ハナコの花日記

趣味は草花栽培と畑の野菜つくりです。まずは花のほうから始めたいと思います。

川柳やまがた1月号

2010-01-02 | 川柳
                出羽路抄
            戦場へもつながっている青い空
          自由席シートベルトが外れない
          夫婦みち微妙にずれてくる歩幅
          百科事典よりばあちゃんの知恵袋


                わっか抄
            橋のない川多すぎる世界地図
          愛情に義理も混じっている介護
          妥協するたび自画像が咳をする
          老春へ元気の種が発芽する


                ほのぼの抄
            義理がたい人へまごころ倍返し

                白
          白地図に耐えてる北の島がある
                やまやま
          欲しいとは口に出せない形見分け
          長生きはしたいが疑問符も残り
                降
          降水確率0が続いている夫婦


2008.11川柳

2008-12-29 | 川柳
川柳やまがた11月号




ちょっと中断します。

2008.10川柳

2008-12-02 | 川柳
川柳やまがた10月号

出羽路抄
四苦八苦長寿医療と言い直し
進化するケータイ退化する私
正直な野菜だ汗を知っている
にっこりと孫が王手をかけてくる
わっか抄
七十五歳後期青春ならわかる
不定愁訴カルテ一枚追加され
真ん中に母がいるから輪ができる
農政へ向けて案山子を睨ませる
ほのぼの抄
万札をくずしてからの四苦八苦
人柄
器量より人柄という妥協案
ペロリ(全部)
据え膳をペロリと食べてからメタボ


川柳べに花

信じる
船頭を信じて泥の船に乗る
ずるい
核兵器持って持つなと言うずるさ
ユーモア句
海外の土産にもらう日本製


山せん句会


花野から枯れ野へつづく旅日記
鈍行の旅人情も道連れに
するする
年の功するするほどくもつれ糸
するすると事が運んでゴールイン


ゆりかご句会

文化
日本語が生きる一行詩の文化
人情が過疎の文化にある誇り
侘び寂を知らぬ私も日本人
人気
人気絶頂活断層に気づかない
期待
ぽっくりと逝けますように善を積む
自由吟
矢印がまだ先を指すいばら道
一生に一度はしたいVサイン
地に堕ちた瑞穂の国の米偽装


NHK全国川柳大会
自由吟 大木俊秀選特選 野中いち子選特選 大会大賞
鳴らさねば鳴らぬ平和の鐘を撞く
板 金子美知子選佳作
アート展かまぼこ板の小宇宙








2008.9川柳

2008-09-27 | 川柳
川柳やまがた9月号



出羽路抄
田舎道紅葉マークが風を切り
現実をドラマのように見るテレビ
温暖化やがて灼熱化の予感
排ガスの取引というせこい智恵
わっか抄
ニコチンと別れてうまい朝の飯
余生だから気ままな風になってみる
帽子掛けに帽子が一つある孤独
フィナーレが近い踊りが熱くなる
ほのぼの抄
方言で叱ってくれるありがたさ
座る
正座して悔いと祈りの八・一五
チャンス
絶好のチャンスと煽るコマーシャル

どっちにも転び上手な丸い石
にだだね(優柔不断)
にだだねと見えて減反熟慮中



川柳べにばな九月号



らくらく
変化球らくらく妻のホームラン
ユーモア句
ジーパンの破れファッションとは知らず


2008-2川柳

2008-08-27 | 川柳
ゆりかご8月句会



深い
年金と暮らしの溝が深すぎる
ふれあい
東京と過疎がふれあう盆踊り
祭典の空でふれあう万国旗
ふれあって絆深まる三世代
自由吟
平和への祈りもこめる盆踊り
市街地になって聞こえぬ地の叫び


山せん8月句会



ぴかぴか
篤農の証だ鍬の底光り
古靴をぴかぴかにして二度の職
自由吟
いびられて米が人から逃げていく
後戻りできぬ一本道を描く


山形市民川柳のつどい


筆舌に尽くせぬ恩が増すばかり
本心を吐く弁舌のさわやかさ
舌戦に勝って深まる孤独感
ぐんぐん
老春へぐんぐん高くなる鼓動
自由吟
二人旅いつか花野に来てしまい




2008-8川柳

2008-08-04 | 川柳
川柳やまがた8月号



出羽路抄
東京の言葉に染まる過疎の夏
呑めという酒好きだった仏様
日の丸を振ると軍歌がこみ上げる
金棒を持たぬ鬼なら輪に入れる
わっか抄
ヒロシマの時刻を告げる花時計
人生のもつれ糸解く長い雨期
種明かし全部しているお人好し
青信号ばかり続いて怖くなる
ほのぼの抄
美しい星に等級などいらぬ
アンテナ
いいニュース掴むとアンテナが揺れる

時流には乗らない主義のカタツムリ
あがすけ(生意気)
あがすけが直らぬままに古希迎え



川柳べにばな8月号



惚れる
首ったけだった人です介護する
暑い
進化して地球を暑くする悲劇
ユーモア句
招かれざる客とも知らず酔い潰れ

2008.7-2川柳

2008-07-24 | 川柳
ゆりかご7月句会




ため息も混ぜて泡吐く老金魚
乾杯へビールの泡が待ちきれぬ
一時の虹に酔わせるシャボン玉
肩書きのバブルはじけて只の人
プライド
人間のプライドはない自爆テロ
長男のプライド過疎を守り抜く
一歳の孫のプライドだだをこね
自由吟
過熱する地球を冷やすクールビズ



川柳やまがた7月句会




梅雨明けの空に音符を踊らせる
すっきり
禁煙をしてすっきりと吸う空気
すっきりと願っています尊厳死
すっきりと描けぬ日本の肖像画
自由吟
通院の時間で決まるスケジュール
泳ぐほど尾びれが派手になる噂

2008.7川柳

2008-07-02 | 川柳
川柳やまがた7月号

出羽路抄
ケータイが溢れ素顔が消えていく
軍艦の来ない港を描いておく
正論を吐いて孤独な咳をする
どん底の昭和を這った人間味
わっか抄
四季のないハウスで惚けている野菜
年金に合わせ身の丈切りつめる
三世代ピエロの面は外せない
ニンゲンの配役はない未来劇
ほのぼの抄
散りたいと思う日もある水中花

読み過ぎた空気が薄くなっていく
ねっぴり(ケチ)
倹約は癖ねっぴりと言われても






川柳べにばな7月号


ブランドに小骨抜かれている豪華
さっぱり
遺産など無くさっぱりと行く花の

流氷もやがては融かす母の海
ユーモア句
ガイドさんの旗を見てきたバスツアー




2008-2川柳

2008-06-27 | 川柳
ゆりかご6月句会



改善
改善という名で迫る負担増
改善の見込みがたたぬ米余り
まろやか
まろやかな石でどっちにでも転ぶ
まろやかに老いる修行を積んでいる
自由吟
ライバルの毬はいつでもよく弾む
真っ直ぐに歩いたはずの回り道
穀物高騰また猫の目が変わりそう



川柳やまがた6月句会



遠い
母逝ってから故郷が遠くなり
世知辛い世に遠くなる福祉の灯
さくさく
難題をさくさくと解く年の功
残り時間さくさく減らす砂時計
さくさくと正道を行くいい響き
情け
老人へ情けが薄くなる政治
偽装から老舗つぶれる情けなさ
自由吟
お茶代わりなどと嬉しいコップ酒



2008.6川柳

2008-06-16 | 川柳

川柳やまがた6月号



出羽路抄
自給率100へ野草も摘んでくる
気分転換だろう休耕田の蕎麦
母の鍋時間と愛が煮こぼれる
古希の掌に生命線を確かめる
わっか抄
真四角に生きてきました丸い背
野生にはもう絶えているペットの血
人生の迷路で母の灯に出逢う
団栗もやがて序列をつけられる
ほのぼの抄
無人駅みんな無口な異邦人
あくび
生ぬるい演技あくびが評価する
桜桃
エリートの顔で真冬のさくらんぼ
ぎっつい(窮屈)
太い足ぎっついズボンはきたがり



川柳べにばな6月号




土砂降りになって消えてる蟠り
目配せ
目配せを客に読まれる凡夫婦
ユーモア句
曖昧な返事で婿を選りすぐり