ネットで古本を買った時に、思ったものではないのが一冊ありました。
田辺聖子「ひねくれ一茶」です。
交換するのも面倒ですから、読むことにしました。
分厚い本ですので、ゆっくり読んでます。
一茶は発想力が凄いのか、泉からあふれるようにどんどん思い浮かびます。
常に筆と紙を持ち、書き留めます。
私はなかなか思いつきませんが、できたのを書き留め発表します。
駄句のオンパレードです。
風胡の駄句
1.ぼけ防止旅のいろはを思案なり
2.豪雪が人家消し去り涙うむ
さんくす寄席をみて
3.初天神イカとたわむる父と子と
4.六(ろく)の弟子お参り短し冬の山
5.親雀はなしも歌もまっしぐら
谷口 璽照さんのコメントです。
《お説教の一節から (谷口璽照)
「寝返りをうつぞ脇寄れ きりぎりす」「やれうつな 蝿が手をする足をする」「われときて遊べや 親のない雀」などの句で知られるように、虫や小鳥たちにも情の心を注いだのが一茶(いっさ)です。
「ともかくも あなた任せの年の暮れ」。俳句の小林一茶は三男一女を授かりますが、たった一人の長女も、長男も次男も幼くして死んでしまいます。「露の世は露の世ながら さりながら」(おらが春)。世の中の無常、果敢なさを身をもって体験しています。この「さりながら」が大事なので、「命あるものは遅かれ早かれ必ず死にます、当り前田のクラッカー」と割り切ってしまっては、それは宗教ではない。道理がわかっていても「さりながら」で、この人情味を大切にしていかないと、本当の宗教にはなりません。そうではあるが、そうだとわかっていても悲しい、淋(さび)しい。だからこそ人の悲しみにも涙し、人の苦しみを自分の苦しみとしていけるんです。親を亡くし、子や孫に先立たれ、親しい友を見送って、やっと人の世というものがわかってくる。本当に人生って〽切ないものですね(愛燦燦)。》
「ともかくも あなた任せの年の暮れ」。俳句の小林一茶は三男一女を授かりますが、たった一人の長女も、長男も次男も幼くして死んでしまいます。「露の世は露の世ながら さりながら」(おらが春)。世の中の無常、果敢なさを身をもって体験しています。この「さりながら」が大事なので、「命あるものは遅かれ早かれ必ず死にます、当り前田のクラッカー」と割り切ってしまっては、それは宗教ではない。道理がわかっていても「さりながら」で、この人情味を大切にしていかないと、本当の宗教にはなりません。そうではあるが、そうだとわかっていても悲しい、淋(さび)しい。だからこそ人の悲しみにも涙し、人の苦しみを自分の苦しみとしていけるんです。親を亡くし、子や孫に先立たれ、親しい友を見送って、やっと人の世というものがわかってくる。本当に人生って〽切ないものですね(愛燦燦)。