漫才師・俳優の京唄子さん死去 「渡鬼」などに出演
夫婦漫才で一世を風靡(ふうび)し、俳優としても活躍した京唄子(きょう・うたこ、本名鵜島ウタ子〈うじま・うたこ〉)さんが6日午前10時33分、肺炎のため死去した。89歳だった。通夜、葬儀は近親者で営む。喪主は長女節子さん。
1927年、京都市生まれ。宮城千賀子さん主宰の「劇団なでしこ」に入り、京町歌子を名乗る。その後、別の劇団で鳳(おおとり)啓助さんと知り合い、結婚。56年に夫婦漫才コンビとしてデビューした。
夫婦漫才で人気だった京唄子さん(右)。左は相方の鳳啓助さん
「大きな口」をトレードマークにし、16年間放送された長寿番組「唄子・啓助のおもろい夫婦」の司会でもお茶の間に親しまれた。65年に鳳さんと離婚したもののコンビは続け、70年に唄啓劇団を結成。87年にコンビを解消し、同年、京唄子劇団を旗揚げした。
人気ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」では本間常子役として、藤田朋子さん演じる本間長子との嫁姑(しゅうとめ)の確執をユーモアたっぷりに表現した。劇団の座長として舞台にも立ち続けたが、2009年4月に腰椎(ようつい)圧迫骨折が判明。一時芸能活動から遠ざかったが、10年秋の「渡る世間は鬼ばかり」シリーズで復帰した。
67年、上方漫才大賞奨励賞、92年に大阪市民表彰、2008年には鳳さんとともに「上方演芸の殿堂入り」した。(朝日新聞デジタルから)
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