今年は、浄土真宗を開いた親鸞上人の生誕850年です。
親鸞生誕850年を記念 京都 西本願寺で「飛雲閣」特別公開
浄土真宗を開いた親鸞の生誕850年を記念して、京都の西本願寺で、国宝の「飛雲閣」が特別公開されています。
京都市下京区にある西本願寺の国宝「飛雲閣」は、金閣、銀閣に並ぶ「京都三名閣」の一つで、豊臣秀吉が建てた「聚楽第」の一部とも言われています。
ふだんは公開されていませんが、浄土真宗を開いた親鸞が生まれた年からことしで850年になるのを記念し、特別に公開されています。
池に囲まれた建物が空に流れる雲のように見えることから、「飛雲閣」と名づけられたとされ、訪れた人たちは、建物を写真に収めたり庭園の池に映るようすを眺めたりして、楽しんでいました。
西本願寺の白川了信法要庶務部長は「ふだん非公開の文化財の見学とあわせて参拝していただき、これを機に魅力を伝える機会になればうれしいです」と話していました。
「飛雲閣」は、今月21日まで公開されています。
でした。
谷口 璽照さんのコメントです。
《御開山 (谷口璽照)
思い出します。飛雲閣、得度のときに拝見しました。食事の場所もそうですが、国宝に囲まれながらの、僧侶としての門出でした。尚、大学の講義とは違いますから、布教使は「親鸞」と呼び捨てにはしません。「親鸞聖人」もしくは「御開山」と言います。後妻さんではない、「ごかいさん」。一宗一派を開いた高僧のことです。伝教大師最澄は比叡山、弘法大師空海は高野山、他宗の祖師方は山に入って御修行なされました。海に入っては修行できません、クジラやマグロじゃありませんから。我が祖師は初めは叡山に居られましたが、後に吉水の里に降りられましたので「開山」とは言えまいかとも思われましょうが、我々の胸の中の煩悩の山を平らげてくださったので、「開山」と云うのです。私たちは、教師から「さ、解散。皆、僧侶の姿で家まで帰るように」と言われ、西本願寺から送り出されたものです。》