おばあちゃんの話の続き。洋行好きのばあちゃんは、ヨーロッパから帰って来ると、親戚や近所の人を集めてお土産を配るのが常だった。わざわざスーツケースに詰めたお土産を持ってきて、みんなの目の前でスーツケースを開けて、お土産を並べ、一人一人名前を呼びながら配ってみせた。ずらっと並んだお土産を見るのも、自分の名前がいつ呼ばれるか、ドキドキして待っているのも好きだった。前の記事で話したような事情で私の両親はこ . . . 本文を読む
小さい頃はおばあちゃん子でした。両親が商売やっていて、遊んでもらえない時に、隠居して離れの部屋で写経や俳句して過ごしているおばあちゃんの部屋によく遊びに行ってました。ばあちゃんの部屋は本がぎっしり積んであって、わからないながらに、句集や歳時記を読んでおりました。本好き娘が、絵本だけでなく、チラシや文庫本も開いて読みたがる姿に、幼い頃の自分を重ねてしまいます。小学校低学年で、ばあちゃんに連れてもらっ . . . 本文を読む