっとしたら前年のにんにくの収穫したときに漏れてしまって、翌年野良にんにくとして出てきたものだったりするのかな?野良ジャガイモみたいに。それならなんとなく納得するのだけど。

うちのお昼の味噌汁だけは畑で作るのですが、収穫できる野菜が限られているこの時期には、昨年収穫し損ねた白菜やかぶが花を咲かせた蕾(≒菜の花)や野良にんにくの葉が重宝してます。味噌ラーメンを髣髴とさせて美味。今度のドリ農部はそうしようかな。今度の土曜日です。

今年のとうもろこしの畑予定地で風になびく野良にんにく。葉にんにくとして直売所に並ぶ日も近いかな。


除草をどうしたら

2012年05月18日 23時32分45秒 | 日記

ありがたいことに直売場での売れ行きは好調で、午後には品薄になってしまうこともあります。予めご了承願います。

また、今年から私の嫁の芳見さんが接客対応することが多くなりました。まだまだ不慣れなところが数多くあるかとは思いますが、一所懸命頑張っておりますので、何卒よろしくお願いします。

 

さて、有機農業で大変なのは、除草と防虫なわけですが(他にもたくさんあるけどね)、

害虫は原因があるからそこにやってきて子孫を残そうと卵を産み付け孵化するわけで、その原因を取り除いてあげればいいわけですが、

除草は、抜く、刈る、起こす、ほっとく、など物理的(もしくは精神的)な行為により解消(もしくはお蔵入り)されます。一般的には除草剤という化学的なメソッドもありますが。

春一番の畑では、どうしても多年生で根が強い牧草が蔓延ります(これではびこると読むとは・・・)。これはどうしたものなのでしょうか。根が弱いものであればカルチで凌げるのですが。

・蔓延る前に起こす←乾いていることが条件

・プラウをかけて地中に埋める←土の構造の均一化、単純化を招き、団粒構造や土壌間隙が無くなる

・何度もロータリーをかける←目に見えて減らない。石油エネルギーと時間がかかる。結局盤が出来てしまう恐れ。

・ひたすら手で取る←アスパラみたいな単価の高い収益性の良いものなら見合うかもしれないけど。

プラウ反対の相馬さんはどうするのかな?まさか除草剤とか言わないよね?有機物と鋤き込むことで対応するのか。小さい畑なら手で対応できなくないけど。

どこか発想の転換が必要なのかもしれません。7町の砂地で不耕起がどこまで通用するのか見当がつきませんが、実験的には徐々にやってみているところではあります。


長いもの栽培を考える

2012年05月17日 23時04分45秒 | 日記

暖かくなり、アスパラの成長はかなり勢いを増しています。直売場では毎日販売しております。ウドやほうれん草とともにどうぞ。

さて、石狩は砂地と言うことで長芋の栽培が盛んです。僕のいとこも作っているのですが、いつ長いも植えたの?と聞いたところ、4月中だよ、とアンサーが。なんと早いこと。僕はまだ植えてません・・・いとこの場合、稲作が中心なので、この時期は代掻きや水稲の育苗に忙しい為、4月に長いも定植、5月上旬にゴボウの種まきとジャガイモ定植と春小麦蒔きを終わらせてしまうのですね。実に計画的。農家の鏡です。

一般的な長いも栽培はトレンチャーなどで溝を掘り土壌を掘り起こしてから長いもを植えると思うのですが(長いも長いからね)、うちにはトレンチャーがありません。トレンチャーかけるだけ栽培しないし。でも十勝の川西の長いもってあの面積トレンチャーかけてるのか?そして、師匠である八尋さんみたいに、天地返しする時間がない(ぐうたらなだけか)。

今日サブソイラー使ってて思ったのは、このサブソイラーでできた溝に長いも植えてはどうなのかな?と。50cm下までまっすぐに亀裂が入っているわけだから、ここだったらまっすぐの長いもが育つに違いない!

まだ植えていない長いもの種芋を、明日こっそりサブソイラーで出来た溝に植えてみることにします。どうなることか。


アスパラが出てきました

2012年05月03日 00時04分36秒 | 日記

この陽気でアスパラがにょきにょきと出てきました。

当初は融雪の遅さから、収穫は5月20日頃とお伝えしておりましたが、

今週末には収穫になりそうです。

ただ、明日から天候が非常に悪いので、ちょっと読めないところでもあります。

雨が降って20度越えるような陽気だったら、一気に成長するのですが。

5月1日撮影

 

まったく同じものを5月2日撮影

販売するのは実家直売場(石狩市花畔363-13)のみです。

石狩まで行けないよ!と言う方には、地方発送も承っております。

どうしても食べたい!と言う方は、お問い合わせいただけるとありがたいです。

TEL0133-64-2095 またはメール bannaguro@hotmail.com

はるきちオーガニックファーム・小林農園までお願いします。

 


土壌分析の話(農家の方向け)

2012年04月27日 22時34分02秒 | 日記

雪がようやく融けてかなり忙しくなりました。はるきちオーガニックファーム小林です。

10日前に除雪してたかと思えば、一気に20度へ。ハウス張り、畑の準備もろもろ一気にやってきました。

もう本番向かえているのですが、トラクターの整備しました。自家用車なら業者に任せるけど、トラクターは自分で整備しないとね。エンジンオイル交換して、フィルターとエレメント交換して、グリスを随所に注して。こんな時でないとタイヤの内側とかやらないよね~

苗は比較的順調です。張り終えてるハウスに植えていくだけ。畑が遠いから、もうちょっと天候が落ち着いてからと思うのだけど、ここ数日間は最高20度最低8度くらいで落ち着いてるよねーって油断していると霜にやられるんだ。家庭菜園の人も要注意!ホームセンターで苗買って植えるのはまだ早いよ!

 

さて、ようやく雪が融けたので、土壌サンプリングして分析してみました。今年から両親の畑も見るので、怒涛の31サンプル。久しぶりにやったら1日半もかかってしまった・・・。ジャパンバイオファームの機械を使用しています。計測はデジタルでやっているので、真剣にやったらもっと早いはず

項目の色は僕が勝手につけました。青は少ない、赤は多い。

▼分析して思うこと

全体:砂地なのでNは残ってない。CECは12-16ぐらい。

美登位ハウス:有機管理8年。P、Ca、Mg過剰。使われてない。そしてpHが年々高くなる。なすとオクラが病気が出て終わることが多い。前年の病原菌が残っていて根が深い作物だと吸ってしまって短命になる。対策としてとうもろこしを導入して4年周期でとうもろこし、キュウリ、ナス、オクラのローテーション。食物残渣はあまり排出していないのも病原菌が住み着く原因なのか。善玉菌が住み着く環境とはどういうものなのか、今一度考えたい。

美登位露地(1-7):有機管理8年。上記ハウスまで行かないけど、同様の傾向が。除草対策でロータリーのかけすぎ(速すぎ?)で硬盤層が15cmと35cmに形成。堆肥をいれる→とうもろこし→南瓜→大豆→大根のローテがなかなか決まらない。いい堆肥がそもそも周辺にない。

北8線10線露地:昨年から管理。計3.8町の畑。それまでは慣行農法の豆類やじゃがいも。昨年は緑肥管理したものの忙しくて表面にマルチしたみたいに雪で押しつぶされている。印象としてはからからなんだけど、土壌の性質で鉄がたくさん。

花畔ハウス:ずっと慣行。面積の7割がトマトを栽培しているハウス。トマトなら育つかもしんないけど、なすとかピーマンならしんどそう。でもほうれん草とか果菜類とかばかり作るハウス。

花畔露地(倉庫前ー防風林):昨年までアスパラを栽培していたので肥沃なのかと思えば、使い切った感じなのか。両親はよくネギはこの畑では育たないというのだが、なるほどミネラル不足なのが良く分かる。

▼今年の対策と傾向

美登位ハウス:N分と菌だけ足してあげて栽培。となると、ぼかしになるのか。極力耕さないで5.4mの間口に3本畝を形成して、そのまま1年過ごしたい。オクラは全マル。ナスは収益性がホントに低いのだけれど、水ナス食べたいから作る。とうもろこしは早だし用なので、7月中に収穫して8月以降は葉物かかぶ。

美登位露地:プロの農家の方にしたら当たり前なんだろうけど、サブソイラーで低速心破。その後ロータリーをゆっくりとかけると。施肥はとうもろこし以外はぼかし主体。とうもろこしは失敗が無いようにきちんと施肥設計どおりに施肥を。肥力のないところは緑肥管理。

北8線10線:北8線は半分緑肥管理して、秋の大根白菜栽培、並びに来年の人参、ジャガイモの畑を作る。最大50馬力と40馬力のトラクター2台と今のマンパワーで7町の畑を管理営農できるのか日々不安を抱えるのだが、その対策として輪作と畑の上で肥料を作る発想。ヘイオーツか何かの種を撒いて、二酸化炭素と太陽光で有機物を作り、モアで刈り取って、ぼかしか堆肥を薄くかけ、土壌に混ぜ込む。ジャガイモの畑なら乳酸発酵した米ぬかのぼかし。昨年緑肥管理して麦マルチみたいになっている半分はこれから起こしてジャガイモと南瓜を栽培する。北10線はミネラルだけ施肥して豆の栽培。

花畔ハウスは多分タッチしない。花畔露地は自分が管理する畑があれば分析に沿ってミネラルの施肥して枝豆の栽培。

土壌の春先の管理に対して、うちの周辺ではサブソイラー→プラウ→ハロー→ロータリーが標準なのですが、北大の相馬先生がプラウはだめだということでひたすらロータリーかけてたら、それはそれで硬盤が出来てしまったので、多分僕の畑は相馬さんの話以前の話で、サブソイラーをかけることで対応したいと思っているのですが、それで除草はどこまで対応できるのだろうか(除草剤はなしで)。皆さんは多年生の牧草とかで困っていませんか?やぶ田さんみたいに畝形成だけで対応できるものなのか、試す勇気はまだない。