よんたまな日々

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DAISHI DANCE / the ジブリ set

2008年09月11日 | ネット生活
ジブリ映画の主題曲をダンスアレンジで聴かせようというアルバムです。
普段はあまりCDを買わないのですが、この日は「手もみん」で揉んでもらったあと、なんだか開放的な気分になっていて、まっすぐうちへ帰るのもつまんないと寄ったTSUTAYAで、売っていたアルバムです。

自宅でさっそく掛けてみたら、隣の部屋でくつろいで本を読んでいたうちの奥さんがわざわざ、文句を言いにやってきました。せっかくの複雑なリズム構成と多層に折り重なるように構成された名曲を、メロディーラインだけ取り出して、無理矢理ちゃちなダンスリズムに乗せ、まったく同じような構成で、破壊された各曲を聞かせるなんて、そんな乱暴なことはやめてよねって。

僕はジブリ映画の中で流れる音楽はそれなりに好きなのですが、サントラを買ってくると、音圧が揃ってないというか、映画の各シーンに合わせて、静かな曲は眠たくなるくらい静かだし、逆に盛り上がるシーンは相当うるさく流れるので、ながら視聴にはあまり向かず、一定の音圧になるように調整されたアレンジバージョン(たとえばピアノアレンジとかレゲェアレンジとか)を買ってくるのです。
で、今回はダンスアレンジなので、これまで聴いた中では一番ド派手にアレンジされていて、一曲目、二曲目は「おおー、格好いい!」と聴きました。
ただ、しばらく聴いていると、別の映画の別の曲なのに、同じような曲が次々と出てきて、「あれ、ジブリの曲ってこんなに似ていたっけ?」と首をかしげるような展開になりました。

今日、お昼休みにレコード屋の前を通ると、このアルバムが大音量でかかっていて、びっくり。そして、思わず耳を傾けてしまう力を持っているアルバムではあることをあらためて確認しました。

こんな文章を書いていると毀誉褒貶どっちなんだと怒られそうですね。

例え話をしましょう。
僕は串揚げが結構好きです。大阪の串揚げは、あまり上品でなく、揚げたてのアツアツにソースをどばっとつけてかっくらうというスタイルです。
うちの奥さんは、魚にしろ、鶏肉にしろ、新鮮でうまいものを刺身で食べるのが一番おいしい派です。実際、生で食べると、肉の種類だけでなく、部位による微妙な味の差までわかるなーと最近自分なりに納得しています。
一方、串揚げにしてしまうと、それらは、すべて串揚げのわずかなバリエーションになってしまいます。串揚げを大量に頼んで次々と出てきたときに、どれがどの串揚げかわからなくなることがあり、それくらいの差異しかないです。
だから、生牡蠣が食べられない僕も、牡蠣フライなら食べられるみたいなことも可能なわけで。

元のジブリは刺身に近い上品な名曲で、それをダイナミックに串揚げにしましたというのがこのアルバム。ソースもたっぷりかかっています。ぱっと見は、刺身よりずっとうまそうに見えるし、味としてもわかりやすくなっています。
僕は、音楽と味覚に関しては、結構お子チャマなので、このアルバム気に入ってますし、串揚げも大好きですよ。
一部、グルメな人には合わないアルバムかもしれませんね。

うちの奥さんに、「せっかくクラシックリテラシーを上げたのに、こんな音楽聴いているとセンスがダメになるわよ。」とまで言われましたが、まあたまには、こういう毒々しいのも楽しいってくらいで。


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