民主的な選挙を求める学生や一般人による反政府デモのニュースがほぼ毎日日本でも流れていますよね。これは非常に珍しい、と言うか初めてのことではないでしょうかね。香港のことで何故こんなに大きな扱いをするの?なんて思っている方も多いと思いますが、でも実はこれはとても重要なターニング・ポイントになる可能性があると思いますね。
私は香港に1991年から約6年間駐在しましたが、このデモを主導している学生の殆どはこの頃に生まれた子供たちと言うことになりますね。丁度この頃は、1997年に予定された「香港返還」に向けて香港人の中の富裕層がこぞって海外に逃避していた頃なのです。実際私が勤めていた香港支社や取引相手の中でも多くの人がカナダやオーストラリアに移民していましたよ。私が香港に赴任して初めて覚えた英単語が「密輸」を意味する「Smuggling」と「移民する」を意味する「Immigrate」だったことは嘘のような本当の話しなんです。
彼らの多くの親たちは(移民した後帰国した人もいますが)香港に留まった人達で、総じて富裕層ではない方々と言えると思いますね。そんな移民したくても移民できなかった親たちの一縷の望みである「一国二制度」を冷静に、第三者的な目で見れたのが、この世代だと思いますね。彼らは植民地とは言え「英国人」であった世代ではないのです。「英国人」でもなく「中国人」でもない「香港人」として教育を受けていると言えると思いますね。これは必然的に香港に対し特別な感情(例えば愛国心とか郷土愛のような)があるのではないでしょうか。
香港は単にお金を稼ぐ「場所」だと考えている親の世代とは一線を画し、香港をより自由な、より民主的な「国」にしようと考えている世代ではないでしょうかね。彼らの訴えはまったく自然で道理に適っていますよ。「民主的な普通選挙を求める」なんて先進国ばかりか独裁国家以外では常識ですよね。一度も選挙をしたことのない国に飲みこまれることを嫌い民主的な国家の形を訴える彼らを応援したくなるのは自然なことだと私は思いますね。
この世代が台湾や香港、ひいては本土の若者を刺激する可能性があると思いますよ。そんな意味でターニング・ポイントになるのでは、と思うのです。
注:加油とは広東語で頑張れの意
私は香港に1991年から約6年間駐在しましたが、このデモを主導している学生の殆どはこの頃に生まれた子供たちと言うことになりますね。丁度この頃は、1997年に予定された「香港返還」に向けて香港人の中の富裕層がこぞって海外に逃避していた頃なのです。実際私が勤めていた香港支社や取引相手の中でも多くの人がカナダやオーストラリアに移民していましたよ。私が香港に赴任して初めて覚えた英単語が「密輸」を意味する「Smuggling」と「移民する」を意味する「Immigrate」だったことは嘘のような本当の話しなんです。
彼らの多くの親たちは(移民した後帰国した人もいますが)香港に留まった人達で、総じて富裕層ではない方々と言えると思いますね。そんな移民したくても移民できなかった親たちの一縷の望みである「一国二制度」を冷静に、第三者的な目で見れたのが、この世代だと思いますね。彼らは植民地とは言え「英国人」であった世代ではないのです。「英国人」でもなく「中国人」でもない「香港人」として教育を受けていると言えると思いますね。これは必然的に香港に対し特別な感情(例えば愛国心とか郷土愛のような)があるのではないでしょうか。
香港は単にお金を稼ぐ「場所」だと考えている親の世代とは一線を画し、香港をより自由な、より民主的な「国」にしようと考えている世代ではないでしょうかね。彼らの訴えはまったく自然で道理に適っていますよ。「民主的な普通選挙を求める」なんて先進国ばかりか独裁国家以外では常識ですよね。一度も選挙をしたことのない国に飲みこまれることを嫌い民主的な国家の形を訴える彼らを応援したくなるのは自然なことだと私は思いますね。
この世代が台湾や香港、ひいては本土の若者を刺激する可能性があると思いますよ。そんな意味でターニング・ポイントになるのでは、と思うのです。
注:加油とは広東語で頑張れの意