「歳月は人を待たず」と言うが、
今年も最終日を迎えた。
年末を迎えた数日前から
「今年何か?残した事はないか???」と私は考えていた。
と言うのには理由があった。
ある方が
70才を迎えた時、
誰かの次のような言葉に出会ったと、
私に語ってくれたからだ。
「70歳までは自分が好きなことをしなさい。
70歳を超えたら自分がし残したことをしなさい。」
その方は幼い日に読んだ童話を
もう一度読み返したいと常々願っていたそうだ。
それを果たせないままに、
今日まで来た。
そこで、、、、、
今は図書館から、昔懐かしい童話を借りて、
読書に励んでいると語ってくれた。
勿論、私は若く、
その方のような年齢を迎えているわけではないが、
その方の人生の取り組みに学びたいと願ったのだ。
そうしたことを考えていた
ある日、
一台の黒塗りの車が我が家の前に停車した。
「どなただろう?」と思っていたら
バタン!と
ドアを閉じる音がして、一人の上品な婦人が下りてきた。
7~8年ぶり位に出会う方であった。
短いご挨拶の後に、
亡くなったご両親のことを語り始めた。
「生前、両親はとても仲が悪く、
父が母を包丁で刺そうとしたことが、幾度もあったのです。」
彼女は驚くべき秘密の人生の物語を語った。
「両親が逝去して10年が過ぎました。
私は両親をやっと赦せるようになりました。
今日はそのご報告に来たのです!」と、彼女は私に語った。
この方も
この年の瀬を迎えて、
自分の残りの人生を顧みるひと時があったに違いない。。。
年末は人生を振り返り、生き方を学ばせる時なのだ。
このようにして、
今日12月31日。
2015年が過ぎようとしている。