ハノハノ*ニジイロビヨリ

旧ハノハノ*アラチビヨリ
和やかにふんわりと、時々欲張りな日々。

今月の本*2010.5月

2010-06-01 09:26:20 | Book&Comic
【小説】

誘う森 吉永南央
彩乃ちゃんのお告げ 橋本紡
木洩れ日に泳ぐ魚 恩田陸
家族の行方 矢口敦子
食堂かたつむり 小川糸
ヴァン・ショーをあなたに 近藤史恵
淋しい狩人 宮部みゆき

【マンガ】



【その他】

ローラからのおくりもの ウィリアム・アンダーソン/編 谷口由美子/訳
さんぽまち。  中国5県「町並み散策」ガイドさんぽルート37




今月は1日から娘1号の習い事に振り回され、まだ火種がくすぶってる状態なので
なかなか集中して本を読んだりができなかったなぁ。
どんどん錆びが侵食していく様に、じわりじわりと頑なで優しくなれない気持ちが
広がっていってる感じなのです。色々なこと、色々な話を経て「同情の余地なし!」
って判断です。
ま、月も替わったことだし!
気持ちを新たにしようと思います。

てことでね。

印象に残ったお話は「食堂かたつむり」かなぁ。

食堂かたつむり (ポプラ文庫)
小川糸
ポプラ社



これは最初の印象(装丁とかタイトル)が、きっとロハス的でのほほんとしたお話なのだろうなと。
そう思いながら読み進めていくと、ツッコミどころがたくさんで。

・元彼がインド人って!
・家財道具までもってかれて傷心のまま実家、ってまず訴えようよ?
・またいいシチュエーションで店になりそうな倉庫があるのね
・でもって1日1件の客って、儲けは度外視!

って最初からもう、「えー?」って感じになりまして。

確かに様々な料理はとても手のかかったこだわりのあるおいしそうなおもてなし料理なんだなって
文面からでも湯気が出そうでしたが。
確かに「ここで食べると願いが叶う」っていう伝聞が巻き起こるあたりはメルヘンですが。

段々、むしろ俗物的な印象になってきまして。

たぶん、主人公のこだわりや思いがとても人間臭いからかなぁ。
やってることは仙人のように悟ってるかのような筋道を立てたおもてなしなんだけど
とたん自分のことになったら、ものすごく悶々として身をよじりながら生きてるのです。
なんだか少し嫌悪感を覚えてしまい。ご都合主義な感じで。

きっとね、気持ちに余裕がない時に読んだからかもしれない。
気持ちが穏やかな時だったら「若いわね・・・・ふふふ」と余裕綽々で受け止められるのかも。
もうね、ささくれだってるからさ。「甘いこと言ってんじゃないわよ」みたいになっちゃうっていうね。

そんな意味で印象に残った作品でした(爆)
ま、読後感は人それぞれですから~・・・とどさくさでフォロー。


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