ジャガイモを育ててると花はふつうに咲くが、あまり実がつくことは少ない。
でもたまにつくのだ。ミニトマトみたいなやつが。ここから種を取って育てればうまくいけば新品種が開発できるかもしれない。
植物にはそれぞれの根圏がある。根っこが占める土中の空間といえばよいだろうか。たいていの植物では地上部と地下部の体積がおなじくらいである。この根圏の中に別の植物の根は入れないものだが、まれにそれが可能な場合がある。
ちょっと前からコンパニオンプランツという考え方がよく見られるようになってきた。植物同士で仲の良いものがあるということで、それを積極的に利用していこうというものだ。有名になってきたのがトマトとバジルの関係だね。お互いに助け合い、よく成長する。なんなら料理に使っても相性がいい。
ただしこの関係にはいろんなものがある。ネギのように抗菌作用で守ってくれるものもあれば、朝顔とトウモロコシみたいにかわりに犠牲になってくれるやつもいる。
レンゲとかヘアリーベッチなどのようにマメ科で窒素分をたくわえる働きをする作物のほかに、ソルゴーなどのように細かい根で土を耕す働きをするようなものもある。
緑肥というものがある。例えばレンゲもそうである。水田に苗を植える前に
レンゲの種をまき、育ったらそれを土の中にすきこむ。レンゲはマメ科なので空中の窒素を固定する力がある。窒素肥料をやるのを少なくできるのだ。