よんたまな日々

サッカーとゲームと本とおいしい食べ物

義実家帰省初日

2022年10月10日 | 日々徒然

月曜日に仕事を終わらし切れず、最後に上司にメールで丸振りして、逃げるように帰宅した翌朝、かなり疲労困憊の火曜日の朝、日曜日に義実家に、下着の替えと出張用の歯ブラシ、髭剃り、シャンプーセットは送って置いたので、比較的身軽な格好で旅立った。

片手にC-PAPと携帯、スマホ、fitbitの充電器の入った鞄、背中に、パジャマとヘッドホン、道中の本二冊が入ったリュックという軽装。水曜日の夜から寒くなると天気予報で言っていたので、コートとカーディガンを朝から探していたが、まだ少し歩くと汗ばむ気候で、見つからなかったことに対する諦めも早い。

娘のジャンパーを持って行って欲しいと家内に頼まれていたが、それも見当たらず、丁度娘の通園用リュックも壊れていたので、東京で買えばいいさと気楽に考えて、ポンコツスタイルで出発した。シワシワのTシャツの上にくたびれたカッターを羽織り、ズボンもサイズが合ってないのだが、この緩い格好が心地よいと、九月頭からずっと同じ格好のまま、全く気合いの入っていない姿で、同じくカジュアルな格好の家内と、家を出た。唯一娘だけが、「東京のジイジ、バアバに見せる」と、東京から送られたオシャレな紫のワンピースと、この日のために買っておいたオシャレな麦わらでやる気を見せている。靴とリュックだけが、いつも保育園に着て行くくたびれたものなのが、気合を裏切っているが、まあ、そんなもんだろう。

関西在住歴は長いが、私は初の関西空港である。海外渡航歴はほとんど東京在住の頃のみなので、成田は何度か行っているが、大阪からは伊丹から国内にしか旅立ったことはない。
今回は、義父母が株主優待のチケットを送ってもらっており、家内が往路、復路共に予約してくれた。その縁で、家内が関空への鉄路の時間も調べてくれており、私としては付いて行くだけの気楽な旅である。
初めての関空快速で西九条から関空まで乗り換え無しの一本。娘は大張り切り、大はしゃぎしているが、私は席に座れたら、本を片手にコクリコクリと船を漕いでいた。



関西空港に渡る鉄橋の上からパチリ。この日はまだまだ残暑厳しく、クーラーの効いた車内から見る、海と空は穏やかで気持ち良かった。


何やらタイバニコラボの航空機でした。デザイン格好いいし、10年ぶりの飛行機旅で娘の興奮に感染し、スマホで写真を無駄にたくさん撮ってしまった。

そろそろ一曲行きます。
松永伊織さんで「空色デイズ」


さて、伊丹から羽田へのフライトは、穏やかで心地よいものでした。雲の海で、地上がほとんど見えませんでしたが、機体はほぼ揺れず、愛娘も酔うことも不安に思うこともなく、羽田に到着。
このままリムジンバスで、義実家の最寄駅まで行けば、旅は終わったも同然と思っていたら、家内から、羽田ですみっコぐらし満喫宣言が!?
何かと思ったら、この時期、丁度羽田空港と、その周辺の蒲田駅辺りで、すみっコぐらしコラボ企画実施中らしく、コラボグッズを買い集めるヲタツアーを決行するそうな。
① 空港内に点在するすみっコぐらしフォトポイントを巡礼し、写真を撮る。
② レストランですみっコぐらしメニューを食し、アイテムゲット。
③ お土産物屋さんでコラボアイテム購入。
の3活動がメインらしい。




こんな感じで①。



そしてスパイファミリーの表紙とそっくりな椅子があったのでそこでもパチリ。
お顔をお見せ出来ないのが残念ですが、愛娘のアンニュイな感じが、いい雰囲気でした。


②はこんな感じで。
甘い物が苦手な家内がヲタグッズのためなら、シフォンケーキをペロリ。

愛娘の食べたお子様ランチ。普段は少食な娘が、余程美味しかったのか、一人で全部平らげました。



私は、昔懐かしいナポリタンのハンバーグ乗せ。うまかったです。

③については家内が、コーナーの全ての品を一個ずつ全種類買う大人買い。写真がありませんが、お察しください。

一応コラボマップを印刷して持って来ていたのですが、マップと言いながら、地図ではなく、ポイントを写真と文章で紹介しているだけなので、実際どこにあるかは、コラボマップと、現地の地図と突き合わせて場所を推測し、その付近を歩いて探す地道な作業。
第一ターミナルは全て制覇したものの、第二ターミナルに向かう途中で愛娘が疲労から座り込んでしまい、動かなくなったので、諦めてバス移動を図りますが、間違えて第三ターミナル行きに乗ってしまい、とんでもなく遠くに運ばれました。

第三ターミナルにもすみっコスポットはあるらしいのですが、通勤帰りで混む時間帯にぶつかりそうだったので、そこでタイムアップとし、第三ターミナルから、都内行きのバスに乗って、やっと帰路に着きました。


さて、二曲目行きましょう。
れい'ずで「君だけがいない夏の終わり」



強行軍に疲れ切って、顔に死相を浮かべながらバスに乗った私と娘。すみっコぐらし大漁にアドレナリン出ていた家内も、流石に疲労の色は隠せず、三人ともリムジンバスの中で爆睡でした。
ところが義実家の最寄駅が近づいて来る頃、愛娘がシクシク泣きながら、ママに抱っこされています。
家内によると、バスに酔って気持ち悪くなったそうで、到着後、最寄駅のロータリーのベンチで寝かせると、「今すぐおうちに帰りたい。」と泣き始めます。
駅前のコンビニで、コーラを買って来て飲ませながら、休みます。
もう空は暮れ始め、ロータリーで遊んでいた子供達も少しづつ家に帰り始める時間。
ここからタクシーで10分ほど、徒歩なら娘の足で30分ほどで義実家に着きます。既にぐったりしている娘を見ていると、タクシーしかないと思え、まだ苦しんでいる娘の手を引いてタクシーに乗りました。

娘を寝かせる為に、家内と娘が後部座席、私が助手席に座り、出発。
まもなく義実家に着くという辺りで、後ろで騒ぎが…。
聞いていると娘が嘔吐した様子で、持っていたオムツとビニール袋で家内が処理しましたが、綺麗に拭き取り切れず、座席シートと足元にシミが出来ています。

運転手さんに事情を説明し、謝罪したところ、
「この後、営業所に戻して掃除しないといけないので、今日一日仕事にならないじゃないですか。」
と怒られました。
お詫びの気持ちにと、三万円出そうとすると、「そんなには貰えないです。」と価格交渉が始まり、結局何とか五千円受け取ってもらって、タクシーを後にしました。

後にネットで調べたところ、
① 体調悪い場合、乗る前に一言言って欲しい。エチケット袋を渡すことができる。
② もし汚したら、素直に申し出て欲しい。黙って去ると、最大三万円の損害賠償を求めることがある。
③ とはいえお客様なので、運転手が泣き寝入りすることも多い。その後仕事にならないので歩合制の運転手は収入に大きく響く。

ということで、私達は事前に申し出しなかったのがNG。お詫びの金額を巡る交渉は、相場的にはOKだったようです。

私達夫婦も車酔いしやすく、そして家内は酒に酔って、私は胃腸が弱いので、よく嘔吐し、自宅にはエチケット袋が常備されているのですが、今度から旅に出る時もエチケット袋持って行こうねと話しました。

とにかくゲロに塗れ、タクシーを降りた所から義実家までの20mほどの距離で雨に打たれて、ひどい有様で義実家に到着した私達。
家内は家に入ると「お風呂貸して〜!」と挨拶もそこそこに風呂場に娘を連れて行きました。
いきなり義父母と私の2対1の挨拶に冷や汗をかきそうになりますが、リビングに入って直ぐに、義父がテレビを大きな音で付け、何となく三人でテレビ見ながら、何つーか、くつろぎモードに入りました。

やっと緊張感から解放されてのんびりできると思ったら…

次の話に行く前にもう一曲。
うる星やつらのテーマ曲で「メランコリーの軌跡」。


せっかくのお気に入りの服を台無しにしてしまったものの、お風呂でサッパリした愛娘は、いつもテレビ電話で話す大好きなジイジ、バアバに会えて大喜び。
早速、関西空港で買った気持ち悪い目玉グミをお裾分け。
ジイジが娘を庭に連れ出し、自慢の茄子、オクラ、ミニトマトを見せます。
義実家は、東京都だと思えないくらい、自然豊かな場所で、家の目の前に大きな畑があり、前の道路を用水路が流れて、幾つも小さな滝になっています。
庭の自家農園を自慢した後、家の前のキウイ畑(近所の農家さんが作っているらしい)、用水路や畑のキウイを、義父、愛娘、私の三人で見て過ごしました。
そのうち、義父が用水路の手摺りに座り、用水路と道を仕切る金網に身体を預けた途端、金網が外れて、義父は、手摺りと用水路の間の路肩にコロリと落ちました。急いで駆け寄り、助け起こし、強打した背中をさすります。
愛娘が「ママ、呼んで来る」と走って行きますが、愛娘の様子を見ている余裕はありません。
何とか義父が落ち着いて、周囲を見渡すと、愛娘は義実家を超えて、ずっと先まで走っています。
150mほど先の愛娘に向かって、
「娘ちゃん、どこまで行くの?戻って来て」
と叫ぶと、近くの家からおばさんが現れ、走り続ける娘を抱き止めてくれました。
娘の手を引いて、我々のところまで戻って来てくださって、義父に向かい、
「ニュースで勝手に遠くの公園まで行って、行方不明になったお嬢ちゃん。遺体で見つかったってニュースで言ってたよ。あんたらもっとしっかり孫の面倒みなさい!全く大の大人が二人して。やっと産まれた大切な孫なんでしょ!」
と二人して怒られました。

男どもは意気消沈し、娘の手を引いて、自宅に。
義父は義母に、大きく内出血した背中に脂薬を塗ってもらってました。

大変な一日でした。
義母の美味しい夕飯と、義父と乾杯したビールに舌鼓を打ち、疲れた身体を布団に押し込めました。用意してもらった部屋は、大きくなった娘と、送りつけた荷物と、空港で買ったお土産を並べて寝るには少し狭く、身体を丸めて寝ましたが、それでも旅の疲れで、深い眠りに落ちました。

今日最後の曲はnaReloさんで「風立ちぬ」。松田聖子さんの名曲ですが、naReloさんが歌うと、大滝詠一の原曲に近く聞こえます。



この後、二日目、三日目、四日目と続くのですが、こんな精度で書き続ける自信はないかも。急がず、慌てず、ぼちぼち書いて行きます。

よろしければもう少しお付き合いください。


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2 コメント

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Unknown (tsubone)
2022-10-10 09:55:21
こちら方面にいらしていたのですね
お子さん連れの旅行は何かと大変そうだけどおじいちゃまおばあちゃまも久しぶりのお孫ちゃんに会えて楽しかったでしょうね
臨場感あふれる文章に続きが楽しみです
もしかしたらあの寒さを経験されちゃったのかな?
過酷な温度差は旅の間はこたえちゃったのじゃないかなぁ?とローバ心で心配しつつ…
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Unknown (h_tutiya)
2022-10-23 18:33:32
お局様、ようこそいらっしゃいませ。

東京はほんまに寒かったです。すぐに乗り物酔いする娘と自動車が必須の文化圏で暮らすのは結構辛かったです。東京のほうが都会なのにな。

まあ、楽しかったです。四日分のブログ記事を走り書きで書きましたが、濃い四日間でした。

お局様も孫帰省で楽しく苦労されている記事拝見しており、義両親との付き合い方の参考になりました。

また、遊びに来て下さいね。
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