花川倶楽部

  こども達に 豊かな里を手渡すために

サピエンス全史(上)

2019年12月30日 | 花川文庫


著者 ユヴァル・ノア・ハラリ
訳者 柴田裕之

下巻の訳者あとがき、コピーしといて良かった。
(読み進める毎に動揺して、済んだとこどんどん忘れてく。🤣)

認知革命から農業革命に至って、「幸福」の概念を大きく揺らがされ、
人類の統一へ向かう道連れの「お金」と「帝国」と「宗教」の働きに打ちのめされた。
先に読んだ下巻の「科学革命」で、生物学的な制約を超えて、
制御不能となったサピエンスの暴走に、暗澹たる氣持ちにさせられたのを思い出した。
(コピーのおかげ。🎉)

史実の全てが事実ではないし、
考古学が全てを明らかにもしていない。
ゲノムの解明はその全ての働きを把握できてもいないだろうし、
未来へ向かう科学を止められないまでも影響は与え得る。
実態を現し支えているのが「共同主観」、
すなわち共有された虚構ならば、
ボクの思考が認識が情緒が心が変われば、
ボクの分だけ現実が変わる。
ボクをそっくり替えることはできないし、
過去をもみ消すこともできない。
頼りない土台ではあるけれど、
この上に積み上げていくしかない。

でもね、
ひとりそうしてても確かに誰かが何かが側にいて、
支えてくれてたり、押してくれてたり、
一緒に歩いてくれてたりする、
そんな氣もしたりする。

「思いは叶う。」
そんな言葉も道連れに、
来年もゆっくり歩いていこうと思います。
今年もありがとうございました。
みなさんもよいお年を。💞

農業を株式会社化するという無理

2019年12月18日 | 花川文庫


内田樹
藤山浩
宇根豊
平川克美
養老孟司


文学、経済学、百姓、工学、医学を基盤とする彼らがいろいろ言ってるけど、
やっぱり経済予測とか今後の制度設計とかグローバリズムの往く末だとか、
たいてい外れるよね。🤣
(工学者も「未来は誰にもわからない」と言いながら予測しているし。)
(百姓は地に足ついて、自らがやるべきを謳ってる。)

何で理想を言わないんだろう。
何で本質を問い直して、理想と直接結ばないんだろう。
そこへのプロセスを提案しないんだろう。

「時代の言葉で思考し、時代の技術で操作している限り、時代を超える着想は生まれない」とは、工学者の言葉(アインシュタインも言ってる)だけど、天から降ってくるのを口開けて待ってらんないから内側で探すしかない。
アズワン的に言えば、「ゼロ」に立ち戻る。
もう一度本質を見極める。
そしてそこから一歩踏み出した瞬間に、元の木阿弥、
現代のマインドセットの渦に、みんなことごとく飲まれてござる。🤣

ああ、「お金のいらない国」を知ってしまったボクは、
もう、龍人前(長島龍人さんの落語を聴く前)には戻れないのだ~。🎉

マネー

2019年12月13日 | 花川文庫


なぜ人はおカネに魅入られるのか

著者 ベルナルド・リエター
訳者 堤大介


難解。

ひとつは構成にあると思う。
各論を詳述しておいて、最後一気に組み立てる。
そして鍵となる違和感に満ちた言葉たちも、
その最後に修正を加える。
あら、そうだったの。って覚えてらんない。🤣

もうひとつはその違和感に満ちた言葉たち。
元型、恋人、グレートマザー。
元型とはそもそも「人間の情緒と行動の典型的なパターン」。
恋人とグレートマザーは、その5つある基本パターンのうちの2つで、
双方とも陰の性格を帯びる。
数ある使いなれない言葉たちのたった3つでさえ、
ボクの理解を言語化してたら、
ブログ読者はきっと誰もが退出してしまう。

本書を読まれる方は最低2回、この大書を注意深く読み抜くか、
「訳者あとがき」を3回読んでから、本文に移行されることをお勧めする。
(ここまでのどうでもいい話で、ほぼ人は残ってないかもしれない。🤣)

以下こそが、ボクのこの本から得られたものと課題(の一部)。
・元型は5つじゃ足らない。
・役割と関係性と階層から、モデル図を見直したい。
 (特に君主とグレートマザー)
・時代は陰の力の活性を取り戻しにかかってる。
・その主力は女性で、抑圧された女性性の解放を基調としている。
・そうした動きは個別化、断片化されるので、社会での認知が進まない。
・体制護持を願う人たちに、無視され続けもしている。
・「文化創造者」たちは、すでに無自覚のうちに多く存在している。
・コミュニティと、その幾多のコミュニティ間のネットワークが状況を変えうる。
・お金に関しても、コミュニティ内の減価する補完通貨が多くの問題を解決する。
・が、しか~し。そもそもお金要らな~い!🤣
・ベルナルドくんもマインドセット解けてな~い。🤣
・お金のいらない世界にみんなで行こう!
・手をつないで、森に、田んぼに、お花畑に行こうー♪
・いのちの世界は、愛が瞬時に膨大に全域に巡っているのだー!💓
・お金がなかったら、科学も政治も防衛(いずれなくなる)も、
  本来の役目を見出だして、さらに進むよ~。🎉

(これ、今のボクの情緒をもってしてしか理解されないでしょう。🤣)

サピエンス全史(下)

2019年12月04日 | 花川文庫


著者 ユヴァル・ノア・ハラリ
訳者 柴田裕之


猛烈な台風の豪雨に打たれた後のような感じで、
只今放心状態です。

図書館に上巻が戻らないので下巻から読んだんだけど、
「ホモ・デウス」とか「21Lessons」とか、もうお腹いっぱいです。

写真のハラリさんが宇宙人に見えました。
まるでジョーンズ調査員のように超客観的に観察されてしまったよう。
(だけど彼はとても涙もろい。🤣)

ただ、ギルガメッシュ・プロジェクトとの結びつきから、
人類が暴走を止められないとは思えない。
信じたくない。

「私たちは何を望みたいのか?」
このハラリさんの問いにボクは自信をもって答えられるよ。


「この疑問に思わず頭を抱えない人は、おそらくまだ、
それについて十分考えていないのだろう。」
しゃべっとけ!🤣