
妻の脚の調子が良くなって来たので、
二人で神戸市六甲アイランドにある
神戸市立小磯良平記念美術館で開催中の
「水彩画家・堀江優遺作展」を見に行った。
JR神戸線住吉駅で下車。
六甲ライナーに乗り、アイランド北口駅で下車した。
神戸市内に在る六甲アイランドは
神戸港の一部を埋め立てて造られ、
洒落た高層マンションが立ち並ぶ大きな人工島である。
駅を出てすぐ、
傍にある緑が豊かな公園には
アダムとイブの像が建っていた。
何故、ここにこのような像があるのかはわからないが・・
旧約聖書の創世記3章に出てくる
アダムとイブの話。
神が「取って食べてはならない」と禁じた木の実を
エデンの園の木から、
勝手に取って食べた二人。
神の教えに背く人間の罪の姿を描いたものである。
神戸出身の洋画家小磯良平は
″踊り子″などの人物を題材に描き、
文化勲章を授与された
著名な画家であるが、
彼は又、
熱心な信仰の家庭に育ったクリスチャンでもあった。
彼は30歳の時に、
日本キリスト教団神戸教会で洗礼を受け、
彼の最後の葬儀も同じ教会で行われた。
広い敷地内に、
彼の偉業を顕彰して建てられた
神戸市立小磯記念美術館で
水彩画家、堀江優の遺作絵画展が開かれていた。
この堀江優も
又、クリスチャンであった。
牧師の家庭に育ち、
幼い頃から聖書に親しんでいた堀江は
聖書の中に登場する
人間の弱さを持つ人々を書き続けた画家であった。
西洋のキリスト教宗教画で描かれた
崇高なまでに美しく美化された聖書の人物ではなく、
人間の心の弱さや汚れや醜さや悲しみが、
そのまま直接に顔の表情として表れている
聖書の人々に
素直に、親近感を覚えた。
これは小磯良平のアトリエを
再現したものの一部である。
聖書の中に良く出てくる、
小窓の外に見える
葡萄の木がとても印象的であった。
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