【灰羽連盟】と【ソ・ラ・ノ・ヲ・ト】

～“空気”を感じる作品～
　【灰羽連盟】と【ソ・ラ・ノ・ヲ・ト】

・・・人間は五感（視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚）＋霊的六感で
自分以外の外部を“知覚”しているわけですが・・・

ストーリーの面白さはさることながら、
映画でもアニメでも演劇でも、人間がもつその知覚を刺激して
人為的に感動を起こさせています。

“名作”として、記憶に残る作品全ては、その感動がうまく伝わった
作品とも言えるでしょう。

その意味で、【灰羽連盟】2002年は、情報が限られるアニメ作品で
ありながら、キャラクターの五感を視聴者にうまく伝えるとともに、
“死”や“生”、“輪廻”などのナイーブなテーマを
想起させることに成功し、第六感を刺激する・・・
名作と呼ぶにふさわしい、非常に優れた作品でありました。

・・・さて、一部の情報で、この作品を思わせる・・と評される
【ソ・ラ・ノ・ヲ・ト】ですが。

　確かに、思わず見とれる美麗な背景・情景は、作品の空気
（冷たさ、温かさ、心地よさなど）を伝え、視覚から触覚を刺激
するのに十分効果的。

そして、美味しそうな天ぷら、シードルなど、味覚も十分。

（一部、某作品に酷似しているということで批判もあるようですが）
キャラクターたちのもつ純真さ、ひたむきさは、作品に香りを与え、

なかなか、刺激的な作品になっています。

後は・・・現在までは、キャラクターたちの“光”の部分が多く
描かれているようですが、影あっての光。
なにやら、【リオ】の過去（の影）や、その他の登場人物の影が
見え隠れしていますが、
今後、“光”を際立たせるような、その影をいかに描いていくか？

それがこの作品に“深み”を与え、名作になるかどうかのポイント
になるようです。
（１クールにしては・・ちょっと展開が遅すぎるか？）

・・・で、聴覚を刺激するOP/そしてBGM、特にOPの『光の旋律』
／カラフィナ・・・

美しく、深いです。オススメ。

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