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幸せ音色+ ~reach a last Home~

小さな命たちの灯火を繋ぐお手伝い。 捨てうさぎ、保護うさぎたちの里親さんを探しています。終の棲家を求めています。

うさぎの体とレイアウト

2012-02-01 20:10:02 | and more…
何やらカワイのレイアウト賞が発表されたそうで、一部うさ飼いさん達は騒然。
びっくりして見てみましたが、まぁ想定の範囲内、というか当然の結果がそこにはありました。

うさぎのケージ内にロフト・トンネル・空中ハウス…オンパレード。
それはそれは目を覆いたくなるようなレイアウト。
うさぎ雑誌なんかを見ててもそのようなレイアウトの方がほとんどですよね。

ま、でもカワイさんはそれを作って売るのが商売ですからね。
この写真で一層買い手の心を掴んで売りたいのでしょうね。

でも…どうなのそれ?

現在のペットうさぎ(家兎)の体は、その祖先アナウサギを改良してきたものです。
なので、ノウサギとは少し仕組みが異なります。
ノウサギは前脚も長いのですが、アナウサギは前脚は短いのです。
穴が掘りやすいように。

自身の体で試してみると判ると思いますが、前に転倒したとして現状の腕の長さを前に出し体を支えるのと、腕を肘くらいで曲げて体を支えるのの違い。
腕にかかる衝撃や負担、そして床への顔の近さ。全く違うはずです。

またロフトやトンネルなどはほとんどメッシュ状になっていますが、これ人間だったら工場前や学校前を仕切ってあるフェンスくらいの目の大きさでしょうかね。
浮かんだそのフェンスの上を裸足で走り回る…いつかつまづくと思いませんか?
つまづき方次第では爪が剥げたり、足の指を折るかも

ましてうさぎなんて足の裏に毛も生えてるって事は、それが例えメッシュ状でなくプラ板だったなら今度は滑るわけです。
靴下履いてる足で、中二階から上り下りするようなものですから。
人間なら「あっ」と思った瞬間、腕で体を支えることも出来るでしょうし、骨もそれなりに丈夫。
でも、うさぎに腕を出すような器用さはありませんし、自然界で被捕食者であるうさぎの骨は体を軽くし逃げ易くするために含気性(人間で言う骨粗しょう症状態)に進化しました。
ということは、滑ると今度はその時の体のひねり方や、落下の際の体の打ち所次第では骨折。
骨折すれば半身不随、断脚や断指下手すると死

そのようなことを想像しない飼い主も勉強不足、危機管理不足。
またそれを良しとし販売しているメーカーやショップも利益追いすぎ。
前出のカワイさんなんて、このレイアウト賞の発表をきっかけにそれを疑問視する飼い主さんたちのクレームを何件も受けている(またそれに返答もしている)にも関わらず、そのページに危険性の注釈さえ入れてないってことは、全く改善する気ないってことで、利益追潤以外の何物でもないと思うんですけれど・・・

また、今はケージを買うとその中にロフトがセットで内蔵されているものも多い。
でもそれってはっきり言って余計なお世話だし、使わない飼い主からすれば邪魔(あるいはゴミ)。
どちらかというとその分価格を下げてくれません?と言いたいくらいです。

私はうさぎの運動神経を信用していないし、体の構造上滑ったりひっかかったり落下したりは必ずあると考えるべきだと思います。
なので、キューブボックスもフルハウスも使ってません。
でも穴うさぎだから暗いのが落ち着くのは当然ですから、ケージには上と裏面、右面(か、左面のどちらか)をバスタオルで囲っています。
これでケージ半分くらいは暗くなるので、うさぎたちは気分次第で明るいところにいたり暗いところにいたりします。

   
(左の木製の物は父作の牧草入れ。この上には乗りませんし入りません。)

「でも、うちの子はハウスの狭いとこに隠れるのが大好きなんです」っていう方もいらっしゃるでしょうが、私だったらケージの上からと横からワイヤー通して木の板かプラ板を直立させて支えて、暗くて狭い片隅を作ってあげますね。(でもこの場合は板がブラブラしないようにスノコまでの長さと安定が絶対必要です。ブラブラ動くとこれまた足を挟んだりしますので。)

うさぎに3Dは必要ないんです。
2Dで快適にしてあげたかったら少し面倒ですけど飼い主の頑張りも必要です、今は。
いつかそれをわかってくれるメーカーさんが出現してくれるまではね。

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