はんたろうのがらくた工房

えーと、えーと…。

3DCG

2009-03-01 12:05:10 | シリコンバレエ(電脳をどり)
昨年末、グラフィックボードの強力なPCを買い増した。

図体のでかいミニタワーではあるが、なにしろiMacをも凌駕する性能で、MacMiniより安かったのである。
MacOSが使えないことくらいは目をつぶろうではないか。

グラフィックに強い、ということで、3DCGに挑戦した。
まずは、Second Lifeに持ち込むとしよう。



メタバース「Second Life」では、プリムと呼ばれるごく基本的な立体を組み合わせてもの作りをする。
その気になればすべての造形をSecond Life内で完結できるが、幾何学図形の組み合わせでは出来上がりにおのずと限界がある。
しかし、2年ほど前に、スカルプテッド・プリムという、ある程度自由な造形が可能なプリムが登場した。
外部でなんらかの3DCGソフトを使って造形し、その立体の凹凸の情報をSecond Lifeに移してくる必要はあるが、形の制約からはほぼ解放される。

まあ、つまり私はスカルプテッド・プリムを用いたもの作りに、およそ2年遅れでやっと参入したわけだ。





最初に作りたいものは、何ヶ月も前から決めていた。

ザトウクジラ。

ホエールウォッチングの対象となることも多く、尾鰭の形と模様による固体識別も進んでおり、独特の「歌」の研究も盛ん。

大型のクジラ類では、もっともポピュラーな種と言える。

そして、もっとも「異形」なクジラでもある。

なにしろHumpback、こぶのある背という英名を持つクジラだ。
多数の突起を持つ上顎と腰、ぎざぎざと切れ込んだ尾鰭、巨大な胸鰭の、でこぼこの縁…。

Second Lifeには、すでに多数の海洋哺乳類が公開されているが、鑑賞に足るザトウクジラはひとつも見たことがない。
私自身、何種類か作ってきたが、ザトウクジラだけは、スカルプテッド・プリムなしに作ることは不可能だった。



最初の課題にしては、ひどくハードルが高いことは覚悟していた。
下絵の段階から何度もやり直した。
いくつも作っては廃棄して、だんだん慣れていった。
こぶやら凹凸やらを表現するために、結局、尾鰭、胸鰭、腰はすべて別パーツになった。
上あごの突起も別バーツにした。

で、やっと出来上がったのが、これ。



Second Lifeにおいて、これを超えるクオリティのザトウクジラはない。
この先何年も、出てくることはないだろうと自負している。



ただし。



よほどのクジラマニアでなければ、別にそんな高いクオリティのクジラに用はない、ということも事実だったりする。

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