はんたろうのがらくた工房

えーと、えーと…。

パイプ椅子

2009-07-07 14:49:13 | Patchwork Man
何年も前に買った安物のパイプ椅子がある。

安物とは言っても、なにしろ単純な構造だから、よほどの無理、無茶をしなければ壊れるものではない。
ただ、座面に張られた安っぽいビニール地だけは、ほうぼう破れて、随分みっともなくなってきた。

ほかはどこも傷んでないから、これだけの鉄の塊を埋め立てゴミにするのは心苦しい。

そこで、座面を張り替えることにした。



見れば、座面は鉄パイプを曲げた骨組みに、ただ4本のネジでとまっているだけだ。
これを外して、破れたビニールを引きはがし、てきとうな布でくるんで出来上がり。
作業はあっという間に終わる、と思われた。

ところが。



ビニール地は土台となる合板に、ステープル(コの字形のびょう。ホッチキスの針のゴツいヤツ)で固定されていた。
その数が半端でない。
たかだか数十センチ角のビニールを1枚張るのに、いったい何の恨みがあったのだろうか、ものすごい数のステープルが、執拗に打ち込まれていた。



これを、ひとつひとつ、マイナスドライバーでこじり、ペンチで引き抜く。
ひどく時間がかかった。
ステープルは、数えてみたらじつに85本もあった。
手のひらに載せると、ずっしりと重かった。
こーいう仕事をするヤツには「もの作りしてまーす」とか言ってほしくないと思った。

そのあとは、簡単だった。

合板とクッションのウレタンは、そのまま使った。
ありあわせの布でくるみ、画鋲でとめた。
4本のネジを締めて、終わり。



たぶん、全工程の半分以上が、ステープルを引っこ抜く時間だったと思う。

ちなみに画鋲は、16個で足りた。 

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2 コメント

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Unknown (moratorie)
2009-07-08 22:42:52
昔、そのバッチンバッチンマシン(名前知らない)で椅子の表貼したことありますよ。
こっちのたるみが、こっちもピンと張って…とやってると針だらけになったのを覚えています。
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なにいっ! (はんたろう)
2009-07-09 22:43:52
するとこの椅子は、moraくんの仕事だったのかあっ!(違
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