夏といえばすいかだ。
暑さが続いているうちに、一度は丸のままのすいかを食べたい。
7月も終わりに近づいたある朝、出勤前の夫に、仕事帰りに産直で小玉すいかを買ってきてほしいと頼んだ。
夕方。
「はい、これ。」
夫から手渡されたマイバッグには、重量感のある小玉すいか1個と、大きめのとうもろこし3本が入っていた。
「とうもろこしも食べたくなって買ってきた」
珍しい。
小玉すいかは、包丁をちょっといれたら別のところに亀裂が入るほど新鮮でみずみずしいものだった。
色も濃くて甘さも十分。
2回に分けてたっぷり楽しんだ。
もう一方の、夫が自主的に購入してきたとうもろこし。
品名に「おおもの」とあった。この品種は我が家では初である。
とうもろこしを茹でるのは手間ひまがかかる印象だが、電子レンジを使うと、簡単で時短、その上失敗が無く美味しく出来上がる。この調理方法を考え出した方は素晴らしい
今回も、この方法で、調理することにした。
1.青々とした葉をむきひげをとったとうもろこしを、ささっと水でながしたら、粗塩を少し手につけて全体をしごく。
2.ラップでぴちっと巻いて皿に載せたら、電子レンジで3分半ほど加熱。
3.一旦皿ごと取り出して、上下をひっくり返し、更に3分半強加熱。
4.ほどよく冷めるまでそのままの状態で置く。
初のおおものは、先の方までぎっしり実が入っていて、薄皮はどこ?というぐらいひと粒ずつが柔らかく、とってもとっても甘いとうもろこしだった。
3本を、二人であっという間に食べ終えた。
夫「小玉すいかとおおもの、帰りにまた買ってくるね」
あれから毎日、夫の帰宅に合わせて外に出迎えに行っているのだが、「また」はまだ無い
夫のパート勤務が決定した際、夫から提案があった。
「これからは、朝食は俺が作るよ」
そして、この約束は半年以上経った今も守られている。
メインのメニューはほぼ決まっていて、サラダ系か卵料理かウインナーソーセージ。
最近は腕が上がり、20分ぐらいでちゃちゃっと用意する。
これに、4日に一度焼き上げる自家製酵母食パンと、バナナ、ヨーグルト、コーヒーが付く。
今朝のメインはウインナーソーセージだった。
ウインナーはフライパンでゆでた後、お湯を捨ててから、照りが出て皮が少し破れるくらいまでじっくり焼く。
皿に、自家製ザワークラウトと蒸し大豆缶(半量)、トマトとフルーツを添え、最後に熱々のウインナーを乗っけて出来上がり。
夫の朝食作りには、実は「ジュリーが朝食を担当しているらしい」という(本当かどうかわからない)情報が大いに関係している模様。
夫にとってジュリーは尊敬と憧れの存在である。
ジュリーがやっていることで自分でも挑戦出来ることがあれば、行動に移したいと思っていたらしい。
勤務体系の変化により、そのチャンスがやってきたという訳である。
ジュリーパワー、おそるべし
今夏は暑さが厳しい。
居住地も連日30℃を超えていて、最高気温は過去最高を記録した。
という訳で、
私「今夜、冷やし中華にする?」
夫「いいねー」
週一以上、このやりとりがある。
味噌ラーメン目当てで時々行っていたラーメン屋さん。
ある日のこと。いつものように味噌ラーメンを注文しようと思ったその時、写真付きの冷やし中華(ごまだれ)のチラシに目が行った。
夫が食べてみると言ったので、私もそれに乗っかり、2人前注文してみた。
氷水でしめたと思われるきりっと冷えた細麺に乗っかった具とごまだれの相性がばっちりで、それはそれは美味しかった。
我が家のごまだれ冷やし中華は、このお店のものを模して作っている。
具は、細切りにした、錦糸卵(ひっくり返す時の成功率により毎回厚みが違う)・きゅうり・ハム、そして最も大事な具「極薄スライス玉ねぎ」である。玉ねぎが入ると美味しさが何倍にもなるのだ。 ※ 私は辛みが苦手なので、玉ねぎはスライスした後、水にさらしている。
麺は、ゆでた後にしっかりと洗い、氷水で冷やす。
麺と具をそれなりに盛り付けて、出来上がり。
プロの腕には遠く及ばないが、似たようなものにはなる。
作り方のおさらい終了。
我が家の今夜のメニューは、ごまだれ冷やし中華
一般的なきゅうりの3~4倍ほどに育ったビッグなきゅうり。
夏になると、たまに、産直やスーパーの野菜売り場に並ぶことがある。
私はきゅうりを栽培したことがないのだが、家庭菜園を楽しんでいる方々は
「きゅうりってね、あっという間に大きくなるのよー 収穫のタイミングを逃すと、もう、大変っ
」
と口を揃える。
私は、この収穫のタイミングを逃し、のびのびと大きく育ったきゅうりの酢の物(自己流)が大好きだ。
用意するものは3つ。
①ビッグなきゅうり(3本ぐらい) ②さんま缶(かば焼き等の醤油味のもの1缶) ③酢(適当)
1.①をの皮をピーラーでむき、まずは半分の長さにカット。さらに縦半分にする。スプーンでしごくようにして種を取り、薄切りにする。スライサーを使ってもOK。
2.1を大きめのボウルに入れ、②を汁ごと入れてつぶしながら混ぜる。
3.最後に③を入れて好みの味に調えたら、冷蔵庫で冷やす。
缶詰の味付けがいいおかげで、失敗なしの一品が出来上がるのだ。
ちなみに、我が家では「4倍酢」というものを原液で使用するので、かなり酸味は強い。
夫の実家はマイルドな酢を使っていたらしいが、今では原液の酢でなければ物足りないと言う。
ずっと原液で育ってきた私としては「そうでしょ、そうでしょ」という感じである。
この「ビッグきゅうりの酢の物」。
真偽のほどはわからないのだが、夏バテ防止に役立ちそうな気がして、この時期、ビッグきゅうりが手に入るたびに作り置きしておく。
これも毎年恒例の「旬」の味
毎年心待ちにしている、ゆうがん(夕顔)のシーズン到来である。
スーパーや産直の売り場には、少し前から一本物や1/4ぐらいにカットされたものが並び始めた。
私は長さ80cm以上の一本物を購入し、まぐろの解体ショーのように、ゆうがんの解体ショーも楽しむことにしている。皮とわた・種を取り、一切れ 長さ約5cm、厚さ約3cm にするのだ。
ちなみにこの大きさのゆうがんであれば、我が家では大体2回で食べ切ってしまう。
我が家の定番は、食材・調味料すべて私の自己流で作る「ゆうがんの炒め煮」。
食材は4つ。
1.ゆうがん(3L鍋8分目ぐらいの量) 2.鷹の爪(輪切りを少々) 3.油揚げ(細切りにして、好きなくらい) 4.かつおぶし(5~6g)
調味料は、こめ油(多め)とつゆの素(適当)。
作り方:こめ油を入れた鍋で1&2を炒める。ゆうがんが透き通ったら、3&4&つゆの素を加えてふたをし、時々混ぜながら弱火で煮る。ゆうがん一つ一つが薄い褐色に色づいたら、出来上がり。
※味が足りなかったら醤油や砂糖で調整。
※ゆうがん自体から水が出るので基本的には水は不要だが、これも必要に応じて調整。
どっさり出来上がったたぷたぷの炒め煮は、まずはつくりたてを食べる。
次からは、冷蔵庫で冷たーく冷やしたものを食べる。
温冷ともに、食べるたびに「あー、美味しい!」と叫びたくなるほどの美味しさなのだ。
結婚当初はそんなでもなかった夫だが、私に感化され、今ではゆうがん大好きおじさんになった。
年齢とともに、「旬のもの」がより待ち遠しくなる