地域密着型私立探偵、「lQ」ことアイゼイアと相棒ドットソンのシリーズ2 作目。亡き兄マーカスの恋人だったサリタの妹を救うため、奔走するアイゼイア。その途上で、兄を殺した人物も明らかになっていく。
今回は世界観に慣れたせいか前作より読みやすく面白かった。ドットソンとも前より仲間っぽくなっていていい感じ。
敵というか悪玉のバリエーションが、借金取り、中国系、メキシカンギャング、ルワンダ出身など実に多彩。カオス的なんだけど意外とわかりづらくはなく、むしろここがこうやって繋がるのねーというパズル的な関連性が面白かった。
悪玉も背景が細かく語られ、ホモソーシャルな友情にちょこちょこ萌えどころあり。ドットソンの奥さんやデロンダの肝の座りかたなど女性陣もいいを味出していた。何よりアイゼイアがドットソンと一緒にいたがるのが「おっ」と、ウキウキしてしまった。
終盤はエンタメ映画を観ているようなドタバタ劇で、派手な映画音楽が脳内に流れるような盛り上がり。最終的にアイゼイアが前向きに人生のコマを進めようとするのにもほっとした。車修理工場のおじさん、いい助言するなあと。
最新の画像もっと見る
最近の「読書」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事