みどりごと

屋根裏の猫と鼠の会話。日々の雑感。Tシャツのデザイン。うそと本当と怖い話と。あと予知夢とか。

本当にあった怖い話

2005年09月01日 21時22分22秒 | 創作怖い話
ある、暑い夏の日だった。

男は友人たちとの旅行から自分のアパートに帰るところだった。
楽しかった数日間の思い出と、疲労感と、沢山の荷物を背負って重い足取りで階段を上がった。

玄関の扉の前に着くと、男は背負っていた黒い旅行鞄を足元に置き、空いた左手でポケットをまさぐった。男はいつも左側のポケットに鍵を入れるのが習慣になっていたのだ。今朝、宿を発つときも、旅行中の数日間失くさないように鞄にしまっていた鍵をいつものように左のポケットに入れたのだった。

ほどなくして鍵を取り出すと、男は手馴れた手つきで鍵を開ける。この家にももう1年半以上暮らしている。

いつもと同じようにドアを開けると、なぜか、ひんやりとした空気が流れてきたような気がした。

悪い予感がした。

背筋がゾっと、寒くなるような思いにとらわれ、男は荷物を玄関に放り出すと、急いで靴を脱ぎ、部屋へとあがった。



緑色の、ふたつの光がまっすぐにこっちを見ている。


いよいよ悪い予感が現実に変わったか。男は、恐る恐る、部屋の電気をつけた。





エアコンつけっぱなしだったぁぁぁぁ!!

しかも!6日間も!!!!



あ~、電気代が怖い。

追記:「緑色のふたつの光」はエアコンの電源と「においま洗浄」のオンを表すやつ。