よんたまな日々

サッカーとゲームと本とおいしい食べ物

コイバナ

2021年05月12日 | 日々徒然
という訳で、自分のコイバナを世間に大公開しようと言う企画。結婚してもう20年経っているので、色々なことがもう時効ということで許してもらえることを期待しております。

まず最初に断っておくが私は恋愛弱者であり、鴻上尚史言うところのブサイク村の住人である。
だから、浮いた話なんぞと関係ない人生を歩むと思っていた。そのくせ、誰かと結婚して家庭を営む未来を全く疑ってなかった。
私の父がまさにそういうタイプで、朴訥で不器用そうで恋愛とは全く縁が無さそうな外見だったが、普通に母と見合い結婚していたので、まあ、そういう未来が自分にも待っていると思っていた。

というわけで、平凡で普通の人生に向かって進み、男子高校に入っては、大学は工学部に進み、メーカーの研究部門に入った。自分としては極めてまっすぐ進んだつもりだったが、なぜか気が付くと、全く女っ気のない場所にいた。まず10年に渡って、職場、同級生に女性がいない。名前の知っている女性が、既婚未婚関係なく、片手で数えられる状況。
当たり前だが、その中には結婚対象として考えられる人がいなかった。

さて、27歳になってはたと気が付いた。この状態から、結婚と言うゴールに辿り着く自然な出会いとやらに、どうありつけるのか全く見当がつかない。
ここはやはりお見合いしかないと思い、母に相談したところ、近所のお見合いおばさんが見つかり、あっと言う間に最初のお見合いがセッティングされました。
その時点で、2.3回もお見合いすれば、相手が決まってゴールインと思っていました。いや、普通お見合いってそうらしいのですが、私の場合、そこから7年間に渡って50連敗を喫することになるとは、全く予想してなかったです。
最後は、そこまで自分に価値がないのかと言う絶望しかなかったですね。
その後、うちの奥さんと出会うのですが、それはまた別の話。

これだけだとコイバナにならないので、その中から、二つばかりエピソードを。

もう何度目かの見合いだったか、忘れましたが、バリバリのキャリアをお持ちのお嬢様を紹介されたことがありました。仮にSさんとします。Sさんは、クールな外見とそれに見合う明晰な頭脳の持ち主で、私はかなり惚れ込みました。これまでとても大人しい、寧ろハキとせず、ただひたすら優しいだけのお嬢様との見合いばかりだったのですが、Sさんはある意味歯に衣着せぬ物言いをされるので、目的明快実に話が早くて、大いに気に入りました。
ところが母は、いわゆる「嫁さん」を期待している様子でSさんを気に入らない素振りを見せます。
それでもSさんで決めようとお付き合いを進めて行くと、母が別のお見合い話を持って来ました。こちらのお相手をTさんとします。すぐに断ろうとする息子をなだめて、取り敢えず会ってみたらと無理矢理お見合いセッティングされました。ところが、会ってみると、こちらは小柄ですが、大変な美人でしかもセンスのいい人で、まあ、なんつーか、年頃の男の困ったところで、最初にお会いしてから、Tさんを断れなくなってしまいました。ただ自分には不釣り合いな人なので、Tさんの方から断るだろうとOKの返事をしたところ、まさかの先方からもOKの返事。なんと二人とお付き合いすることになりました。
恋愛弱者の私に二股なんて器用な真似が出来るわけがなく破綻しました。
それが酷い話で、Tさんとのデートで車のショールームを訪ねたところ、とてもおしゃれな車で乗ってみてお話ししましょうということになりました。二人で密閉した空間で落ち着いてお話していると、とてもいい雰囲気になってきて、このまま心奪われそうと思った時に突然Sさんのクールな顔が浮かび、Sさんとこそ、こういう感じになりたいと、咄嗟に違うことを考えました。その時にTさんが話しかけてきて、間違えてTさんに「Sさん…」と話しかけてしまいました。その途端、いい雰囲気だった空気が凍りつきました。Tさんは作り笑いを浮かべて、「誰かとお間違えかしら。私、用事を思い出しましたので。」と助手席のドアを開け、去って行きました。
その日のうちにお断りの電話があったのは言うまでもありません。
そして同じタイミングでなぜかSさんからもお断りの電話をいただきました。
この話はここで終わりなのですが、Sさんとはもう一度ご縁があり、改めてお付き合いすることになりました。その時も母はずっとしぶり続け、母とずっと喧嘩をしながらSさんと付き合っていました。Sさんとは結婚するつもりだったので母の意見も正直に伝えていたところ、結局Sさんから再度お断りの返事をいただきました。最後にSさんからの手紙が届き、そこには「あなたには最後までキチンとお母様と話し合って結果を出してもらいたかったです。」と書いてあって、心が痛みました。

それが一つ目のエピソード。二つ目のエピソードは、この見合い期間中に、パソコン通信にハマっていて、色々なオフ会に出ておりました。オフ会の人達とはグループとして仲良くしていました。ただその中でなぜかよく会う1人の女性がおりました。Uさんとします。Uさんは一見したところ、Tさんと同じクールビューティな感じなのですが、物言いが少し乱暴というか男前な感じでなんというか、かなり圧倒されていたのですが、何度か2人きりで話す機会もあり、もし付き合うなら、母が持って来る見合いを止めなくちゃと考えていました。曖昧な関係をハッキリさせるために、私から告白したら、「付き合ってみなくちゃわからないしね。」というyesかnoか判断に迷う返事を貰いました。勝手に付き合う・付き合わないの判断保留だと解釈して見合いを続けていたら、「もっと真剣にこちらと向き合いなさいよ。」と叱られました。じゃあお付き合いしているんだと、デートのセッティングなどしていると、突然ドタキャンされたりして、駆け引きされていると思って冷たくしていたら、突然メールで「もう会わない」と言われて、電話したら「今、部屋に彼氏が来ているの。電話は本当に辞めて。」と言われる酷い振られ方をしました。
結局付き合っていたかどうかもわからないままだった。

Sさん、Tさん、Uさんの話は私の目から見た話ですので、相手の立場から見るとまた違うストーリーがあるのかもしれません、

こういうゴタゴタを経て、「もう結婚しない」と決心してから、うちの奥さんとの出会いがあったのが不思議です。ブサイク村の住人にも奇跡は起きたのですが、それはまた別の話。

さてコイバナになっていたでしょうか?お見合いエピソードは他にも沢山あるのですが、つまらないものばかりなので、また何かの機会にお話ししましょう。
何だか思ったより、真面目に話してしまった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿