よんたまな日々

サッカーとゲームと本とおいしい食べ物

金曜日のソロたちへ

2021年03月20日 | ネット生活
就職してからもしばらく実家暮らしで、実はずっと親に縛られて暮らすのだと諦めていた。
親の立場からすると縛るつもりは毛頭なかったのだと思う。単に家を継ぐ長男は別居の必要なんてない。それだけだったのだろう。
だから東京転勤になって会社の寮に入ることになった時はとても嬉しかった。
うちの親はこの生活力のない長男をなんとかしなければと突然ワイシャツのボタン付けの練習をさせようとしたくらいだが、(そして出来なかった)そんなことはできなくともなんとかなるのである。
実際寮に入っているクリーニング屋さんのメニューにワイシャツボタン付けはきちんとあった。
今振り返ると、実家暮らしは母のポリシーの支配下にあり、それは無意識的である分絶対であった。

一人暮らしを始めたある日、本当に自分は自由なのかを確かめるために、ベッドサイドにパンツを脱ぎ捨ててみた。当たり前だが、そのパンツは次の週末自分が洗濯をするまで、そのままベッドサイドに置き捨てられていた。実家ではそんなことをしたら翌日には片付けられて母のお小言が待っていたものである。毎朝、放置されているパンツを見ては、パンツを放置する自由と喜んでいたものである。

そういう自分にとって、金曜日のソロたちへという番組は自分の自立の原点を見返す感じがして大好きである。自堕落な暮らしをしてる人も夢に向かって孤独な戦いをしている人もいる。たった一つのルールは全て自分で決めるというそれだけである。

この番組の推薦文をいつかこのブログに書こうとしていたら何と昨日で最終回を迎えてしまった。
最終回には井森さんが出演しており、井森さんがこの番組を好きなのは、『一人暮らしってこれでもいいんだ。』って思えるところって言っていて激しく同意いたしました。
それぞれに家族がいてそれぞれの事情がありますが、若いうちに一人暮らしをしておくのはお勧めです。
最後に惚気ておきますが、うちの奥さんと結婚してよかったのはルールやポリシーは最小限で独身者二人組みたいな暮らしが送れていることです。娘が産まれてからはそうもいきませんが、娘にもなるべく自分で決めさせる家族でありたいですな。一緒に暮らしているとそうもいかないところもありますが積極的に自立を促す方向で。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿