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Harmonia

こころとからだのバランスを・・・yoga&color&more・・・

【鎌倉】【三十三観音巡り】第二十九番札所 龍峰院 ~ 静寂の秘境

2016-05-08 22:00:00 | 鎌倉・相模
■山号 : 蓬莱山
■宗旨 : 臨済宗建長寺派
■聖観世音

訪問前日に三十三観音巡りの先達のサイトを拝見すると、
この龍峰院こそ三十三観音巡りで最も御朱印をいただくのが難しいとの意見が
複数見られた。

御朱印をいただくには納経するか般若心経を唱えなければならないとの記述を見て、
般若心経をどこかから検索して出力して持っていこうかと真剣に考えたが、
さらに検索すると、現在は納経・念仏なしでも御朱印をいただけるとの書き込みがあったので
特に何の準備もせずに訪れることにした。

妙高院と同じく建長寺の塔頭の一、方丈の左手奥に位置する。



階段の下に既に「不許拝観」とある。
寺用なので、と階段を上って右手の通用門。



くどくどと念押し。
冗談ではなく、本当に防犯カメラが左上にある。
横棒をずらして解錠し、扉を開けるとチリンチリンと鐘が鳴る。
幾重もの警戒に、以前に不届きな来山者と何かあったのかと首をかしげる。
そして目の前に広がった景色。



静寂の中目の前を覆う新緑のアーチ。
奥にひそやかにたたずむ本堂。
あまりの美しさに息を呑んだ。

これは入れたくない。
何の用もない人間が、この境内に立ち入ってこのたたずまいを壊してはいけない。

世界が、違った。

紅葉の季節はどれほど美しいのだろう。

一般参拝者に本堂の扉が開かれることはない。
閉じられた本堂の前で、静かに手を合わせた。

御朱印は本堂向かって右手の玄関にてお願いする。
中年のご住職が、ごく普通に対応して下さった。

短い参道を、ゆっくりと歩く。
まだしばらくここにいたいと思った。
しかしそれを許してくれるような物は何もない。

最後にもう一度、このたたずまいを目に焼き付けてから境内を後にした。
鐘の音が、少しさびしかった。

【鎌倉】【三十三観音巡り】第二十八番札所 建長寺 ~ 日本最初の禅寺、鎌倉五山第一位

2016-05-06 22:00:00 | 鎌倉・相模
■山号 : 巨福山
■宗旨 : 臨済宗大本山
■千手観音

  

威風堂々たる門構え、広大な敷地。
鎌倉五山筆頭の地位に恥じない風格を持つ。
そしておそらくは財力も。

建長寺は公開講座などの文化的な催し物を定期的に開催している。
私が訪れたときは金澤翔子さんの個展を開催していた(入場は無料)。
一方で、広間等の施設を外部に貸し出してもいる。
例えばあるベンチャー企業はここで毎年株主総会を開催している。

どのような形で収入を得ているかは推測しかできないが、
境内を歩いていても、なんとなくお金があることが感じられる。

それは舗装された道だったり、きれいに手入れされたぼたんの花だったり。
ちょっと他のお寺とは違うなと思う。

本尊の地蔵菩薩、千手観音像、釈迦苦行像は公開されているが、
奥にひっそりと隠し奉るのではなく、仏殿・法堂それぞれ前面の扉を開いたまま、
堂内では参拝者はかなり近くで拝顔できる。
結構豪快なところもある。


(手前が地蔵菩薩を安置する仏殿、奥が千手観音像・釈迦苦行像を安置する法堂)


一方、現在でも禅道場としての機能を持っている。
三門くぐった右手奥の立入禁止が禅道場で、ここで修業が行われている。
裏の畑で野菜を作るなど基本的に自給自足の生活で、創建当初と変わらぬ修業を行っているとか。

禅寺だが禅寺っぽくない。
禅寺っぽくないが禅寺。
なんだか不思議な寺だ。

そんな建長寺の歴史をビャクシンに聞いてみたい。
もしこの木が語ることができたら、面白い話を聞けそうな気がする。
 

御朱印は、総門入って左手の御朱印所でいただく。
基本的には入山時に預けて帰りに受け取るが、少ない時はそれほど待たずに受け取ることもできる。

余談だが、ここで販売されている「建長寺サブレ」は昨秋かまくら駅前蔵書室で行われた
「読書にぴったりのサブレを探れ!」で1位になった。
(http://www.kamakuraekimae.com/2015/11/07/読書にぴったりなサブレ決定/)
お土産に買って行くのもいいかもしれない。


【鎌倉】【三十三観音巡り】第二十七番札所 妙高院 ~ 一般拝観謝絶だが・・・?

2016-05-04 22:00:00 | 鎌倉・相模
■山号 : 若昇山
■宗旨 : 臨済宗建長寺派
■聖観世音




第二十七番札所は建長寺の塔頭のひとつ。
建長寺の総門をくぐって右手、石段を上った先に在る。

「禁」とあるが、下に「寺用以外出入」とあり、
さらに左手に「御用の方、御朱印の方は、左の木戸よりお入りください」と記されているので
何が何でもダメと言われているわけではない。
何の用もないのにふらっと立ち入るのはお断りということだろう。
観光客が多い建長寺だけに、意思表示をしておかないとそれは十分に起こりうる。

しかし御朱印のための入山は許されているとはいえ、
原則として檀家のためのお寺であるため、檀家が優先されるということは心しておきたい。
例えば法要などを行っているときは、御朱印をいただくのは遠慮するのがマナーと言える。

さて、左手木戸より入山すると、手前に庫裏、その右隣りに本堂がある。
また境内はこじんまりとした庭になっている。

閉じられた本堂前で手を合わせてから庫裏のインターフォンを押した。
出てきたのは若い女性。
「禁」の文字が醸し出す雰囲気にはそぐわず、感じが良い。
御朱印をお願いしたら、「本堂は鍵がかかっていないので、扉を開けてお参りください」

もちろん本堂に上がることはできない。
しかし一般拝観禁止と聞いて来た身には、予想外の言葉。

再度本堂へ赴き、小さく扉を開けて、改めてお参りした。

お寺本来の意義を考えれば、確かに興味本位で立ち入って良い場所ではない。
しかしお寺に対する用事があり、それがお寺に対して敬意を払っているものであれば、
お寺側が拒絶することはない。

裏を返せば、今の日本でお寺を訪れる人の大半は興味本位ということだ。
興味を持つこと自体は良いと思う。
ただ、長い年月をかけて育み受け継がれてきた文化・信仰に対しての敬意を持つことは
忘れてはならない。
それは国や時代に関係ない、他者に対するマナーである。

【鎌倉】三十三観音巡り 順打ちモデルケース

2016-05-02 21:29:02 | 鎌倉・相模
三十三観音に限らないが、札所はどういう順番で周ってもいい。
ただ中には、私のように順番通りに周りたい人もいるだろう。

順打ちでも、せっかく行くなら境内までゆっくり見て周りたいから
ある程度時間に余裕が欲しい。

巡礼するからには基本的には歩いて周りたい。
だけど1日であちこち周ったのでは、足に負担がかかる。

そんなことを考慮した上で、今回私が組んだ日程は次の通り。
各日とも基本的に朝8~9時に鎌倉駅に到着し、14時前後に鎌倉駅へ戻ってくる。

■1日目 : (1)杉本寺 (2)宝戒寺 (3)安養院
■2日目 : (4)長谷寺
■3日目 : (5)来迎寺(西御門) (6)瑞泉寺
■4日目 : (7)光触寺 (8)明王院 (9)浄妙寺 (10)報国寺
■5日目 : (11)延命寺 (12)教恩寺 (13)別願寺
■6日目 : (14)来迎寺(材木座) (15)向福寺 (16)九品字
       (17)補陀洛寺 (18)光明寺 (19)蓮乗院 (20)千手院
■7日目 : (21)成就院 (22)極楽寺 (23)高徳院 
       (24)寿福寺 (25)浄光明寺 (26)海蔵寺
■8日目 : (27)妙高院 (28)建長寺 (29)龍峰院 (30)明月院
       (31)淨智寺 (32)東慶寺 (33)佛日庵


2日目はセミナー参加後の参拝だったので、時間の都合上(4)長谷寺だけになった。
(1)~(4)までは1日で十分周れる。

(5)(6)(7)と徒歩で行くには少し遠い。
(5)~(10)まで1日で周ろうと思ったら出来ないこともないが、
徒歩だけでは結構辛いかもしれない。
また(7)光触寺ではお昼休みに当たらないように時間を考慮する必要がある。

(11)~(20)は1日で周るつもりだった。
が、光明寺だけはどうしても桜の見頃に行きたかったので、あえて分けた。

(21)~(23)と(24)~(33)と分ける方法もある。
しかし(27)~(33)の北鎌倉エリアはひとつの寺院がかなりのボリュームのため、
この分け方の方が足には優しい。

こうして見ると、順打ちでも6日あれば、すべてを徒歩で、
境内を散策しながら周ることは可能だろう。
交通機関を利用すれば、もう少し短くすることもできる。

ちなみに私が交通機関に頼ったのは、
■2日目 : 写経の時間があったので、江ノ電で移動
■4日目 : バスで朝比奈まで移動して、(7)光触寺へ
■7日目 : 江ノ電で鎌倉→極楽寺→長谷→鎌倉((23)~(24)は歩く予定だった)


もっとも私が順打ちにこだわることができたのは、
期間や訪問回数の制約がなかったからだ。

これから訪れる方は、ご自身のご都合や健康状態に合わせて、
楽しめるルートを考えていただければと思う。
それ自体も巡礼の楽しみなのだから。

【鎌倉】三十三観音巡りを終えて

2016-05-02 20:57:00 | 鎌倉・相模


1月末の発願から足掛け5カ月、のべ8日。
本日、結願。

東慶寺へ向かうあたりで少しだけ結願を意識したけど、
あとは取り立てて何を思うでもなく。
それでも、佛日庵で最後の御朱印をいただいたら、ほうっと力が抜けた。
何を成し遂げたというわけでもないのだけど、何かが変わった気がする。

正味3カ月あまりの間にはいろんな出来事があって、
何かしら経験したり状況が変化することで感じることもある。

虚を追わず、実を。
少しずつ、毎日の生活の中で積み上げていく。
それが生きるということなのだと。

三十三ヶ所周れば即願意成就するわけでもない。
巡礼すれば終わりというのではなく、終えたところから始まるのだ。

ひょんなことから始めた三十三観音巡りだったけど、やって良かった。

これまで通り漫然と鎌倉を訪れていても行かなかったであろう場所を訪れることができたし、
訪問先を通して自分の嗜好を再認識した。
いまだに仏像のことはよくわからないけど、仏像の良さはなんとなく分かった。
写経はもう一度やり直したいけど(笑)

また改めてゆっくりと、それぞれの寺院を周ろう。


*****

各札所の紹介が、繁忙期とかPCトラブルのせいでいまだ7番札所で止まっているので、
随時ひっそりと、訪問日に近い日付でアップしていきます。