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国際交流的赤頭巾

2013-08-13 10:29:53 | 人形劇のこと
「赤ずきん 日本語版 R-18指定」という演し物を持っている。

「R-18指定」というのは冗談だけれども、まあとにかく大人向けの作品…というか、宴会芸のようなもので、おもに打ち上げや交流会の場で披露している。

初演は2006年だが、公式な演目としてプログラムに記載されたのは、昨年の「いいだ人形劇フェスタ」が最初だ。
「ミッドナイト公演」という、大人向け作品、実験的作品の枠で上演した。

パネルシアターの特性を活かして、日本語の面白みを盛り込んだ…とか言えばカッコイイだろうか。
ときどき、お客さんに笑っていただきたい場面で、「おお~」と感心されてしまうという、妙な作品でもある。



さて、今年のいいだ人形劇フェスタ。
とあるパーティで、行き掛かり上…というか酔った勢いで…これを演ることになった。

ふと見ると、かぶりつきには大勢の小学生が!
台湾から招かれた、布袋戲(プータイシー、台湾の伝統的な片手遣い人形劇)の一団であった。

重ねて言うが、大人向けである。

言葉が違うから、まあいいか、と思って始めたのだが。

通訳さんが内容を翻訳して聴かせている!

絶体絶命である。



…幸い、時間の制約があったらしく、よい子のみんなは、見て欲しくない箇所が来る前に退出してくれて、事なきを得た。



2日後。



別の会場で観劇を終えたところで、声を掛けられた。
なんと、その台湾の小学校の通訳さんと、校長先生が!

パーティで見た内容が面白かったので、また観たいのだが他で演る予定はないか、とのこと。
いやあのあれは宴会芸でおまけに大人向けですから子どもたちにはちょっと…と通訳さんを介して説明したけど、伝わっただろうか。

台湾に来る機会があればぜひ、と名刺を交換した。

つくづく、妙な作品である。
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