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すでにある解決策で十分。足りないのは徹底すること

2015-04-29 04:19:12 | IT・科学

 すでにある解決策で十分。足りないのは徹底すること


 すでにある解決策で十分。足りないのは徹底すること

 ワークフローを改善したり、パフォーマンスを向上させようとするとき、既存のスキルには目を向けず、新しい戦略を探すことばかりに注意が行きがちです。しかし、すでに知っている古い解決策こそが、ベスト・プラクティスであることが多いのです。足りないのは、「徹底すること」です。


 2004年、ミシガン州の9つの病院が、集中治療室(ICU)での処置に関する、ある新しい手順を導入しました。ヘルスケアの専門家たちは、幾日もたたないうちに、その成果に唖然とすることになります。


 この手順が導入された3カ月後には、集中治療室における患者の感染が66%も減少していました。18カ月間で、医療費が7500万ドル削減されました。そして、なによりもよいのは、一年半で、1500人以上の命が救われたことです。その後、この手順は『New England Journal of Medicine』で発表され、大評判となりました。


 この魔法の医療は、あなたが思うよりずっとシンプルなものです。それは、たった1枚のチェックリストでした。


手順を飛ばさないことのパワー

 ミシガン州の病院に導入されたこのチェックリスト戦略は「Keystone ICU Project」と名づけられました。この戦略は、医師のピーター・プロノボスト氏によって指揮され、のちに、作家のアトゥール・ガワンデ氏によって広められます。


 ガワンデ氏は、ベストセラーとなった著書『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』の中で、ピーター・プロノボスト医師がシンプルなチェックリストを使っていかに劇的な成果をあげたかを描写しています。その中で、中心静脈カテーテルの挿入時(よくある処置のひとつ)に使われ、感染リスクを削減することに貢献した、1枚のチェックリストについて以下のように説明しています。


 1枚の紙に、(プロノボスト氏は)カテーテル挿入時における感染予防のための手順を並べた。医師は以下の処置を実施すること。


 (1)石鹸で手を洗う(2)患者の皮膚をクロルヘキシジンで殺菌する(3)滅菌覆布で患者を覆う(4)マスク、滅菌ガウン、滅菌手袋をつける(5)カテーテルが挿入されている場所を滅菌包帯で覆う。


 チェック、チェック、チェック、チェック、チェック。


 それぞれのステップはごく簡単なものだ。ずっと以前から知られ、そうするように教えられてきたことでもある。チェックリストにするのが馬鹿らしく思えるほどだ。…



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