空気な日記

立ち読みOK(^^)

新株予約権 (ニッポン放送の仕訳)

2005-02-24 22:01:59 | 簿記
ライブドア対フジテレビの最近の一連の動きは、タイミングよく簿記1級の勉強と重なっていまして、
非常に興味の沸くところデス。

まず、夕べのニュースで流れた、ニッポン放送の新株予約権発行の仕訳。

(借方)現金預金 ***** /(貸方)新株予約権 *****

ちなみに新聞報道によると、今回の発行価格は1株あたり336円とのこと。
で、4,720万株分の新株予約権が発行されたので、
@336×4,720万株=1,585,920万円が、この時点でフジテレビからニッポン放送に支払われることになる。


次に、「じゃ、新株発行してよ」と、フジテレビから権利行使を受けた時の仕訳。

(借方)現金預金 ***** / (貸方)資本金 *****
    新株予約権*****

権利行使を受けることで、仕訳では(貸方)の新株予約権を(借方)に移し変えますが、
「渡していた証券が戻ってきた」と考えていいと思います。
また、権利行使の際には、払込金があるので、
権利行使の払込金と新株予約権の発行価格をあわせて、
新株の発行価格とし、全額資本金とします。

ちなみに、今回の予約権行使価格は、1株あたり5,950円とのこと。
一気に全株分、権利行使を受けた場合は、
@5,950×4,720万株=28,084,000万円が、フジテレビからニッポン放送に支払われることになる。
ということは、
1,585,920万+28,084,000万=29,669,920万円がニッポン放送の資本金になるのデスね。

それから、全額資本金にするのが基本ですが、発行価格の2分の1を
資本準備金(資本の余り)とすることもできます。

最新の画像もっと見る