10年近く前のことです。
離婚して、長女の家に居候をしていた頃。
収入と言えばパート勤めの10万円足らず。
キャリアを積んで社会的地位も金銭的余裕もある同級生や、子育てをひと段落して、自分時間を楽しむ友達をみては、自分は今まで何をしてきたんだろうと落ち込む日々でした。
「3人も子育てしたんだから凄いよ」と言われても「そんなこと、何もならない…」と心の中で素直に受け止められませんでした。
そんな時、ある一通のメールが届いたのです。
差出人は、駆け出しの美容師だった末娘が研修で訪れていたNYの美容室の上司からです。
私より少し年上の日本人女性。
「ガキ友ができて、とても嬉しいです!」という書き出しでした。
自分は仕事に専念したから子どもがいこと、そんな選択を応援してくれたお母さんのことが書かれていました。
「娘からみて、いつ死んでも後悔がないと思える母ですが…」
きっとお母さんも全力で人生を楽しんでいる人なんだ!そして娘である彼女も全力で頑張って今の生活があるんだと感じました。
NYでキャリアを積んだ人が、私の娘の頑張りを応援してくれて、可愛がってくれていることへの感謝と、「そうだ!私もこれからの人生は、いつ死んでも後悔のないと思える人生にしよう!」とネガティブだった心が洗われるようでした。
彼女がなぜそのような話をしたのかはわかりません。
でもその一通のメールで、私の人生は大きく変わりました。暗闇から明るい場所に引っ張り出された気分です。
不思議ですね。これも何かの巡り合わせ。
素敵な出会いに感謝です。
まだお会いしたことはありませんが、
この時、大きく背中を押してくれたことに
直接お礼が言える日が来ることを願っています。
お嬢さんを立派に育てられたご褒美ですね。
良いお話が聞けて本当に良かったです!
励みになります。