出演:ヨ・ジング、キム・サンギョン、イ・セヨン、クォン・ヘヒョ
演出:キム・ヒウォン 脚本:キム・ソンドク、シン・ハウン 制作:2019年
[5段階評価:★★★★☆]
イ・ビョンホン主演の映画『王になった男』のドラマ化で、元々2時間の映画を16話のドラマに膨らませているので、物語はゆっくり丁寧に進んでいきます。
朝鮮中期、王位をめぐって激しい権力闘争が行なわれるなか、王イ・ホンは命の危険に怯え、現実から逃れるため薬物中毒になっていく。そんなとき、王様とそっくりな道化ハソンが現れる。暗殺者から身を守るため、王はハソンを一時的に自分の身代わりとして王宮に住まわせることにする。
なんと言ってもこのドラマの”肝”は、ヨ・ジング君です。薬(アヘン?)で錯乱している王様と、道化を生業にしている善良な民の一人二役は、想像以上に大変だったと思いますね。同じ顔なのに顔つきでどちらかすぐに分かるんですから、さすが!としか言いようがなかったです。映画版は演技派のイ・ビョンホンさんで大ヒットもしてるし、そりゃあヨ・ジング君クラスじゃないとこの役は務まりませんわ。
ストーリーは映画と完全に一致しているワケではなく、けっこう驚きの展開が待っていました。っていうか、個人的には「そんな取り返しのつかない事を…」と呆然としてしまう場面もあって、正直、ハマりきれなかったドラマです。。
役者のみなさんにはなんの文句もありません!素晴らしかったです!ただ、ストーリーや心理描写的には、私は映画の方が納得がいくと言うか、ドラマはところどころ納得できなかった部分がありました。。例えば、道化のハソンが最初から品のある人物で、王宮にすぐ馴染んじゃうところとか…王様が偽物だと王妃はなぜ見抜けなかったのか…とか。
あと、反乱軍との戦いで、武将でもないハソンがなぜ知的戦略を立てられたのか?とか、とにかくハソンのIQが高過ぎでした(苦笑)
王様付きのチョ内官は、映画同様チャン・グァンさんが演じられていて、もう〜とってもキュートでした♡ 大好き!
結末は映画とは違うんですが、私的には好きな終わり方でした。映画を見ていなければもっとハマれたかもしれないんですけど…こればっかりはしょうがないですね。。