寅の日記

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窮すれば通ず。

2015-03-12 22:34:08 | 愚痴る
だれしも困難にぶつかると奇跡とは言わないまでも、ぱっと開け問題が消え去ることを望むもの。
「窮すれば通ず」の諺を知らなくてもそう思うのが人情と言うものだ。

今日TVを見ていたら、この言葉は易経から出た言葉だが誤訳だと言う。
 ※英雄たちの選択「大敗北が家康を天下人にした 知られざる三方ヶ原の戦い」
番組のエンディングで司会の磯田教授のコメント。

またかぁぁ~~~
何でこうも多くの言葉が違う使われ方をしているのだろう?
印象深く残っているのは「背水の陣」。
水際に陣を敷くの愚策中の愚策。兵法書に当たらなくても素人考えだって不味いと思う。
何故って、正面の敵に立ち向かうしか活路は見いだせない。
だから意味は一歩も引けない絶対絶命の状態で戦えといったところ。

歴史に名を残す「韓信」が兵法書に書かれた禁じ手を使ったことになる。
この話も陽動作戦の一部を抜き取って語られているのだそうだ。

堅固な城から敵を外に誘き出すために、兵法書にある禁じ手を相手に見せ、油断し城から飛び出した背後を
別働隊が城に攻め込み一気に形勢を逆転させたことが歴史書書かれている内容。

本題に帰り「窮すれば通ず」を見て見よう。
この言葉は易経に書かれているそうだ。
ならば原文を見ようと検索した。

 益長裕而不設、困窮而通、井居其所而遷(前後以外は割愛)

困窮すれば通じる。何?間違ってはいないよ。

間違いなのは誰。検索を続けると別の原文が見つかった。

 易窮則変 変則通 通則久

易は「変化」の意味がある。

 人の訳を書くのも気が引ける。
 漢字から感じ取って見た。

 変化とは困難にあい変わること。変われれば乗り越えられ、永く困難を乗り越えることが出来る。

番組で磯田教授のコメントを聞いているから訳せただけです><

二つの言葉の扱い方は日本人のDNAを垣間見る様に思える。

前者は武士道の影響を色濃く受けたように思う。
後者は困れば神風が吹くに通じる考えだと思う。

言葉が喉まで上がって来ているが声にならない。
自分自身はどうかと思えば、前者は時間がなくなった時や考えが纏まらない時にエイヤーでやるとの心境。
後者は、どう考えてもダメなことを、万に一つでも可能性があるならいけと思って仕舞う行動様式。

やはり「温故知新※」が大切なんだと改めて思った。
古い文献を読み今の自分を返り見る時間が欲しい。

※古事に学び知識を新しくする。

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