Accumulation journalière

とある社会人の日常と夢への道のり。時々月に還ったうさぎ🐰のことも。※画像を使用する場合はひとことコメント下さい

昨日見し人はいかにと驚けど

2014年09月16日 23時29分39秒 | 日記
なほ長き夜の夢にぞありける

慈円の歌です。
昨日まで元気だった人が、死んだと聞いて驚いたけれども、
そういう自分も長い夜の夢の中にいるのだ、という意味です。
いつかは自分も、夢から覚めるように死ぬ時が来るんだ、ということですね。

で、今回は
人ではありませんが・・・

今日、約10年間一緒に過ごしてきた、ペットが亡くなりました。
私が小学生の時に祖母に買われてやって来ました。

小さい頃を知っているからこそ、長い年月を共にしてきたからこそ、
元気に走り回っていた頃を知っていたからこそ、亡くなったことがより一層哀しく感じます。

今朝は、夜中からずっと苦しそうに鳴き、一緒の部屋にいた私はその声で目が覚めました。
宥めても泣き止まない、外に出しても落ち着かない。
でも、鳴き声が止むと、死んでしまったのではないかと思い、布団から飛び出て、
傍にいました。
そのため、今日はあまり眠れていません。

行きがけも後ろ髪を引かれる思いで出勤しました。

その死を知ったのは、仕事が終わって見た、父からのメールでした。
「嘘だろ」と思う自分と、「そうか」と冷静になっている自分がいました。
それと同時に、こんな日まで早く帰ってやれなくてごめんな、と思いました。

帰り道は、暗いのをいいことに、一人ぐすぐす泣きながら自転車をこぎました。

家に帰る頃には、だいぶ落ち着きましたが、テーブルの上に生前の写真が置いてあったのを見つけて、
また泣きました。

すごく、うれしそうに笑っているんです。
たぶん撮ったのが飼い主である祖母だったからなんでしょうが・・・

それを見ただけで、いろんな思いが溢れてきました。

もっと散歩に連れて行ってやればよかった。
最後に行ったのは、まだ冬の頃。

もっと撫でてやればよかった。可愛がってやればよかった。
ほとんどが、後悔と自責の念です。

その中に、この10年間の思い出が所々蘇ってきます。
飼い始めのころはよく脱走して、必死になって捕まえたこと。
捕まえたときに叩いてしまったこと。
なかなか餌を食べずに、私を困らせたこと。
人の頭の匂いを嗅ぐのが好きだったこと。
鼻の頭に息を吹きかけまくったこと。
お腹を撫でまくるとゴロゴロ転がったこと。
回転レシーブ。
散歩に行って、家に帰ろうとすると、必死に抵抗するのを引き摺っていったこと。
小屋から飛び出して、寝てる私の真後ろに立っていたこと。

私の言うことをちっとも聞いてくれなかったこと。

いつも、自転車のかごに乗せて2人きりで散歩に行ったこと。


思い出せば、きっとまだまだたくさんある。
その時間の全てが、思い出だった。


ある程度覚悟はしていたけれど、やはり辛いものですね・・・

明日の朝、仕事に行く前に最後のお別れをしてこようと思います。
まだ対面してないので・・・。


ごめんね、本当に。何もしてやれなくて。
ありがとう。

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