愛王亭の業務日誌

愛王亭のアマチュア無線とパソコンの日誌です。
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2007年07月07日 | 各局紹介

古きよきダイヤル                             


                                       JA8ENX 熊谷    


ハムを始めたのはラジオが好きだったからです。私が小学生低学年のころ家にあった5球スーパー(と思われる)の横長ダイヤルが、思えば最初のダイヤルとの出会いでした。 やがて、小学校高学年になり、我が家にもようやくテレビが来て、「ハローCQ」という番組を夢中で見ていました。番組中に出てくる通信機にあこがれていた思い出があります。中学生となり0-V-1と呼ばれる真空管1本の再生式受信機を作ってSWLを始めましたが、このときのダイヤルはバーニアダイヤルで等分目盛りのため今どこの周波数を聞いているのかちっとも判らないものでしたが、それでも見た目が少し通信機らしくなって悦にいって局まで使っていました。そうしているうちにトリオの9R59Dを借用することが出来ました。今と違って受信周波数はかなりアバウトなものでしたが7メガヘルツのハムバンドがスプレッドダイヤル一面に広がり、ゆっくりとダイヤルを見ながら回してゆく感じが心地よく、夜な夜なワッチしたものでした。


初めて本格的通信型受信機に触ることが出来た感激は今でも忘れることができません。 今から約16年前、最初の息子が生まれたときに夢にまで見たあの憧れのコリンズ社KWM-2を手にしました。こ機械は今から30年以上前に製作されたものですが、今でも充分通用する性能を有しており、日本でもかなりのコリンズファンが現用装置として運用しています。なかでも何よりそのダイヤル。つまみと一体デザインのダイヤル目盛りはその後の各社のモデルとされ、1KHzがメインダイヤル直読でしかも正確、当時としては画期的な0.5KHzオーダーでの待ち受け受信可能です。ダイヤルつまみを回したときの感触、そして暖かなダイヤル照明、どれをとっても筆舌に尽くしがたく私にとって究極のものです。


 


 


 


 


 


デジタル全盛の今、アナログに戻れとはいわないが、デジタルつまみをいくら回してもロータリースィッチを回している気にしかならないのは私だけでしょうか。 ダイヤルに灯る暖かい火を見ながら7MHzのざわめきに耳をすましグラスを傾ける。そんな時を過ごすのが至福のひと時なのです。  


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