作家 氷室 瑠璃 

ひまわり畑は脱原発の象徴 。
世界中の核廃絶を願い執筆活動中!
リアル瑠璃をツイートしています。

絵とあらすじで綴る戦禍の子。第4話 不思議な樹との出会い (岡山と原発の歴史をたどり 今思う事…)

2013-10-05 20:56:54 | ブログ小説「戦禍の子」
第4話   *不思議な樹との出会い*


  あらすじ

 時空を越えた時のかなたに迷い込んだ少女。この世にありても1000年2000年も生き続けるまか不思議な巨木が、突如少女の目の前に聳え立っていた。

極彩色の花々が幻想的に風に揺れる只中に. その、古く賢き樹は森の生き物たちから『おばばの樹』とよばれていた。久遠の時より山々を守り生命を守り育てて

きたのだ。

 また、この近隣の村々には、この巨木に関する伝説が語り継がれていた。かつて御神木として崇め奉られ、人々は畏敬の念を持ち神祭りを執り行っていた。
 
しかし時の流れと共に、村人たちはその樹の存在をも忘れ去ってしまっていた。

日本のアニミズム思想から、古神道に至る人々の閉ざされた古の記憶を呼び覚ます古き樹との出会いで、少女はかつて自分が何者であったかを思い出してゆく。

輪廻転生する命の旅の中で、森の果してきた本当の役割、御神木としての木々の働き…。その御神体ともいえる山々を無作法に荒らしてゆく文明。

かつて、御神木と崇められたお婆の樹の森にも原発の魔の手が伸びていたのだ…。


【今思う事…】

つい先ごろ、こんな体験をしました。(私はどの宗教団体にも属していません)岡山県の山中にあるある場所で、神様から頂いた神聖な火を、二度と戦争や争

いのために使わない!と天に宣言するものでした。

以下は、Mさんの言葉を引用させていただきます。

「開催への流れの中でインスピレーション的にいくつかのキーワードが降りて来ていました。

生演奏、満天の星空、セレモニー、人形峠、核の火を消す、世界恒久平和、新しい時代の幕開け、等々

 当日は午前中に火打石と大麻の繊維にて世界恒久平和への炎をともし、武器と核の炎を平和の炎の中に永久に収めるセレモニーに続いて

KさんとデュオギタリストのMさんの唄と演奏で御柱の舞を踊らせていただきました。

この一連のセレモニーはその場に居合わせた全員がわの舞の原点を感じ、新しい時代の幕開けを感動的に感じたことと思います。」

【核の火を消す】

 ここで出たキーワード、人形峠、核の火を消す… 岡山と鳥取の人形峠に程近い山中での祈り。その祈りはかつての祈りに通じるものがありました。

物語とリンクするその出来事に私は呼ばれてきたのだ…、と確信しました。

そして、その建物の正面には、ヒロシマの原爆ドームの版画が掛けられていたのです。

【核の火(原発の火)を日本で最初にともした岡山で、核の火を消す】必然であったと思います。

あらゆる祝福に満ち足りた一日でした。

自然に畏敬の念と共に生きていた我々の祖先は、神聖な火を囲み名にお思い、何を祈ったか…。 アイヌ(先住民族に伝わる イヨマンテ)のお話を聞くうち

に、太古の神祭りは豊穣の感謝と共に、魂の慰霊の意味も大きかったのではなにのかと感じました。

 私た火の使い方を誤り戦禍の歴史をたどってここまで来てしまった人類が、争いの火をお返しすることこそ脱原発に通じる道ではないかと思いました。