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は~ふたいむ

仕事帰りにカフェに寄り道して、一緒にコーヒーなど飲みながら、
他愛のない話をして過ごしたい。そんな時間。

ミーハーにも礼儀あり

2005年08月10日 | weblog

原爆の日になると、広島に色々なアーティストがやってきますが、
今年の目玉(と言ってはまたまた不謹慎だけど)は、やはり元ちとせと坂本龍一でした。
8月5日のニュース23で、原爆ドーム前から生中継で歌を唄うということで、せっかくなので聴きに行こうと。

11時頃に着くと既に人でいっぱいで、かろうじて歩道脇のちょっと段のある場所を確保。それから歌が始まるまでの約1時間半(汗)、ひたすらにそこで待ち続けたのでした。

いつもなら原爆ドームの周辺は、キャンドルや線香が灯されていて、お参りをする人も訪れますが、さすがにこの日は無理。
そこを祈りの場だと思って来る人には、この人だかりは迷惑かもしれない。
でも、元ちとせと坂本龍一が、原爆をテーマにした歌を「奉納」してくれるのです。これはたくさんの人たちへの大きなメッセージになるはず。
そう思うと、今日はここでそのメッセージを一緒に聴こう、一緒に祈ろう・・・そんな気持ちになったのです。

ところが。
写真、見て分かるでしょうか?こんなザマです(涙)
少年2人が座っているのは、たぶん原爆ドーム周辺の案内か説明の看板。
そして、私の前には公園を囲む植え込みがあり・・・前にいる人は思いっきり植え込みの中に入っている訳ですね。
植え込みの真ん中辺りに木の生えてないところがあるのですが、そこにたどり着くには歩道から植え込みを踏み越えて行くことになります。
若者も、大人も、報道の人も、みんな「バキバキ」と音を立ててそこへ入っていきました。確かに良く見える位置ではあります。

私もミーハーなので、せめて姿を見て歌を聴きたい、と欲張ったことを考えて場所を決めたのですが・・・大失敗でした。

私と同じ位置から、デジカメで撮ったのがこの写真。
なのに携帯カメラで撮れる訳ないじゃん。なのに・・・植え込みの中で「シャラララ~ン♪」とシャッター音。
歌が始まってからも、植え込みバキバキ。携帯シャララン。そしてくだらないお喋り。

お願い、黙って!ちゃんと聴こうよ・・・。

歌が終わると、自然に拍手が沸き起こる・・・まではいいけど、勘違いしてるヤツが「ヨ~ッ!教授!」と坂本龍一に合いの手を入れる(涙)
違うでしょ、今日はこの人たち、慰霊のために歌を唄いに来たのよ。別にアンタたちのためにライブしに来たんじゃないのよ。
もしも同じ広島県民だったとしたら、こんなに恥ずかしいことはありません。

収録が終わる頃、ガーディアンエンジェルの強面な兄さんが「植え込みに入るのやめてくれる?」って注意しに来た。
既に踏み荒らされた後です。遅いんだよ~(汗)
でも、この人達に良心というものがあれば、注意されて多少は心苦しい気分になってくれたでしょう。

ミーハーにも礼儀あり。
趣旨をちゃんと理解して、状況に合ったギャラリーにならなくては。
看板に登ったり植え込みに入ったりする常識のない人達は、それ以前の問題なんだけど。

ビデオをセットしておいたので、帰ってから見ました。
「死んだ女の子」というすごいタイトルの歌でした。
タイトルもですが、歌詞もすごかった・・・そしてとても悲しかった。
原爆の恐ろしさ、戦争の悲惨さ、亡くなった人の叫び、平和への祈り。
あの困った人たちが、歌を聴いてちゃんとメッセージを受け止めることができたら、世界はちょと平和に近づくのかな?

なんて思ってしまいます。

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