関西電力は今、大黒字だそうです。
使用期限の過ぎた原発を稼働しているためです。
大黒字を、次世代のクリーンエネルギー開発に使わず、原発建設を進める。
愚かな経営者の考えることですね。
<コラム 筆洗>松尾芭蕉は『奥の細道』の旅の終盤、福井・敦賀の色ケ浜を訪れ…
松尾芭蕉は『奥の細道』の旅の終盤、福井・敦賀の色ケ浜を訪れた。句が残る。<寂しさや須磨にかちたる浜の秋>
▼源氏物語の光源氏が謹慎生活を送り寂しさの極致とされた須磨の秋より、この浜の夕暮れの方が寂しく心ひかれるとの意という。浜には漁師の粗末な家があるくらい。わびしい寺で茶や温かい酒を飲み情緒に浸ったという
▼現代の敦賀の海辺の風景は変わるのか。色ケ浜近くの日本原子力発電敦賀原発2号機について、国の原子力規制委員会は直下に活断層がある恐れが否定できないとして再稼働を認めない手続きに入った。廃炉の可能性が高まったらしい
▼13年前の東日本大震災での福島の事故を受け誕生した規制委が、電力事業者の原発再稼働申請を退けるのは初めてになる。安全が危うければ、国の機関が認めない-。前例ができる意味は重かろう
▼敦賀以西は原発銀座と呼ばれるほど林立し寂しい漁村に富をもたらしたが、今後も頼れるのか。地震の影響を見極めるため審査が長引いている原発は他にもある。政府は原発を活用する気でいるが、地震国日本で「安全な原発」を十分に確保できるのだろうか
▼芭蕉は敦賀で中秋の名月なのに雨にたたられ、北陸の天気は先が読めないと<名月や北国日和定(さだめ)なき>と嘆いた。月がなくとも夜を照らす明かりを永く、原子力でともすのか。先は定めなしとも思える。
でした。
谷口 幸璽さんのコメントです。
《須磨の秋 (谷口幸璽)
原発を作りたきゃどんどん作るがいい。政府が認めているのだし、地元民が納得しているなら仕方がない。もし損害が出ても電気料金に上乗せすれば、いいのだ。そんな「原発」という既得権益を、原発村の住民が放棄する訳がない。しかし、光る源発にも謹慎生活を送ってほしいものだ。
お説教から── この公達(きんだち)が、太政大臣入道平清盛の舎弟・修理太夫(しゅりのだいぶ)参議経盛(つねもり)の三男・敦盛との名乗りを聞いて吃驚(びっくり)、熊谷は「稚(おさな)き我が命を助命に預った、大恩ある経盛卿の子を討つとは‥‥」(直貞・直実の父子を殺そうとしたのが平忠盛、その忠盛の子が経盛)と躊躇し、どうかして助ける手立てはないものかと思いましたが、四方八方源氏の軍勢。「とても逃れることのできない御身なれば、潔く御首をたまわるべし」と、大刀をスパリとおろしゃ玉散る刃(やいば)の恐ろしさ。
敦盛の首を包まんとて鎧(よろい)の直衣(のうし)を解いてみたれば、錦の袋に一管の笛。現在は、神戸の須磨寺に秘蔵されているという名笛(めいてき)・小枝(さえだ)=青葉の笛でありました(宋の国より砂金百両をもって取り寄せた漢竹によって彫られ、夜の更けるにつれて音が冴(さ)えることから、冴えた朶(えだ)=「さえだ」と命名)。
「ああ、暁方の笛の音は、この人にておわしけり。軍(いくさ)の陣に笛を持つとは‥‥やさしかりけるものをとて」「笛の音に 浪も寄りくる 須磨の秋」。》
お説教から── この公達(きんだち)が、太政大臣入道平清盛の舎弟・修理太夫(しゅりのだいぶ)参議経盛(つねもり)の三男・敦盛との名乗りを聞いて吃驚(びっくり)、熊谷は「稚(おさな)き我が命を助命に預った、大恩ある経盛卿の子を討つとは‥‥」(直貞・直実の父子を殺そうとしたのが平忠盛、その忠盛の子が経盛)と躊躇し、どうかして助ける手立てはないものかと思いましたが、四方八方源氏の軍勢。「とても逃れることのできない御身なれば、潔く御首をたまわるべし」と、大刀をスパリとおろしゃ玉散る刃(やいば)の恐ろしさ。
敦盛の首を包まんとて鎧(よろい)の直衣(のうし)を解いてみたれば、錦の袋に一管の笛。現在は、神戸の須磨寺に秘蔵されているという名笛(めいてき)・小枝(さえだ)=青葉の笛でありました(宋の国より砂金百両をもって取り寄せた漢竹によって彫られ、夜の更けるにつれて音が冴(さ)えることから、冴えた朶(えだ)=「さえだ」と命名)。
「ああ、暁方の笛の音は、この人にておわしけり。軍(いくさ)の陣に笛を持つとは‥‥やさしかりけるものをとて」「笛の音に 浪も寄りくる 須磨の秋」。