セカンド韓流2

イ・サン

出演:イ・ソジン、ハン・ジミン、イ・ジョンス、イ・スンジェ

演出:イ・ビョンフン、キム・グノン 脚本:キム・イヨン 制作:2007年

[5段階評価:★★★★]

 

2007年のドラマなので、今見るとちょっと物足りなさを感じたりもするんですが、全77話おもしろく見ることができました。

時は1762年、英祖(ヨンジョ)大王の命により息子の思悼(サド)世子が米びつに入れられ、餓死させられるという有名な『米びつ事件』から始まります。

主人公のイ・サンはサド世子の息子で、6日間米びつの中に入れられている父親(サド世子)のために、食べ物を持って秘密裏に会いに行く途中、女官見習いのソンヨンと内侍見習いのテスに出会う。偶然にもその場に居合わせた三人は、力を合わせてサド世子のいる時敏堂にたどり着き、サンは父親と最後の言葉を交わすことができた。このことをきっかけに、三人は生涯の友となることを約束する。

その後、宮中を追い出されたソンヨンとテスは、必ずまた宮殿に戻ってサンに仕えることを共に誓う。

9年後、青年に成長したサンの寝殿に刺客が押し入り、格闘の末、刺客は毒を飲んで自害。人を呼びに寝所を出て戻ってくると、そこには死んだはずの刺客の姿はなかった…

ウィキペディアによると、イ・サンは生涯を通じて10回以上も暗殺未遂にあったそうです。当時、朝廷内の派閥争いが激しく、最も力を持っていた老論派と対立していたことが原因とみられているんですが、49歳で亡くなるまでに10回以上も殺されかけるって…かなり大変な人生だったんですね。。

そんな波乱万丈な人生を史実に沿って描く物語なので、ロマンス部分はけっこう少なめでした。淡い初恋をずっと胸に秘めてるカンジ。で、その初恋の相手とは、子供のころ友情を誓い合ったソンヨン。

ハン・ジミンちゃんが超〜〜〜カワイかった!もう天使!どんな苦境にあってもガマンしてガマンして、最後はちゃんと自分で道を切り開くという強い精神力の持ち主でした。

そしてもう一人の親友、テス。

サンに対する忠誠心は誰よりも強く、必死に勉強してサンの護衛官になります。テスは愚直で情に厚く、サンやソンヨンのために自分を犠牲にできる、決して裏切ることのない真の友達でした。テスは本当に優しい子だったな〜。

いいドラマだったんですけど、完全にはハマれなくて…その理由は、王になる前のサンがちょっと弱々しかったこと。絶対的な王として君臨する祖父の英祖(ヨンジョ)との対比だったとは思うんですけど、王様に逆らえずに涙するシーンが多すぎて(汗)頼りなく見えてしまったし、ドラマの中でその期間がちょっと長すぎた。

サンの祖父であり絶対君主の王様がとっても怖かったです。。子供相手でも容赦しない態度にビビったんですが、徐々に本当の姿が見えてくると、実は怖いと思った人が愛情に溢れていたり、優しいと思った人が裏で恐ろしい策略を練っていたりと、誰もが表と裏の顔を持っていて、先の展開が気になりました。

サンは10歳の時に正室を迎えていて、この嬪宮(ピングン)がとっても綺麗でいい人でした。病気がちで子供に恵まれなかったんですけど、もし二人の間に子供がいたら、また別の物語になっていただろうなぁと思えるほど、二人の間には戦友のような絆がありましたね。

正室の嬪宮(ピングン)のことをサンはとても大事にするんですけど、子どもの頃から想いを寄せていたのはソンヨンで…嬪宮(ピングン)がとってもいい人だっただけに、このへんがモヤモヤするところではあるんですが、ソンヨンもめちゃくちゃ可愛くていい子だからなぁ〜、しかも身分が低いことでかなり辛い目にあうので、やっぱりサンとソンヨンの恋を応援しちゃいましたねぇ。

王室にとっての婚姻は『政略』であり、後継ぎを産むことが絶対条件なので、正室に子供ができないと側室を迎えなければならなくて、好き嫌いに関係なく夜を共にしなければいけないと考えると、なんだかかわいそうになりました。子供が生まれてもその子は確実に権力争いに巻き込まれるわけで、王族って想像以上に辛い人生です。。


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