江戸時代の浮世絵といえば、北斎と広重が浮かびます。風景絵画の方に興味があったのでしょう。富嶽三十六景と東海道五十三次は何度も映像編集の素材として取り組みました。絵画としての面白さはもちろん、その中に江戸時代の文化も見えてくるようになったのです。いまは失われた木造建築も描かれています。人々の生活の様子が伝わるものも多く、江戸時代を旅行するような楽しみがあります。浮世絵には名所や名物などが何気なく登場します。そして、職人の技が見えるものや庶民の生活が見えるものなど、今では失われてしまったものが多く描かれているのです。広重の風景画から知ることになった江戸文化は、様々なものの見方に奥行きを与えてくれるようになりました。文化財に指定された寺社仏閣などを訪れると、そこにある多くものの見え方に奥行きが増してきたのです。
30秒の心象風景27634・神奈川 臺之景~広重の東海道五十三次~
https://youtu.be/XNkspaP9eQE