米国では映画俳優や監督が支持政党について旗幟鮮明にすることは一般的であるが、ハリウッドの俳優の多くは民主党支持であり、特に選挙資金集めでは威力を発揮している。芸能界は大衆娯楽の観点から、庶民の味方と言われる民主党支持が大勢をしめているのだろう。そんな中で、クリント・イーストウッドは一昨日の共和党大会でロムニー候補支援演説を行って大好評をうけた。特に、となりの椅子にオバマ大統領がかけているという設定（単に誰も座っていない椅子があるだけ）でオバマ政権の4年間をこき下ろす演出は秀逸である。さすがに「グラン・トリノ」のほかで名監督ぶりを発揮したイーストウッドの面目躍如と言えるだろう。82才と言えば同年代には元CITIのサンデイ・ワイルやNews Corpのルパートマードックなどがいるが、それらに比べてこの人の魅力はいったいどこから来るのだろうかと思う。
かなり長いが、演説のすべてがユーチューブにアップされているので、時間があればイーストウッドの名演出・名優ぶりをご堪能いただきたい。
