しあわせ☆はんぶんこ

妹のドナー(腎移植)になりました。
その体験を綴っていきます。

入院2日目① ~手術前日・午前中~

2009-10-31 00:22:50 | 入院・手術
妹の再入院という、ちょっとショックなことがありましたが、病院でしっかり治療した方が安心なので、また続きを書いていこうと思います。


割と眠れた方ではありましたが、慣れない病院のこと、5時頃に目が覚めました。
もう少し眠れるかと思ってグズグズしていましたが結局眠れず、6時になって部屋の電気が点灯され、周りの人たちも動き始めたので起床しました。

今日は手術前日なので先生から手術説明を受けます。
私は大して予定がありませんが、妹は午前中血漿交換で午後から透析。
その合間を縫って手術説明を受けることになっています。

7時半頃、看護師さんが来て体温・血圧測定と採血です。
体温は35.9℃ 血圧は148/90
血圧は上も下もいつもより高めです。
採血は2本と注射針1本でした。
そして、前にもやった肺機能検査と心電図検査を受けるようにとの指示も。

8時になって初めての朝食。
メニューはオレンジパン2個、苺ジャム、サラダ、ゆで卵、オレンジ、牛乳で601kcalと普段の倍くらいのカロリー。(^^;)


術前だから、ダイエットより体力だよね!とばかりにモチロン完食です。

この病院は腎臓外科と泌尿器科が腎移植手術を行っていて、手術方法も術後のケアも微妙に違いがあるようです。
どこでどう別れるか私には分かりませんが、私たちは腎臓外科で受け、同室の移植の先輩方3名は泌尿器科でした。

今日具体的な手術説明を受ける私たちに、泌尿器科の先輩達から耳寄りと言うより、耳新しい情報がありました。

一番違うのは、腎臓の摘出方法でした。
松原のぶえさんのテレビでも、資料室のビデオでも内視鏡で切り離した腎臓をネットのようなもので取り出すと説明されていました。
この病院では泌尿器科は全て内視鏡で行うので前述の方法、つまりネットで取り出します。
腎臓外科は少し違って、内視鏡で切り離した腎臓をおへそあたりを切って、そこから手を入れて取り出すそうです。

若い先輩Y子ちゃんが「腎外はガバッて手を入れて掴んで、ガバッて出すんだよ!!だから手術時間が短いんだよ」と。
「泌尿器は内視鏡だけでやるので、慎重にゆっくり、ゆっくり出すから時間がかかるの」と。
ビックリです
そうかなるほど、だから腎外は1日2例で、泌尿器は1日1例で週2回なんだ、と納得。

もう一つの違いは、切る場所と傷の処置。
腎外はおへその上2cmくらいとおへそをよけて下に5cmくらい縦に切って、そこから取り出します。
内視鏡の穴は糸で縫い、取り出す場所の傷はホチキスです。
泌尿器科の取り出すところはおへそのからかなり下の方に7~8cm、横に切り、接着剤で閉じて上からテープで固定だそうです。(内視鏡の傷は聞かなかったのでわかりません)

「へぇー、そうなんだ」と盛り上がっていたら、妹が2回目の血漿交換の時間になって透析室に行きました。(9:30)
1回目(一昨日)は気持ち悪くなって吐いてしまったらしいので、チョット心配です。2回目だから慣れて気分が悪くならなければ良いのだけれど…。

その後10時過ぎに肺機能検査と心電図の指示が来たので、外来棟まで行ってきました。
肺機能検査も2回目なので難なく終わり、心電図もあっという間に終わりました。

ベッドに戻って間もなく(10:45)担当医チームの回診がありました。
やっと担当の先生に会えました。(^^)
でもI先生はいらっしゃらなくて、チームの男性の先生が2名と女性の先生3名です。
まあ、手術前は健康体なので顔合わせと言うところでしょうか。
今までの病気のこととか、薬のこととか手術経験とか少し質問されました。
そして、入院治療計画書をおいていきましたが、内容は極簡単、で月が間違ってますよ


そして11時になって、24時間蓄尿が終わりました。
手術前なので特に水分を取る指示もなく通常通りの水分摂取で、1800ccでした。

12時少し前に夫と、義弟(妹の夫)が来ました。
妹の血漿交換の時間がはっきり分かっていなかったので、少し早めに来て待つことにしたようですが、妹は3時間ほどかかるので12時半過ぎの予定。
デイルームで昼食を取りながら待つことにして、二人はお昼を買いに行きました。
私は病院の昼食を取りに行ったのですが、何故かありませんでした。
看護師さんに言うと「手術は明日だから今日はあるはずなのにねえ…すぐ手配しますから」と申し訳なさそう。
で、デイルームに持ってきてもらうことにしました。

午前中といっても手術前日はいろいろあって、お昼までがあっという間に過ぎました。

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妹、再入院!

2009-10-30 18:52:19 | 入院・手術
入院2日目の記事を書いているところでしたが、今日午後3時過ぎに義弟から電話があり、妹が再入院になりました。

妹の術後も順調で予定より少し早く、私の退院した5日後に退院しました。
私が退院する日には1つドレーンを残しただけで、点滴も外れ、頸に入っていたカテーテルも外れてかなり自由になり元気でした。
ただ、お腹が元々弱いので下痢が続いているのがチョット心配でしたが。

でも翌日には最後のドレーンが外れ、翌々日には下痢もやっと止まったと言うので安心していました。
けれど、その次の日見舞いに行った姪からのメールで、貧血のため輸血していて、少し元気がなかったとのこと。

妹からは、私の腎臓が高性能で1時間500ccも出るからトイレが大変とメールが来ました。
実はその頃から残尿感があり、膀胱炎の兆候が出ていたようです。
でも退院日に抗生物質を処方してもらって、予定通り退院してきました。
が、膀胱炎は良くならず、残尿感、排尿後の痛み、血尿と悪化してしまい、退院後の初外来で即、再入院することになったようです。

私には心配かけないように、また本人も飲み薬で良くなるだろうという希望もあったので、あまり深刻なことは知らせて来ていませんでしたから、正直びっくりしました。
入院して、少し強めの抗生剤を点滴するなどして治療することになったそうです。
最初びっくりしてちょっとショックでもありましたが、むしろ病院で徹底的に治療してもらった方が安心です。
幸い、移植した腎臓の機能には何ら問題がないらしいので、焦らずじっくり治療して欲しいと思います。

ガンバレ、妹

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入院1日目③ ~夜まで~

2009-10-29 15:53:01 | 入院・手術
夕方5時過ぎに体温・血圧測定がありました。
体温35.7℃ 血圧158/?
血圧が、ちょっと高い。上が高かったので下は聞き逃してしまいました。

普段は130前後で、高くても150を超えることはありません。
たまに150を超えたりすると頭痛がしたり、めまいがしたり少し横にならないといけない状態なのですが、まったく自覚症状無しです。
普通、手術前は緊張したり不安だったりするみたいですが、私はあまり深く考えず、淡々とした気持ちで入院してきたつもりでした。
でもこの血圧、やはり深層心理では緊張しているのでしょうか?

そうこうしているうちに夜ご飯の時間(18:00)になりました。
病院食だから「あっさり、少なめ」だと思っていましたが、ご飯は中盛りだし、結構食べ応えがあります。
この日のメニューは、魚の照り焼き、筑前煮、青菜と桜エビのおひたし、ワカメとネギのすまし汁、ご飯でした。(おおざっぱですが)

デイルームに行って献立表で確認したら、なんと!!1日の総カロリーは2000kcalを超えています
 
この夕食もカロリーは733kcalもありました。
残せばいいのでしょうが、親の躾の賜か残すのは何となく罪悪感があって出来ません。完食です。(^_^;)

病院食は多分1600kcalくらいだと思っていたので、痩せられる(?)つもりでしたが、どうやら無理そうです。


ここから寝るまでの間が長そう。
消灯は9時と聞いて、普段0時から1時ごろ寝ている私はどうしようと思っていたのですが、消灯は9時でも手元照明は10時まで、テレビは11時までOKというのでひと安心です。

それにしても長い、この時間に入浴に行くことにしました。
お風呂は30分きざみのスケジュール板があり、希望の時間に記入(早い者勝ち)しておけばその時間入浴可能との説明でした。
これだけの人数だから確保は難しいかと思っていたら、それほどでもありません。
全ての人が入浴可能というわけではないのでしょうね。

食後の18:30~19:00に入浴しましたが、湯船にお湯を溜めるところからなので、30分ではゆっくりと言うわけには行きません。結構慌ただしくて、1時間を取っている人がいたけれど、次回は私も空いてる時間帯に1時間とることにしよう。

入浴から戻ると、隣の人から「先生、みえてたよ」と言われました。
ベッドに書かれている私の担当医はI先生チームで7名。
妹の担当とは別のチームです。
妹のところは昼間から数回、来ているのに私のチームは全然来ませんでした。
通常ならもっと早い時間帯に来られるようなのですが、この日はどうやら手術があったらしく、遅い時間になったようです。

その後ドライヤーの場所を同室の方に教えて貰い、髪を乾かしに行って、戻ると「また、先生みえてたよ」と。
あらら、先生と縁が無いのかな。
と言うわけで、初日担当医に会えずじまいでした。

その後は10時まで本を読み、11時までテレビを観て就寝でした。
病院での慣れない夜は眠れないかと思いきや、昼間の慌ただしさのせいか、夜中数回目覚めたもののまずまず眠れました。

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入院1日目② ~初日はいろいろ~

2009-10-29 00:38:44 | 入院・手術
部屋に入り、とりあえず荷物をキャビネットやロッカーに片づけていると、看護師さんが再び登場して採血です。
4~5本採血した後、注射針に1本とかなり沢山採られました。

そして、その後病棟の各施設の案内と、初体験の「24H蓄尿」を説明されました。
妹によれば、腎臓病の人は蓄尿には慣れているとのことですが、私は初めてなので忘れないようにしないと。
時刻は11時少し前だったので、丁度11時からスタートになりました。
その前に全部出し切っておくようにとのことでした。
採尿も指示されていたので、採尿してからスタートすることにしました。

部屋に戻って荷物の整理をしていたら、薬剤師の方がみえて、服用している薬などについて聞かれました。
そのうちお昼になって、この病院で初めての食事です。
入院初日の昼食はみんな「おそば」だそうです。

 具を乗せると

結構、食べでがありましたが、健康で食欲旺盛の私は完食。

午後1時頃担当看護師さんが来て、体温、血圧の測定でした。
体温は35.7℃、血圧は128/93で下がちょっと高いけど、まぁ平常値です。
その30分後にレントゲンに行くよう指示が来て、隣の病棟のレントゲン室に行きました。
立ったまま胸部を、横になって腹部を撮りました。

その後は夕方まで何もなく、荷物を整理したり、テレビカードや水を買いに行ったり、妹や同室の方達と話したりして過ごしました。

ちなみに同室の方たちの顔ぶれは、
6月に移植して現在サイトメガロの治療で入院している方。
4日前にお兄さんに腎臓を提供したドナーの方。
私たちと同じ日の午後に移植手術を受けるレシピエントの方。
私たちの翌日に移植手術を受けるレシピエントの方。
1ヶ月前に移植したものの、軽い拒絶があり治療を続けている方。
私より数時間後に入院してこられ、私たちと同じ日に片方の腎臓の摘出手術を受ける方。
そして、私と妹の8人で満室です。

年代はまちまちですがとても明るい雰囲気で話しています。
カーテンも閉め切らず、食事時間も楽しげです。
ほとんどが先輩になるので、いろいろな情報も聞けて為になります。
なかなか良い部屋に入れたのかも。

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入院1日目① ~妹と同室!?~

2009-10-28 22:00:23 | 入院・手術
夫は10月に入ってから仕事が少し忙しくなってきていて、休みは取り難そう。
それでも手術日とその前後で3日間は休むことになるので入院は1人で電車で行くことに。
手術前は健康体なので、全然大丈夫です。

10時から10時半までに入院手続きをしなくてはなりません。
それに、慣れない旅行用のキャリーバッグをゴロゴロ引っ張っていくので、余裕を持って2時間前に家を出発しました。
都心に向かっていくので下手な時刻だと殺人ラッシュに遭遇しますが、そのピークは過ぎているので大丈夫だろうと思っていたら、そこそこまだラッシュ時間帯でした。
人混みを避けながらたどり着いてみたらジャスト10時。
余裕をもって出て正解でした。

少し待たされて、入院受付を終え病棟の受付に行くと、身長と体重を量ってから病室に案内されました。
病室の番号を聞いたら、たしか妹の病室番号と一緒!?
病室の前まで行くと、やっぱり妹の名前がありました。

同室の方達の話しではこんな事は珍しいそうです。
夫婦間はもちろん、親子、兄弟姉妹の組み合わせでも男女というのが多く、当然ながら別室。
同性の場合でも別になることが多いそうです。

私たちは血液型不適合(B→O)なので妹は術前にリツキサン、血漿交換などの為に4日前から入院しています。
入院慣れしていない私にとってはラッキーです。心強い!!

部屋は8人部屋ですが、思っていたより広いです。
といっても15年くらい前に入院した病院と比べてという、わずかな経験を元にしているので、この評価が正しいかどうかは疑問ですが。

私は部屋に入って右側の一番手前(廊下側)のベッドでした。
はじっこのせいか、この部屋の中では一番広い場所でした。
これもラッキー。

妹が頃合いを見て同室の方達に紹介してくれたので、人慣れに時間のかかる私としては、少し肩の力が抜けて気も楽になりました。ありがとう。(^_^)v

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