忙中閑あり

日々のこと、ぽつぽつと綴っていきます‥

【俳句】雪だるまのある風景

2016-01-28 | 日記

木曜日は 『 プレバト 』 の日! 

いつき組の云うところの  プレバト ナイト

Oh yeah ~  

 は

 「 雪だるまのある風景 」      

‥さて 、早速 ‥

 

第2位 雪世界降り続けてよ今だけは (56点)

      今だけは降り続けてよ雪の夜

     「雪」から始まるのは もったいない

     後ろから始めた方が 絶対に得

     「今だけは降り続けてよ雪世界」

     「世界」 凡人らしい この雑さ

     映像を作りましょう

     「雪の窓」「雪の夜」

     「雪だるま」は無くてもいい?

     本当なら入れてほしいけどこの句の場合は無理

     「雪だるま」 詠むか?詠まないか?

     雪だるま以外の景色に目を向けるのか、

     雪あそびをする子どもを想像するのか、 詠み方は様々

 

第3位 寄り添ってともにとけゆくスノーマン (55点)

      寄り添って朝をとけゆくスノーマン

      そりゃそーでしょーよ、な句

      「スノーマン」が季語になるかちょっと微妙なライン

      もったいない言葉がある 、入れる必要のない言葉

      「寄り添って」と「ともに」が一緒

      俳句はたった17音しかないから

      同じ意味の言葉を入れるのはアウト

      「ともに」→「朝の」 時間情報を入れてみる

       不要な言葉を省き俳句の17音をフル活用

 

第4位 雪だるま添い遂げる日が近くなり (54点)

      添い遂げるごとくに傾ぎ雪だるま

     「添い遂げる」 男と女でしょうよ

     字面だけ読んだ人は別のドラマを思う

     「日が近くなり」 誤解されやすい

     「添い遂げる」から始めて比喩に持っていきましょう

     「添い遂げるごとくに傾ぎ」  映像にする

     添い遂げるかのようにどんどん傾いてくる

     あの写真から「添い遂げる日」を発想してくるのは

     この凡人の群れのなかでは一番将来性がある

 

最下位 雪かきはしないで欲しいと肩寄せる (25点)

      雪かきはやめて肩寄せ雪だるま

     男女がイチャイチャしてるだけ

     それ以外の映像がこの句からは出てこない

     季重なりになるけど 「雪だるま」を入れるしかない

     「しないで」と言ったら「欲しいと」は要らない

     「やめて」→「やめてください」と呼びかけてる

     最後に「雪だるま」で映像にする

     前半は「雪かきはやめて」雪だるまの台詞を呟いて

     後半は「肩寄せ雪だるま」→雪だるまが二つありますよ

     この句でやれるのはここまで 、 これが25点の句

 

ランキング 1位  は 優木まおみさん

 笑い声残る足あと雪景色 (70点) 

 笑い声残る足あと雪の原

夏井いつき先生の解説~ 

この句だけが写真の中に入り込んで

ちゃんとものを見ている作品

「笑い声」という聴覚情報が

「足あと」という視覚情報に被さっていて

それで一つの光景を作っている

「雪景色」→360度見回すような視線

「足あと」を鮮明に見せるためには そういう視線ではなく

足元から向こうに伸びていく視線を持つ季語の方が得!

「雪景色」 → 「雪の原」 、 原っぱ

視線は足跡から奥行きとして広がっていく

 

 

そして 、 今回も 特待生の昇格試験がっ!

ワンランク上の 厳しい査定に挑むのはっ!

特待生3級の 梅沢富美男さんっ!

かやぶきの垂氷(たるひ)に溶ける空のあお

夏井いつき先生の解説~ 

写真の奥の茅葺の軒下の垂氷、つらら

この季語を知っているだけで渋い

空の光と 青という色の冷たさが

「つらら」という季語の鮮度を上げている

果たして 査定はっ ‥‥‥ ワンランク昇格ーっ!

隅々まで心遣いが行き渡った句!

どういう書き方を選ぶか

「かやぶき」 と 「あお」 を ひらがなで書いている

どういう効果を生むかというと

映像的な印象を少し弱める

何を強調するか 、 「光」を強調する

主役の垂氷(つらら)を一番強く!

光の印象をバーッと前に押し出す

本当 悔しいけど憎いわ!

‥"かやぶき"って漢字が分かんなかった ‥

えぇぇぇぇぇぇぇぇーっ!  (夏)

結果オーライ ‥  (梅)

 

もう一方 、ワンランク上の 厳しい査定に挑むのはっ! 

特待生5級の 羽田圭介さんっ!

‥ 偉そうに言っちゃったんで昇格しないとマズイ ‥

擬人化で冬の孤独を消す家主

夏井いつき先生の解説~ 

「冬の孤独」なんて言葉をよく持ってきた

「冬」が単独の季語

冬の孤独を何かを擬人化して話し掛けたりして

消そうとしている家主がここにいる

たったこれだけの言葉で短編小説になりそうな内容

この発想はさすが小説家

果たして 査定はっ ‥‥‥ 降格ーーっ!

番組初の ‥ 降格ー 

17音の器の量がわかっていない

何十枚の小説になりそうなことを グシャっと叩き込んでいる

小説家の性 、といえばそれまで

最も問題なのが「擬人化で」という上五のヘタクソさ!

「擬人化」で何一つ映像は述べられない

何をどう擬人化したのかを映像として語らないといけない

「家主」 なんでここに家主が出てくるの?

「男」にしても全体の空気はそんなに変わらない

17音の器の分量が分かってないから

小説を書くかのような行為をぶつけて

17音という俳句の器を粉々に壊した!

降格していただいて一から出直してください 


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