遅ればせながら、昨年夏、9日間だけインドに行って来ました~
初・海外で、初・インド!!
…てゆったら「よく行ったね…これからどこでも行けるよ」てゆわれるけど、
そもそも 「海外」やったらどこでも行ったら殺される!ひぃー
…って思ってた身としては、どこに行くにも同じ緊張でした!
笑
「インド行ったら、人生観180゜変わるよ!!」ともよく言われましたが、
…別に人生観も考え方も特に変わらんかった。笑
不感症…?麻痺ってんのかな??
でも、ものすごい衝撃受けまくったし、色々感じまくって考えまくったのは間違いない旅でした
それに常に「こういう現実が存在してるんや」っていうことが心にあるし、
人に伝えないとっていう思いもあるから、それで充分な変化っていえるんかな。
取り敢えず、道路はクルマ・バイク(ノーヘル当然、5人乗り上等)・人力車・チャリ・徒歩(!?)…そして牛…が堂々と好き勝手に行き交ってた
一瞬でも躊躇した奴・もしくはゆずりあい精神を発揮した人が死ぬ世界を見た
行った目的は観光旅行ではなく、インドやガーナで児童労働撤廃と教育の普及を目指す国際協力NGOの『ACE』が主催するスタディーツアーへの参加で行ってきました。
●国際協力NGO『ACE』HP
インドは児童労働が古く昔から深刻で、カースト制度ともあいまって本当に根深い問題。
インドでは、児童労働を行っている業者を摘発・労働させられている子ども達を救出し、正しい教育を受けられるようにする活動を行っている団体があり、ACEは彼らがプロジェクトを行うための資金援助をしています
今回のツアーではその救出された子ども達が暮らす施設に行きました。
↑うちらが泊まった部屋。かわいかった
しかしトイレは公衆便所みたいに個室が並ぶ形で、勿論水洗ではなくトイレ後はバケツで流す形式。
そのトイレの個室の間に蛇口だけの個室があって、そこでバケツに水をためて水浴びをするのが「入浴」。
…慣れたらいけたけど最初はキツかった
宗教や人種が違っても、皆手を取り合って仲良くしよう…という深いテーマの劇を子ども達が演じてくれた。
写真の少年はガンジーさん。笑
施設のほかに、事務所を訪問してエライさんのお話を聞いたり。
フェアトレードの事務所に行ってエライさんのお話を聞いたり。
フェアトレード商品を作る現場を見学したり、実際に買い物したり。
息を飲む美しさの大理石。
大理石にはめる装飾石を作る職人さん。彼の爪と指先は白く削れてた。
こっそり作業させてくれたり、石のカケラをプレゼントしてくれたけど、その代わりにジャパニーズコイン頂戴、って言ってきた。
刺繍?の職人さん。
今までメディアや授業で『児童労働』の存在は知っていた。問題意識も持っていた。
でも、子どもたちと実際に触れ合い、問題を自分の目と耳で見聞きし、現実を肌で感じることが、こんなにも衝撃的やとは思わんかった。
普通に笑って無邪気に遊んでるこの子達が、ほんの5歳とかから親元からも離されて、教育も受けられず、
無賃といっても過言じゃない程度の賃金で10時間とか働かされてたとか。
その労働環境も、有毒物質に直接触れたり、採石場とかで危険な作業をしたり、ずっと同じ姿勢やったり、聞くだけで耐えられへんほどの酷いものやった。
実際に、劣悪な労働環境のせいで目に障害を負った子もいてた。
賃金は安くて済むし、能力は高いし、従順で、覚えも仕事も早い。
子どもは雇用者にとって本当に「都合の良い」労働力。
インドって今、ものすごい速さで成長し、IT分野などで頭角を現したエリートの人々は超ハイテクで高級な生活を手にしている。
でもその中で深く深く根付いている貧困。
メインの施設訪問やお勉強よりも、町なかで見かけるストリートチルドレンとか、物乞いの人を見るのが衝撃大きかった。。。
見るのが衝撃、というより、目の前で見たら実際は何もできん自分が歯がゆくてつらかった。
タージマハル行ったとき、最寄り駅降りた途端、物乞いのちっさい子どもがずぅっと着いてきた。多分3~4歳くらい。
うちの持ってるペットボトルに手をかけて「ちょうだい、ちょうだい」って言われて、リュックにもう一本あったしいいかな、て思ったけど、ガイドさんからそういうのあげたらあかんてゆわれた。
どうしてもその子の顔を見ることができんかった。
でも握られてる手の感触はすっごい残りながら、逃げるようにバスに乗った自分がつらくて、どうかなりそうやった。
「まさにこういう子ども達の勉強しに来てんのに、この子は無視せなあかんねや。それで自分は今から楽しく観光に行くんやー。。。」
…って思ったら、どうしようもなく胸がぎゅーってなってしばらく涙が止まらんかった。
それがこの旅で一番深くきつく残ったショックやったなー。
世界遺産クドゥブミナールにいた少女。赤ちゃん抱っこして、何か売りに来た。
同じくそこにいた兄弟。
なつこくて可愛かったけど、観光客に何かもらいながらここで生きてるんかな。
過去からずっと続いてきた問題が、まさに「今」自分の目の前にある。そして、未来でも、きっとすぐにはなくならない。
そんなあまりに大きすぎる問題に対して、じゃあ自分は何ができるのか?
何もできひんやん、っていう気持ちばっかりになってしまって、身動きがとれんくなった。
道路の真ん中で赤ちゃん抱っこして物乞いしてた女の人。
高架下の子ども達。向こう側にもいっぱい。
普通~の町なかに、いきなり出現する。
突きつけられた現実と、実感したちっぽけな自分。
でも、ゆうても世界を変えるようなことなんか出来るわけないねん。
やから、この小さな一歩を、未来を少しでも良い方向に変えていくための大きなきっかけにしていくのが、自分次第やと思うことにした。
『子ども達が笑顔でいてほしい』とかっていう、一人ひとりの一番単純な願いが、大きな変化を起こす一番の原動力になるんかなー、と思う。
それにしてもインド人、突っ込みどころめっちゃ多かったなー…
普通に電車動いてんのに、降りたいとこで線路に飛び降りたり。笑
このおっさんも、なんで昼間からそこにいんの、とかそのポーズ何、とかそもそも何やってんの、とか意味不明w笑
インドで出会った一番の「なんでやねん」笑
この旅で、インドという国そのものに、ものすごい躍動感と鮮やかさを感じた。
様々な巨大な問題はあれど、限られた選択肢の中でただ「人間」としてあるべき姿を目指す、彼ら。
やから「何が」足りなくて、「何を」援助すべきかは明確。
それがあれば「幸せ」に近付く。
かたや、やりたいことがたくさんで、選択肢は無限大、両手から溢れすぎて、結
局身動きとれない「豊か」な私達。
モノは手を伸ばせば簡単にそこにあり、一日を無事生きれたことに「ありがたい」と思うことなんて、意識しなければ、まずない。
「何が」足りないかが不明確やから、「何を」補えばより「幸せ」に近付くんやろ?
・・・とか考えてしまう時間も多かったです。
ただできることを素直にやっていけたらそれでよいのかも。
帰国してめっちゃ安心した日本の風景。