添乗備忘録改め暮らしの記録

添乗先の国々や出会った方々の記録、そして仕事の備忘録
〜からの田舎暮らしの日々の記録

隠された岩の都

2010年10月27日 | アジア
両サイドにそそり立つ高い断崖の底を歩くこと約20分。
その先には、誰もが驚嘆の声を上げる遺跡が待っています。

突如、視界が開けて目の前に現れてくる場所。
そこはインディ・ジョーンズが馬で辿り着いた場所。

ヨルダンのペトラ遺跡です。
ペトラとはギリシャ語で‘岩’を意味します。
写真はペトラ遺跡で一番有名な建造物、エルハズネ。

ペトラは2000年以上前に、エジプトやギリシャ、ローマとインドや中国などを結ぶ隊商の交易都市として発展しましたが、14世紀以降は土地の人々の監視のもと、外部の人間に知られないよう隠され続けてきました。
そして19世紀になり、ペトラの噂を聞きつけたスイス人の探検家が、ベドウィンのガイドを雇い説き伏せ、この場所まで案内させることに成功、ペトラの存在がヨーロッパに知れるところとなったのでした。
けれど、ペトラを有名にしたのはやっぱりこの映画。
You Tube インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 in Petra
上の動画では、最後にエルハズネの内部の様子がちらりと映りますが、これは完全にフィクションです。
実際の内部(立ち入り禁止)はこうなっています。
You Tube エルハズネ内部

こちらのエルハズネには入れます。
上海万博のヨルダン館

パビリオン巡り

2010年10月24日 | アジア
どこに入場するにしても、当然人気に比例した待ち時間は必須です。
時間と根性が不足がちの場合、黒い塊と化した順番待ちの人たち(さすがにここはちゃんと並んでいます)を横目に外観だけのパビリオン巡りを楽しみます。

ポストモダンなドイツ館
ゲルマン民族を彷彿とさせる硬派な色と形

エコなイメージのスペイン館
編んだ籐で出来ています

実際エコなスイス館
1万個の円盤状の赤い太陽電池がぶら下がっています

ド派手なエストニア館
今ひとつ知名度に欠ける国は色で勝負しがち(セルビアやラトビアしかり)

シュールな英国館
ピンボケ写真でも、あなたが急に乱視になった訳でもありません

近未来的なサウジアラビア館
アラブ首長国連邦館と共にリッチな中東国パワー炸裂のデザイン

不人気ナンバーワンの北朝鮮館
待ち時間がないの(だけ)は魅力

こちらは公式マスコットキャラクター「海宝(ハイバオ)」

PRソングにこのキャラクター、開幕前から盗作問題が世間を騒がせていましたが、次々と沸いて起こるパクリ疑惑に、某メディアからは「万パク」と表現されていました。(座布団1枚~♪)
上海万博はあと1週間で閉幕となります。


隣り合わせ

2010年10月23日 | アジア
海水浴を楽しむありふれたビーチの風景。
でもここでは誰も上手に泳ぐことは出来ません。
が、溺れることはありません。

だって、嫌でも浮いてしまうのですから。

ヨルダンとイスラエルの国境に横たわる死海の海抜は、マイナス410メートル。
地球上の陸上で最も低い場所になります。
塩分濃度は海水の約8倍から10倍、一部の単細胞生物以外の生物の存在は確認されていない名前のとおり死の海です。

浮遊体験を求めてやって来る世界中からの観光客で賑わうビーチの対岸、ほんの数十キロ先の場所パレスチナでは、この日の2日前にもイスラエルの攻撃によって民間人7人が犠牲になったとのことでした。
その中には14歳以下の子供もいたそうです。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、難民として登録されている総数は約440万人。
うち、ヨルダン川西岸地区とガザ地区に暮らす約170万人もの人々は、今日も命の危険と共に不自由で貧しい生活を強いられています。

「より良い都市、より良い生活」

2010年10月19日 | アジア

先日、累計入場者数が大阪万博を超え史上最多を記録したことが報道された上海万博。
人気のパビリオンは2時間、3時間待ちは当たり前です。
尖閣問題でちょうどデモも行われていた時期ではありましたが、「紫蚕島」のニックネームを持つ日本のパビリオンも3時間待ちの長蛇の列が出来ていました。

そして。
完全に想定内だったことではりますが。
入場待ちの列では、あり得ない勢いで順番を抜かされまくりました。
横入りという域ををとうに超越したハイレベルな団体技で。
上海万博のテーマは「 Better city , Better life 」ですが、個人的には是非 「 Better manners 」も加えて頂きたいかと。

町の名は?

2010年10月17日 | アジア
モダンな高層ビル群と、

猥雑なスーク(市場)が同居する町の外れには、

大きなラクダの市場もある、ここは中東のとある町。

この町を一躍日本に有名にした場所は恐らくココ。
ここは1993年のあの悲劇の舞台となったスタジアムです。

また「中東のCNN」とも言われる放送局Al Jazeelaの本拠地でもあります。
そうここは、カタールの首都ドーハです。

誰が何のために?

2010年10月16日 | 南・北アメリカ
セスナ機に乗って出発進行。行ってきます。

眼下にはどこまでも広がる乾いた土漠。
そこで左右に次々と現れてくるものを目を凝らして探します。

ハチドリ(96m)

宇宙飛行士(32m)

手(45m)

無数に伸びる直線

ナスカの地表は黒っぽいのですが、その下には白い地層があります。
地表の小石を取り除き溝を作り、下の白い層をむき出しにすることでこの地上絵は描かれています。
誰が?何のために?
様々な研究者が様々な学説を発表していますが、今だ解明はされていません。
「ワタシハ、コレハウチュウジンガツクッタトオモッテマスヨ。」
現地人のガイドさんは力強く言い切りましたけど。

さて10月16日は世界食料デー です。
世界には十分な食料があるにもかかわらず、6人に1人が飢餓に苦しんでいます。