ハルとサトの日々

このブログはハルとサトが、この世で元気で楽しく暮らしていた時のお話

旅行三日目

2006-12-15 | 旧時々記

三日目はやっと晴天になりました。空気がヒンヤリとして澄み切っています。
写真は蘇州のホテル前の交差点です杭州と同じく通勤の車と自転車がビュンビュンです
昨日のブログで書き忘れたのは、蘇州の名物料理「松鼠魚」です。
どういうお料理なのかわからなくて、、今日のお料理は「鼠」よね・・・と、皆で鼠、鼠、と話していると、
中国のガイドさんが呆れたように説明してくれました。松鼠とは中国ではリスのことでした。日本は栗鼠ですね。
お魚を揚げた姿がリスに似ているお料理なのだそうです。
出てきたそのお料理は、肝心のリスが寝転んでいたのでわかりにくかったです。

蘇州には世界遺産の立派な庭園がいくつかあります。その中でも代表的な留園を見学しました。
石や池など素晴らしい風景が造られているのですが、私はその景色を見るための窓に魅せられました。
色々な形だったり、色々な模様の透かし窓だったりします。


寒山寺は遣唐使で空海と最澄が訪れた、日本にも縁が深いお寺です。
中央に三蔵法師、右側に鑑真和上、左側に旅の姿の空海の像がありました。
ガイドの張さんは、今年の大晦日に、このお寺の除夜の鐘を聴くツアーがあるそうです。
「雨が降らなければいいなぁ」晴れて良いツアーになりますように・・・。

境内の木には、赤いテープがいっぱい結ばれていました。

おみくじのようなものかと思ったけれど、「祈願」の文字があったので、絵馬のような物でしょうか。

蘇州は刺繍がさかんです。女性は刺繍が上手にできないと、結婚も厳しかったそうです。
美貌よりも刺繍が上手である方が歓迎されたようです。

刺繍研究所では細かい刺繍の技術を見せてもらいました。あの細かさ丁寧さは、私から見れば神業です。
刺繍製品の売り場をを見ていて、ある一角で足が止まりました。色彩が中国の感じではないのです。
日本の着物の帯のように見えました。係員の方がすぐに近づいてきて「着物は着られますか?」
「いえ、箪笥のこやしになっています」「じゃ、帯は必要ないですね。」
「箪笥のこやし」の意味を知っていたのにはビックリしました。本当に日本語をよく勉強されています。
綺麗な刺繍が全体に施された帯は、仕立てと送料込みでも、日本で買うお値段の半額か三分の一に思えました。
帯の生地や刺繍の色彩があまりにも日本人好みだったので、その点を聞けば、
デザインや色などはすべて京都から指定してくるそうです。中国の人はこの渋い色彩を選べないとのことでした。
「日本人以外で、この帯を買う国の人はいますか?」
「帯を買うのは日本人だけです。ただ中近東の方がテーブルアクセサリーや民族衣装の一部にするために買われたことがありました」

蘇州の街路樹には幹の下部を白く塗っているのが目立ちました。石灰水だそうです。

防虫のためと標識も兼ねているそうです。と言っても、標識の役目は、以前の節約の時代の頃の事で、
街灯の灯りがなかった頃、道路が真っ暗だったので、白く塗った街路樹がわずかに白く反射して、ガードレールのような役目をしたのです。

シルクの研究所も見学しました。
真綿が出来るまでの様子を説明してもらった後は、係員の方から真綿布団の売り込みです。
日本で売られている製品とくれべれば、とてもお安いお値段でした。
質が良くお安いとくれば、つい買いたくなります。
でも必要の無いものまで買ってしまわないようにしなければいけません。
中国の人が品質の良さを熱心に説明して、品物をどんどん進めるのは当然のことです。
真綿布団に限らず、お茶、印鑑、工芸品など、良い物がかなりお安い値段なので、日本人は購買意欲をそそられますね。

蘇州から1時間半ほどバスに揺られて、上海に到着しました。上海は明日にします。