礼文島 2日目の 8時間コースは
海岸を歩き、森を進み、最後には丘を行く
変化のあるコースでした。
8時間コースを歩く
香深井8:10-宇遠内分岐8:40-10:00宇遠内漁港10:30-アナマ岩11:10-(ランチ)
-14:15ゲンゲの丘14:30-召国分岐14:50-8時間コース入口15:40-16:20浜中
今日は、8時間コースのうち、昨日歩いた 4時間コースと重複している 北部を除き
推定で6時間20分を歩きます。(地図には CTが記されていない区間があります)
このコースは、スコトン岬や浜中からスタートして
南下していくのが一般的なようですが
船泊にもう一泊する 私たちは
東海岸の香深井から宇遠内へと 島を横断した後
北上して、西上泊からは、昨日通った車道を歩いて
浜中へ出ることにしました。
(バス停は「香深井」ですが、運転手さんに頼んでおくと、最寄りの場所で降ろしてくれます。)
舗装された車道を 10分ほど歩くと、未舗装の礼文林道を歩くようになります。
さらに 20分ほど進んだところで
右手に宇遠内への道が分岐していて
入り口にはこんな立札がありました。
下調べは、ネット、パンフレット等でしっかりしたつもりですが
これは初耳(初見)です。ちょっと戸惑いましたが
地図も持っていることですから、まあ 大丈夫でしょう。
この道は 礼文林道と違い、車は通ることはできません。
うっそうとした 森の中を緩やかに登っていく 林道脇では
マイヅルソウやニョイスミレを時折目にする程度でしたが
大きな蕗の葉が茂る
西海岸への下りにかかると、周囲が開けてきて
お花が見られるようになりました。
オオタカネイバラ/ミヤマオダマキ/タカネツメクサ
イワベンケイ/シロウマアサツキ/イブキトラノオ
本州では 標高の高い場所に咲いている花が、海岸近くで見られるのですから驚きです。
レブンシオガマや、チシマフウロ、エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメなどのお花畑もあり
また、岩場の上のほうには、色鮮やかなカラフトゲンゲも見られましたが
花の咲いているところには たいてい 大きなカラスがいて
近くに行っても逃げないので、写真もそこそこに通り過ぎてしまいました。
東海岸から 1時間50分で、西海岸の宇遠内に出ました。
今日の海は青い色です。
ここには、休憩所があり
昆布を干している人がおかみさんでした。
バスやタクシー、レンタカーが走り、多くの観光客でにぎわっている 東海岸に比べると
同じ島とも思えないくらい 静かで穏やかな時間が流れている 宇遠内の海岸です。
素通りするのはもったいないねと
タコのお刺身とイガイの味噌汁をたのんで
のんびりと休憩しました。
宇遠内への陸路は、今通ってきた山道だけ
このお店は夏の間 開けているものの、冬には小樽に戻ってしまうのだそうです。
8時間コースは
以前は、この宇遠内から南の元地漁港まで
海岸沿いに歩けたのですが
危険だというので、今は通行禁止になっています。
休憩所のご主人が浜にいるときには
船で元地や西上泊へ渡してくれるとのことでした。
(もちろん 有料です。)
清潔なバイオトイレをお借りして 、アナマ岩へと出発します。
ハマベンケイソウ/エゾヒナノウスツボ/チシママンテマ
しばらくは、海岸沿いを行きますが
岩伝いにいくような場所もあって 気が抜けません。
また 右手の岩が切り立っているので、夫は落石を心配していたようですが
一方で 脳天気な私は、崖の上にお花を見つけては 近づいたりしながら
アナマ岩へとやってきました。海岸沿いに歩くのは 1km程なのですが
歩きにくいことに加え、お花があると寄り道しているので40分もかかってしまいました。
登山道への取りつきはもう少し先です。
(看板がありました。)
この辺りで発見されたという アナマスミレは、さすがに今は見られませんでしたが
登山道脇はお花であふれていて
エゾカワラナデシコやアサギリソウ、イワベンケイ、タカネツメクサなどに混じって
スズランがあったのには、ちょっと驚きでした。
すっかり、夏山の雰囲気です
そして、 この眺め
その後まもなく樹林帯に入ったものの、すぐに開けた場所に出ると
礼文岳が望めました。
中央奥に礼文岳が見える
そして、この付近からは
礼文島で出会いたいと思っていたお花
レブンウスユキソウが見られるようになりました。
こんなにたくさん咲いているなんて想像もしなかったので、とても嬉しくて
礼文岳を眺め ウスユキソウを愛でながらの ランチタイムにしました。
ここからは、森の中を歩きます。
展望のない森を歩くのは 1時間ほどなのですが
行けども行けども 変化のない道はとても長く感じられます。
お花はそう多くはないものの、ぽつぽつと見られました。
ミソガワソウ/ハクサンチドリ
展望のない 樹林帯を抜けて、笹原を行くようになると
右手に、遠く 船泊湾が望めるようになりました。
そして、行く手に鮮やかな 赤紫色がぽつんと見えたと思ったら
その先には、こんなお花畑が広がっていました。
咲いているのは
カラフトゲンゲやレブンソウ、レブンシオガマなど、赤紫色のお花たちで
ゲンゲの丘と呼ばれている場所でした。
カラフトゲンゲ/レブンソウ
また この付近には、コケモモやカラフトイチヤクソウもたくさん咲いていましたが
季節が違えば、ここにはどんなお花が見られるのでしょう。気になります。
召国への分岐を分けてすすむと、西上泊が見えました。
昨日歩いた ゴロタ岬や澄海岬も見えています。
この辺りはまたお花畑で
西上泊漁港へ下る道を見送って直進し
車道へ出ると、8時間コースの終わりでした。
西海岸の青い海、静かな森、開放的な丘、そして たくさんのお花たち
魅力あふれる 8時間コースで、この日出会ったのは、たった一人でした。
ここには、冬場の環境が厳しいからこそ、そして車が入らないからこその自然が ありました。
これから礼文島を歩かれる方には、お勧めしたいコースです。
宇遠内と西上泊以外に、お店、トイレはありません。
海岸縁を歩くので、海が荒れているときは危険です。
他のトレッキングコース
4時間コース/礼文林道・滝コース/礼文岳/元地海岸、桃岩展望台コース
うらやましいですね~。(笑)
ほんとに充実した休日で。
お花大好きのはなねこさんにしたら
しばらくぼーっとしていてもいいほど
満足されたのでは。
あ、ところで、ウニ食べてきました?
でも、はなねこさん、これで思い残すことはないかというと、
そうはいかない、きっとちょっとずらした季節にまた行きたいでしょう?
でも、、他にも季節を変えて行きたいところがいっぱいのはず。
さぁ、どうしましょう。なんて他人事じゃないんですよね。
ところで、このレポのお蔭で、名前の分からなかった花が一つ片付きました。
ありがとうございました。
これはすばらしい!…はなねこさんならではのコースですね。
帰ってから「しばらくぼーっとしてます」っていうのがよくわかります。
それにしても、お花の色がみんな濃いように思えるのは気のせいですか?
いつの日か・・・・絶対 行くも~~ん♪
εεεεε┏( ・_・)┛
>開いた口がふさがらない
利尻と礼文で9日間ですから
そういわれればそうかも・・・(笑)
確かに、まだぼーっとしてます。(^^;
ウニ食べましたよ。
それも三年分くらいね (^-^)v
なんて素晴らしい島なんでしょうか!
噂には聞いていましたが、これほどとは驚きました。
8時間コースって・・・はなねこさん、これだけのお花を前にして・・・
何時間かかったのかしらー(笑)
佐渡にしろ利尻、礼文にしろ、島って固有の花も多いし、
島だから守られた植生も多いのでしょうねー。
これはいつか絶対に行きたいけれども、ゆっくり行けないとつまらないから
だいぶ先のことになりそうな予感。
お金も貯めないとですねー。でも、ますます行きたくなっちゃいました!
はい!! お見込どおり・・・(^^;
こんどはもう少し早い時期に行きたいなぁと♪
そんなわけで、行きたいところだらけで困りますね。
ゆきさんと同じです。(笑)
お花の名前、お役にたてたならよかったです。
お花の色、濃いですよね♪
特に、ハマベンケイソウがきれいで、驚きました。
カラフトゲンゲやレブンソウも鮮やかだったし
ヨツバシオガマが巨大化したレブンシオガマにも
びっくりでした。
このコース、おすすめですよ。
また行ってみたいなぁと思いました。(^-^)
いつか是非行ってみてね。
ムラサキウニもバフンウニも、とっても美味しかったです。
そういえば、自転車で周っている人もいましたよ。
気持ちよさそうでした。(^-^)
この8時間コースは
以前より歩く人が減っているみたいですが
とてもよかったので、いつか行ってみてください。
時間? もちろんかかりましたよ。^^;
それを見込んでのコース設定です。(笑)
美しいお花も、豊かな植生も
厳しい気象条件下ならではの 賜物なんですよね。
私も反省せねば・・・(^^;)